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平成19年8月定例市長記者会見

最終更新日:2007年8月23日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【日本一の地下水都市・熊本市フェアについて】

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【市長】本日は特に発表項目はございませんが、1点だけ報告をさせていただきます。日本一の地下水都市・熊本市フェアについて説明をさせていただきます。本市の特色の1つでもあります「水」を活かしまして熊本の魅力を発信いたしますために今月の25日、26日、福岡市天神の博多大丸デパート横パサージュ広場におきまして、日本一の地下水都市・熊本市をPRするイベントを開催いたします。熊本オフィシャルウォーター「熊本水物語」5千本を用意いたしまして、水の試飲とおいしい水でできた熊本のお菓子の試食を行いますほか、地下水都市を印象付けるゲーム、クイズなどを行いまして「熊本水物語」をプレゼントいたします。このほか水の風景を集めました「水の都熊本写真展」を行う予定にいたしております。これまでも「熊本水物語」につきましては7月31日の東京銀座熊本館、8月4日JR熊本駅売店の店頭におきまして本市の水道水のおいしさをはじめ、地下水都市のPR活動を行ったところではありますが、今回のように、県外におきまして特設ブースを設けてのPRは初めてでございます。この取り組みでありますが、昨年11月に熊本水ブランド創造プランを策定いたしまして水を活用した都市ブランド作りの一環として実施するものでありまして、「蛇口をひねればミネラルウォーター」という本市の天然地下水100%の暮らしを発信し、水により他都市との差別化を図ってまいりたいと考えております。以上、ご紹介をさせていただきました。それでは早速ではありますが質問を受けさせていただきます。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」についてーその1】

【記者】「こうのとりのゆりかご」の運用から3ヵ月が経ちましたけれども、この3ヵ月間を振り返っての総括と、現状の認識をお願いします。
【市長】運用を開始して3ヶ月経過したところでありますけれども、その間におきまして病院との連携でございますとか、あるいは児童相談所、各関係機関との連携、これをしっかりととりながら運用開始後行なってきたところでございます。今後も引き続き関係機関との連携をしっかりとりながら、仮に置かれたとすれば、その子の将来に渡っての健やかな成長を見守っていきたいと考えております。
【記者】慈恵病院とはこれまで何回くらい意見交換なり情報交換をされたんでしょうか。
【市長】それは私個人が、私自身がということでしょうか。それとも担当レベルでということでしょうか。
【記者】熊本市としてです。
【市長】熊本市としての意見交換については担当からよろしいですか。(事務局に確認)
【事務局】慈恵病院からは定期的な報告の申し出があっておりまして、運用開始後約1ヵ月経過後に一度、蓮田理事長をはじめ担当職員の方々を交えて会合を持ち、その後の定期的な報告の仕方について協議を申し入れさせていただきました。その後、必要に応じて報告をやり取りしているということで、回数については必要に応じてという状況です。
【記者】前回の市長会見の時に検証の場を8月中に持ちたいとおっしゃっていたと思うのですが、結果的には9月下旬までずれ込むということになると思うのですけれども、その最大の理由はどういったところにあるのでしょうか。
【市長】昨日、中期的な検証と短期的な検証を公表させていただいたところでございますが、その辺の整理に少し時間がかかってしまったということが理由でございます。9月のできるだけ早い段階にスタートさせて第1回目を開催したいと考えております。
【記者】「ゆりかご」について昨日の会見と重複しますが、ゆっくりご説明いただきたいと思って(います)。「ゆりかご」の検証について市長は会見や議場でいろんな形で姿勢を示されてきて、昨日、その枠組みができた段階だろうと思います。そこで短期・中期は検証の枠組みは出ましたが、市長はこれまで中・長期というような仕分けの仕方をして、長期の部分はどうやっていくのかと、昨日の発言では長期も必要だということでしたが、その必要性をどう感じてらっしゃるのか、現段階でどんな形の長期的なフォローアップをしていかなければならないかを市長自身はどう考えてらっしゃるのか、現段階でのお考えを聞かせてください。
【市長】昨日も長期のことについては少し触れましたけれども、昨日の発表のなかでは短期・中期ということで検証の場を公表させていただいたところです。中期に関しては2年程度で考え方をまとめて、検証を重ねて、国に対する提言や要望を行うということでございました。昨日も申し上げたことではありますけれども、この中期2年間の提言を終えてそれで終わりではないと考えておりまして、引き続きその検証の場につきましては継続することになろうかと考えておりまして、その場におきまして長期的な検証というものも引き続きやっていく必要があるのではないかと思っております。「ゆりかご」が設置されたことによって、懸念されているような安易な遺棄が増えたのかどうかでありますとか、あるいは逆に命が救われたかどうかですとか、そういう部分につきましてはなかなか短期間では検証することは難しい。それが1年2年で可能かどうかということ、これも非常に難しいと思います。やはり長期的な形で検証を行い続けていくことが必要であろうと思いますので、昨日公表させていただいた中期の場におきまして、引き続き長期的な検証もやっていく必要があるのではないかと思っています。
【記者】長期的検証で安易な遺棄が増えていないか、救われた命があったかどうかということは、市長はこれまで中長期的な検証の視点の1つだと言われてきたわけですが、「ゆりかご」というのは匿名で預けるという前提である以上、この点についてどこまで検証するということはやはり難しいのではないかというような指摘があります。そこのところはどう考えていらっしゃいますでしょうか。
【市長】匿名性については記者会見でも問われたことはありましたけれども、やはりいろんな検証をするうえで限界があると思っておりますし、更に、この「ゆりかご」が今後適切に使われていくかどうかという事におきましても、この匿名性をどう扱うかということは非常に重要な問題であろうと思っております。前回、地元紙の対談でも申し上げたところでございますけれども、これは中期的な検証の結果になるのかもしれませんが、匿名出産という法整備の必要性ですね、これにつきまして検証の場でも検討していただく重要事項になろうかと思っておりますし、私自身もそういうことも含めて検討していただきたいと思っております。
【記者】昨日の会見の続きで、もう一度お尋ねしたいんですが、今回の中期・短期の検討会議のなかに国をお誘いにならなかった点についてなんですが、これは厚生労働大臣のコメントにみられるように、「こうのとりのゆりかご」についてちょっと距離を置いているというか、淡白なような国の姿勢を鑑みたときに、今回委員の一員として招くよりも1年あるいは2年、ある程度まとまったものを国に提案、ぶつけていったほうが国を動かす点で効果的であると、そういうふうに判断なさったからだと捉えていいでしょうか。
【市長】国に委員で入っていただくということも1つの考え方でありますし、また、今おっしゃったようなことも国を巻き込んでいくといいますか、国と一緒に考えていくという意味では、結果、どちらが効果的かということを考えたのは事実でございます。この検証の場の委員に入っていただくということよりも、まずはしっかりと県・市併せたところで検証をおこなって、その情報を確実に国のほうに伝える、そして具体的な要望・提言を行う、それに対する回答をいただく、その要望・提言を突きつけるだけでなく、その過程においてもいろんな情報交換をしていく必要があると思っておりますので、昨日も申し上げましたが、この検証の場をつくることによって国とともに考えていくということ、これをこれまで以上に具体的に進めていきたいと思っております。国の冷たい姿勢ということも言われておりますけれども、相談には乗りたいということもおっしゃっておられますし、また正確な情報ではありませんけれども、里親に対する手当の充実の話も打ち出されて、そのことが「ゆりかご」に直接的に関係する話ではないかもしれませんが、国でもいろんな考えをお持ちだと思いますので、しっかりと勉強していきたいと思っております。
【記者】内閣改造の可能性であるとか、あるいは安倍内閣の退陣を見越してとかいう考えは全くないですよね。
【市長】それは考えすぎじゃないかな、と思います。行政としての継続性も当然ありますし、たとえ大臣が替わろうとも、しっかりと連携をとっていきたいと思っています。
【記者】昨日の会見の感想で恐縮ですが、検証にはいろんな視点があると思います。受け入れ状況を聞き、預けられた子どもをフォローアップしていくという面、もう1つは「ゆりかご」を取り巻く社会的課題を掘り下げていくと(いう面)。そのなかで受け入れ状況、運用状況というのがどこまで力点を置かれて検証されるのだろうかという点で、昨日あまり伝わってこなかった部分もありますので、そこのところ、市長はどのような考えでいらっしゃるのか。
【市長】「ゆりかご」の運用状況の検証については、専門部会、短期の検証の場でしっかりと行っていきたいと思っております。専門部会のなかで具体的なケースについて検証をしていただきまして、要保護児童地域対策協議会の関係者機関に、個人が特定されない範囲での検証結果の情報を提示し、更に要保護児童地域対策協議会のなかで検討して頂くということになろうかと思います。そしてそれを皆様方に公表することになろうかと思います。現在の運用状況についての検証というのは、専門部会を中心としてしっかりとやっていきたいと思っております。
【記者】短期的な検証を行う専門部会のスキームのなかで「施設の運用上、明らかに違法な状態がないかという観点から検証を行う」とありますが、この「明らかに違法な状態」というのは、どういった状態というのを想定していらっしゃるのでしょうか。
【市長】例えば児童虐待に当たらないかですとか、そういうことが挙げられますけれども。
【記者】言葉の細かいところをつくようで恐縮なのですが、「明らかに」というのをつけているのは何か理由があるのでしょうか。
【市長】今回の「ゆりかご」を設置をしますときにいろんな法律との整合性といいますか検証を行ってまいりました。そのなかで「ゆりかご」を設置するということは、その設置すること自体が現行法に抵触するものではないという結論に至ったわけであります。ただケースによりましては法に抵触する可能性もあるということ、その一つの例として今申し上げた児童虐待にあたるかどうかなどがあります。ですから明らかにというところはそういうことを申し上げている訳であります。その点につきましては設置を許可いたしますときに三つの条件を、子どもの安全の確保でありますとか、それから相談機能をしっかりと充実をさせてください、それと関係機関との連携をしっかりというなかでは私どももそうですし、児童相談所もそうですしあるいは警察もそれに含まれております。そういう連携をとるなかで明らかに法に触れていないかどうかということ、それはもしそういう事実があればでてくるのではないかと思っています。
【記者】昨日中期的な検証の場を発表されたと思うのですけれども、ちょっと分からなかったのですけれども、要保護児童対策地域協議会の新しい組織をあえて作る必要があったのかというのがちょっと分かりにくかったのですけれども。
【市長】当初検証に関しましては要保護児童対策地域協議会の場で短期的な3ヶ月毎に検証を行いますと、長期的な検証についてはこれから検討しますということを申し上げておりました。そしてその検討を進めますなかで課題として出てまいりましたことは、一つ目はその情報管理について課題がでてまいりました。それからもう一点はより専門的に検証する必要があるのではないかという問題点もでてまいりました。それから長期的な話もありますけれども、短期専門部会の設置に関しましては情報管理を徹底するということ、それからもう一点はより専門的な方々に検証をしていただく、深めてもらうというなかで今回の専門部会の設置に至ったというものであります。
【記者】置かれた子どもの心身の発達の検証のことで昨日知事は生涯追っていくことは行政の範疇を超えているようなことをおっしゃっていたんですけれども、市長としては今回中期的な検証の場で一応二年ということで、さらに中期的なものを重ねて長期にという考えもあるようなこともおっしゃっていたのですが、置かれた子どもの心身の発達をどこくらいまで検証していくとかどのくらいまで追っていくかということについて何かお考えはあるのでしょうか。
【市長】昨日の知事の発言、行政の範疇を超えているというのは決して行政が責任放棄をするというものではないということはお分かりではないかと思います。仮に「ゆりかご」に置かれたとして、その子の心身とも健やかな成長を育んでいくためには行政はもとよりでございますけれども、関係機関ですね要保護児童対策地域協議会のなかでも多くの機関の人達に入っていただいておりますけれども、そういう方々と連携をするなかでしっかりと見守りそして育んでいくということが必要という趣旨でおっしゃったんだろうと思いますし、私自身もそのように思っております。そういう意味で成長の過程をどこまで検証するのかということ、これは終わりの無い話になろうかと思っております。そういうことも含めて中期的な二年で終わることなく長期的な検証、継続的な検証が必要だろうと思っております。

【質疑応答:高齢者の熱中症対策について】

【記者】連日の猛暑が続いていまして、かなり高齢者で熱中症で亡くなる方が全国的にも相次いでいますけれども、何か熊本市で一人暮らしのお年寄り世帯に対する対策とかそうしたものがありましたら教えてください。
【市長】今のところ一人暮らしの高齢者に特化した取り組みというものは、担当からでいいですか。(事務局に確認)
【事務局】特にということはございませんが、経常的にいろんな一人暮らしの緊急通報システムとか、そういうことでの連絡網はとっておりますので、そういうなかでと思っております。
【市長】それと猛暑への対策といいますか、水分をこまめに取るようにですとかそういうことは何らかの手段を使って周知をしていかなければならないと思っております。

【質疑応答:政令市に向けての現在の動きについて】

【記者】政令市の件なのですけれども、植木(町)を含めて今の動きを、市長の後ろにも力強く「めざして」と書かれていますけれども、今の現状と意気込みですとかそういったのを教えてください。
【市長】植木町さんの動きにつきましては、この前申し上げたところでありますけれども、先般県を招かれまして都市圏ビジョンについての勉強をされたということ、それから植木町議会のなかで全員協議会が開催をされたということ、そしてそのなかで合併についての研究をしていこうということが出されたと伺っております。そういうなかで植木町のほうから本市に対してもいろんな情報提供を求められているようでございますので、しっかりとそれに対応をしていきたいと、そして植木町さんとの連携も深めていきたいと考えております。
【記者】他の周辺の市町村との動きで、今進捗具合はどのような感じでしょうか?感触として。
【市長】合併についての動きですか?
【記者】はい。
【市長】直接合併につながっているものではありませんけれども、たとえば今植木町さんとの動きがひとつございますし、それから益城町さんとは都市圏ビジョンに掲げられた課題につきましての勉強会というものを定期的に行っている状況でございますし、それから都市圏研究会の加入を表明された城南町さんにおきましては、合併の組織を立ち上げられたようでございますし、そして近々城南町の合併についての地域説明会を開催されると伺っておりますので、そこに対する情報提供あたりはしっかりとやっていきたいと考えております。
【記者】政令市に関連してなのですけれども、政令市を目指して合併すると市長は前から目標として挙げられているのですが、拠点性が高まるとかそういった目的はあるとして、もう少し具体的なところで例えば交通網をどうするかとか、清掃や水道をどうするかとか、そういう具体的なメリットというのをもっと提示していくことはできないんですかね?
【市長】具体的なメリットを提示するためには合併の相手先が決まらないと、例えば道路をどうするとか下水(道)をどうするとか、そういう事業レベルでの提示というものは、なかなか相手先が決まらないことには難しいのかなと思っております。ただ例えば新潟市でありますと日本海側で第一の政令指定都市でありますとか、あるいは田園の政令指定都市を目指すですとか、その具体的なイメージですね、というものを新潟市もそうですし、浜松でありますとか、静岡でありますとか、やはりそういうものを打ち出しておられます。ですから私どももそういう具体的に「どういう政令指定都市を目指すんだ」というものにつながるという意味で都市圏研究会を立ち上げて、そして都市圏ビジョンを作成をしたというものでございます。そういうなかで熊本市や熊本都市圏の特徴でもあります住みやすさ暮らしやすさでありますとか、あるいは豊かな農業でございますとか、あるいは都市圏で考えましたときには非常にバランスのとれた産業構造が形成をされますので、そういったものを打ち出していくなかで合併政令市につながっていけばと思っています。
【記者】市長としての考えとしては都市圏として一体となった合併を進めるべきなのか、それとも個別に政令市になれるまで合併するという発想なのか?
【市長】合併の相手先といいますか、これもこれまでも繰り返し申し上げてきたことでありますが、同じ研究会を構成している都市圏の方々は全て合併の対象にはなりうると私は思っています。しかしながら、それはそのそれぞれの市町村の事情もありますので、なかなかいっぺんにという訳にはいかないと思いますので、こと合併に関しましては個々に話を進めていく必要があると思っています。

【質疑応答:現在の児童福祉制度の問題点について】

【記者】確かにゆりかごをきっかけにして現行制度の問題点だったり課題ということについても中期的な検証の場で今後されていくと思うのですけれども、今現在の児童福祉の制度ですね、乳児院とか、児童擁護施設とか、里親制度については、ゆりかごをきっかけに確かに注目された面はあると思うのですが、今現在も里親がなかなか広がらないとか、PRが足りない部分とか、あと施設も乳児院で2歳まで暮らしたあとまた移らなければいけないとか法律も多少は変わっていますが、やはり子どもの立場で考えるとかなり負担になる部分もあると思うんですけれども、そういった問題点、今時点で考えられる問題点については熊本市としては今後どのようにされるおつもりですか。
【市長】確かに今おっしゃったような里親、先ほど国の動きについては少し触れましたけれども、そういう課題でありますとか、あるいは乳児院や児童養護施設の現在の施設の状況でございますとか、今回の「ゆりかご」をきっかけとしていろんな課題というものが浮き彫りになってきているとは思っております。その対応につきましては市だけで解決できるものではありませんので、県や国に対してそういう状況も含めてしっかりと情報提供をさせていただくなり、要望するなり、ということは行っていきたいと思っております。ですから検証の場での結果を踏まえての要望もあるでしょうし、その前の段階でいろんな課題が浮き彫りになったときに、その都度行っていくということも市としては積極的にやっていきたいと思っております。
【記者】妊娠に関する悩み相談が300件を超えたのですが、この数字はどのように受け止めていらっしゃいますか?
【市長】去年が100件ちょっとだったことを考えますと、3ヶ月余りで300件を超えるということは非常にそういう悩みを抱えた方々が多いと、そしてこれまでがどこに相談していいのか分からなかった方々が非常に多いんだということが改めて明らかになったのではないかと思っております。しっかりと今後も引き続きこの相談事業の周知に努めますとともに個々の対応というもの、これも丁寧にやっていく必要があるのではないかと思っています。
【記者】300件のなかでは市外とか匿名の方については行政サービスが難しいという課題もあるみたいなんですけれども、他の自治体との連携とかというのも考えていらっしゃいますか。
【市長】自治体との連携、ケースによってはそういうこともでてくると思いますし、まずはこれは設置の際に国に対して要望したことではありますが、そういう相談事業の全国展開といいますか全国的な充実というもの、これは今回の件数の多さを考えました時にも、あるいは慈恵病院や私どもに対する県外からの相談件数の多さを考えました時にも、国に対してあらためて要望していく必要があるのではないかと考えています。
【記者】国に対する要望というのは具体的なものは決まっているのでしょうか。
【市長】いや、いつ行くということが決まっているものではありません。
【記者】相談についてのケースは積み重ねていって分析していくということだと思うのですけれど、その結果はいつか私たちに公表されると考えていいのですか。
【市長】その内容は、まずは先ほどの専門部会での検証のなかでも当然議論になると思いますし、要保護児童対策地域協議会、関係機関の中でも当然そこの詳細な分析というものを事務局として出さなければならないと思っております。そしてその結果を踏まえて皆様方に公表をするということになろうかと考えております。

【質疑応答:市立小中学校の猛暑対策について】

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【記者】猛暑についてお尋ねなんですが、お年寄りが全国で亡くなっていますが、それと別に、おととい部活中の子どもが熱中症で亡くなるという事件が起きました。あと2週間ほどで2学期が始まりますけれども、熊本市立の小中学校で子どもたちが勉強に集中できるように扇風機を設置するとか、何らかの対策を熊本市としてはお考えになっていないのでしょうか。
【市長】現時点では、例えばプレハブの校舎については冷房を設置したりということはございますし、一部PTAの方が寄付をして、ということもあるみたいです。この冷房や扇風機の設置につきましては市民の皆様方やあるいは議会からも要望のあっていることではございますが、現段階では具体的にどういうことをやっていこうということが決まっているものではございません。引き続き検討を続けることになろうかと思います。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」についてーその2】

【記者】「こうのとりのゆりかご」の関連で、専門部会のメンバーの5人~7人という方々は、学識経験者の方のみになるんですか。地元に詳しいとか、全国的にいろいろと活動されているとか、どういった方面の方になるんでしょうか。
【市長】専門部会に関しましてはこれも申し上げたことですが、法医学の専門の方、それから心理学の専門の方、それから法律全般の専門の方、あと2人は。(事務局に確認)
【事務局】小児科と精神科です。
【市長】小児科と精神科の医療関係の方々と考えていて、今のところ5名程度と考えているところでございます。
【記者】それは学識経験者ということでよろしいですか。
【市長】大学の先生であったり、お医者さんであったり、あるいは場合によっては弁護士さん、そういう方々になろうかと思います。

【質疑応答:合併政令指定都市について】

【記者】合併政令市問題について2つお尋ねします。1つは周辺自治体への合併論議をどう整理していくかという問題ですが、3年半前くらいにも第1次で議論があったときは、町が分裂したり亀裂が起きたりするということがありました。やはり冷静に議論を進めていくことが大事だろうと思います。実際、熊本市との合併について議論が起こってくるときに、この議論をどう冷静に進めていくかというときに、熊本市としてはどういう形が望ましいと考えているのか、議論の進め方ですね、もう1つは熊本市が7月に開催しました富合との法定協(議会)と、政令市問題について5カ所で市民説明会を開きましたが、市役所はともかくとして、あとのところは低調で合計しても100人ちょっとじゃなかったかと思います。この状況はどう打開したらよいと考えてらっしゃいますか?2点お願いします。
【市長】まず1点目の町の分裂という懸念がでてくると、近隣の実際のなかでそういう懸念がでてくると、そこをどう乗り越えるかということでありますが、確かに3年半、4年近く前の合併の動きのときに懸念されたこととして、よく申し上げることでございますが、熊本市の財政状況に対する懸念が1つございましたし、それともう1つはやはり周辺部にあたるということで今まで地域が培ってきたものがなくなってしまうのではないかと、それが分裂につながるんだと思いますが、そういう懸念が大きかったと思っております。ですからそこに対する対応という意味では、今の富合町さんとの合併協議を大事にしたいと思っております。ですから今回、富合町さんとの合併協議のなかで合併特例の措置をするというようなことも決めさせていただいているところでありますが、そういうものを設置するなかで、一定期間ではございますけれども、その地域で行ってきた事業については継続して行っていくんだと、地域の一体性というものも大事にしていくんだという姿勢は、市としても示していく必要があるだろうと思っています。そして富合町さんとの協議というものがほかの自治体にも伝わっていくなかで、これまでの懸念が少しでも払拭することにつながればという思いも持っております。それから説明会につきましては、確かに全体で100名少しということでなかなか厳しい状況でございました。今後も引き続き合併や政令市につきましてはいろんな媒体を使いまして市民の皆様方に呼び掛けていきたいと、その必要性についてもご理解をいただくよう努力をしていきたいと思っています。

【質疑応答:妊娠に関する悩み相談電話について】

【記者】先程の妊娠に関する相談の件でケースによっては他の市外の自治体とも連携することも出てくるかと思うとおっしゃられたのですが、ケースによってはというのは、例えばどういった連携をとられるということですか?
【市長】例えば経済的な理由で出産ができないという相談があったとしますよね、そういうときには私どもとしては助産制度をもっております。しかしながら熊本市以外の方々では別の制度があるわけでしょうから、その方が直接調べられればそれで事足りるのでしょうが、そういうことを知るすべを持たれない方につきましては私どもで調べて相談するということも出てくるのではないかと思っておりますが。
【記者】例えば県外の方から相談があって、その方がどこかに尋ねるとかっていうことができないような状況がある場合には、熊本市のほうでお住まいの地域に尋ねてそれをまた連絡するような感じでしょうか。
【市長】熊本市から出向いて行ってということですか?
【記者】いえ、例えば電話なりで自治体に確認してどういう制度があるのかということを確認したうえで本人に連絡するとか(ということをされるのでしょうか)?
【市長】そういうこともありえます。実際そういうことも行っております。やはりどこに相談したらいいのかですとか、どういう制度があるのかですとかご存知でない方が多いなということを、今回改めてこの相談電話を開設したことによって感じているところではございます。

【質疑応答:路上喫煙・ポイ捨て禁止について】

【記者】アーケード街での禁煙とポイ捨てが8月1日から本格的に始まりましたけど、指導員の状況は、何か今まで2週間の結果なり出てますでしょうか。
【市長】指導員の状況ですか。今、実態調査を行っている状況ではございます。例えば、これまでも6月4日、13日、23日、7月9日、18日、28日と、8月9日も実態調査を実施しております。時間帯は7時半~8時半まで、12時~13時まで、それから17時半~18時半までというところでありますが、3つに分けていたしました。結果として、路上喫煙者数でありますけれども、26人いらっしゃったようであります。それからポイ捨て者数でありますが、3名見つかっております。それから散乱ゴミの数でありますけれども、431個が見つかっているというところでございます。しかしながら、これは最初に調査しました6月4日のときには、今申し上げたのが85人、9人、737個ということを考えました時には、大分減ってきている状況ではございますので、この条例の制定というものの周知が進んできているのではないかと思っています。

【質疑応答:来年度予算編成について】

【記者】ちょっと気が早いかも知れませんが、来年の予算編成の方針とか具体的な数字とか何か決まっているものはありますか。
【市長】現在、予算編成の骨格となりますサマーレビューでありますとか、そういうことを進めている状況でございますので、まだ具体的な方向性までは固まっているものではございません。しかしながら全体の財源といいますか、平成19年度の交付税交付も明らかになりましたが、非常に厳しい状況であると、そしてその状況は恐らく来年度以降も続くであろうということを考えました時には、引き続き厳しい予算編成が強いられるのかなと思っています。

【質疑応答:節水社会実験の結果について】

【記者】7月に節水社会実験の結果が出まして、それは公表されたのですが、その結果市長自身はどう受け止められて、社会実験は3年なのですが、来年以降新しく会議で考えていくことなんでしょうけども、市長自身どんな考えをもってらっしゃるかをお聞かせください。
【市長】7パーセントという結果ですね、これはいろんな見方が報道をみてましても二通り捉え方がありまして、7パーセントもやったのかという評価と目標10パーセントに達成せずとばっさり切り捨てられたものもありましたが、私のこれまでの3年間の取り組みから考えますと2.3パーセント、3.1パーセント、7パーセントということで着実に節水意識が市民レベルに広がっていっているのではないかと感じております。これも申し上げたことかもしれませんが、実験を開始する当初は無茶なんじゃないかと、10パーセントという目標を掲げてもなかなか難しいんじゃないか、その理由のひとつとしては、他都市のように雨が降らなくて給水制限とか行われるようなところであれば、非常に節水意識は高いだろうけれども、本市のように100パーセント地下水で江津湖等湧水量が減っているとはいえ実際そういう苦労が無いところでの節水というのはなかなか難しいんじゃないかという指摘を実験を始める当初言われたことを思い出しますけれども、しかしながら3年経過したなかでそれが7パーセント達成しているということ、これはやはり地下水に対する、水に対する熊本市民の皆さん方の思いというか、それが非常に深いものだということを感じておりますし、この財産を次の世代につなげなければならないという意識というものが確実に広がっていっていると思います。ただまだ目標達成でもございませんし、10パーセント達成すればいいというものではございませんので、この取り組みというのは引き続き継続をしていかなければならないと思っていますし、それから都市圏レベルにまで広げていく必要があると思っております。

【質疑応答:桜の馬場地区の観光施設整備計画について】

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【記者】桜の馬場地区の観光施設の進捗状況というか、どういったものにするかというのはまだ方向性は決まっていないのでしょうか?
【市長】方向性はまだ決まっておりません。今の状況については部長のほうからでもよございますでしょうか?
【事務局】どういった内容の整備をやっていくかについて、例えば商工会議所ですとか関係団体あるいは観光業界ですね、そういったとこからのヒアリングあるいは意見交換、こういったものを近日中にやるという予定にいたしております。そういったものを提出して内容について詰めていきたいと考えております。

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