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平成19年10月定例市長記者会見

最終更新日:2007年10月29日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp

【市長発表:平成20年度予算編成方針について】

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 それでは、10月の定例記者会見を始めさせていただきます。 本日は、平成20年度予算編成方針につきまして発表させていただきます。
 直近の月例経済報告によりますと、「景気は、回復をしている」とあり、県内におきましても、景気は回復基調にございますが、個人消費は依然として低調に推移しているところでございまして、景気の回復を実感できる状況にはないといった認識を持っております。
このような状況のもとに、国の予算編成におきましては、引き続き歳出や国債発行額の抑制を図り、基礎的財政収支の改善を図ることとしております。
 また、地方財政につきましては、国の歳出見直しに合わせまして、財政の健全化や行財政改革の推進が強く求められている状況にございます。このような地方行財政を取り巻く環境の変化に対応し、本市が健全な行財政運営を推進してまいりますためには、これまで以上の行財政改革が必要であると考えております。 今回の予算編成にあたりましては、景気の回復が地方まで波及しておらず、税収が伸び悩み、地方交付税の削減が進みます中、一般財源の見通しが極めて厳しい状況でございまして、最大限の歳出削減を図りつつも、平成20年度が計画の最終年度であります行財政改革推進計画の推進あるいは「まちづくり戦略計画」で掲げる成果指標の目標達成に取り組む方針としております。
 その主な内容は、「まちづくり戦略計画」の3つのターゲットに掲載をされましたソフト事業に対する予算の枠配分を引き続き実施を致しますが、平成20年度は「まちづくり戦略計画」の計画期間における最終年度でありますため、各局におきましては、設定された成果指標の達成度を踏まえまして、廃止・縮減を含めた抜本的な見直しも促しているところであります。 また、「まちづくり戦略計画」の枠配対象分、投資的経費、繰出金、その他基金積立経費など削減が困難と認められる経費を除きます政策的経費につきましては、各局単位で平成19年度当初予算のマイナス10%の要求シーリングを実施することといたしております。 ただし、「まちづくり戦略計画」の3つのターゲットの推進に資する新規・拡充経費につきましては、別枠での要求も認めることと致しております。 なお、今回新たな取り組みとして、新たな歳入確保分の一部を事業費へ増額をする財源確保推進制度を創設したところでもあります。このように、平成20年度の予算編成に当たりましては、依然として厳しい予算編成作業となるものと考えておりますが、政令指定都市の実現を中心とした新たなくまもとづくりに向けまして、財政健全化の推進、また、まちづくり戦略の総仕上げとしての予算編成を進めていきたいと考えております。
 以上で発表につきましては終わりますが、今後開催予定の事業及び既に実施をした事業4点につきましてご報告をさせていただきます。

【市長報告:市民会館リニューアル記念創作舞台について】

 まず、「市民会館リニューアル記念創作舞台」についてであります。
熊本市文化事業協会との共催によりまして熊本城築城400年祭、市民会館リニューアル記念として、創作舞台 「空にあお 地にあした ~大銀杏が見せた夢~」を今月28日の14時から市民会館大ホールにおいて開催を致します。
 熊本城をテーマにしたストーリーで、400年前の熊本城にタイムスリップをした青年達が熊本城の歴史を辿りながら様々な人に出会い「人の心のありよう」について考え、成長していく様子が描かれております。
 地元で活躍する様々なジャンルのアーティストをはじめ脚本、演出など舞台に関わるスタッフはすべて地元関係者となっておりまして、地元の劇団で活躍している若手演劇人をはじめさまざまなシーンの展開の中で少年少女合唱団や日本舞踏、バレエ、民謡、ダンスなどそれぞれのジャンルを一度にみることができるなど、子どもから大人まで楽しめる創作舞台となっております。
 今回の公演を通じて、市民の方々が築城400年を迎えた本市のシンボルである熊本城の魅力を見つめ直す機会につながることを期待するものであります。

【市長報告:くまもと市オレンジリボンキャンペーン2007について】

 2点目は「くまもと市オレンジリボンキャンペーン2007」についてであります。
 毎年11月は「児童虐待防止推進月間」として、全国的に様々な啓発事業が実施をされておりますが、特に、本年は、厚生労働省主催の「子どもの虐待防止推進全国フォーラム」が市で開催をされます。これに合わせまして、「くまもと市オレンジリボンキャンペーン2007」を開催し、児童虐待防止の啓発を図るものであります。
 11月10日から来年2月末日までの「オレンジリボンラッピング電車」運行をはじめ、11月の1カ月間市電・市バスへのポスター掲示、11月10日・11日の2日間、上通のびぷれす広場におきましてステージイベントのほかオレンジリボンツリーの掲出や街頭でのオレンジリボンやチラシの配布などを予定しているところであります。また、ロッソ熊本の協力によりまして試合中、選手のユニフォームにオレンジリボンを着用してもらうとともに中心商店街でのポスター・ステッカーの掲示などを行うこととしております。
 オレンジリボンには、虐待の現状を広く知らせ、虐待を防止し、虐待を受けた子どもが幸福になれるようにという気持ちが込められております。この虐待防止のメッセージが込められたオレンジリボンを、より多くの皆さんにつけていただくことで、子どもへの虐待をなくしていく輪が広がることを期待するものであります。

【市長報告:蔚山広域市訪問の報告について】

 3点目は蔚山広域市訪問の報告についてであります。10月4日から2泊3日の日程で熊本市長として初めて蔚山広域市を訪問したところであります。今回の蔚山広域市訪問に際しましては、朴孟雨(パク メンウ)市長や蔚山MBCテレビ局社長らの心温まる歓迎を受けたところであります。朴市長との表敬をはじめ、チョヨン文化祭の視察やソセンポ倭城、韓国最大の自動車工場である韓国現代(ヒュンダイ)自動車蔚山工場、蔚山広域市がテワ川の環境再生を進めている生態公園など蔚山広域市の現状をつぶさに視察することができました。蔚山広域市は韓国最大の重工業都市であり人口110万人の大都市であるにもかかわらず、二酸化炭素の削減や川の浄化に取り組むなど環境に配慮した都市づくりは大変参考になったところでもあります。
朴市長との話し合いの中では、明日開催をされることになりますが、「日韓友情コンサート」には朴市長はじめ総勢84名が蔚山広域市からおいでいただくこととなっておりまして、熊本市民は心待ちにしていることを伝えますとともに、本丸御殿の落成、来春になりますけれども、それに伴いまして来年4月にも朴市長を熊本市へ招聘したい旨を申し述べたところでもあります。
 なお、今後の本市と蔚山広域市との交流につきましては、これまでの民間交流をいしずえにさらに情報交換を密にしながら交流分野の拡大の可能性について事務レベルでの具体的な協議に入ることと致しております。

【市長報告:「城下町大にぎわい市」「みずあかり」等のイベントについて】

 最後に、今月13日、14日に中心市街地で開催をされました「城下町大にぎわい市」「みずあかり」等のイベントについて所見を述べさせていただきます。
 今月12日から始まりました熊本城築城400年祭秋絵巻の開催に合わせまして、中心市街地一帯では様々なイベントが開催をされたところであります。特に今年は、第6回YOSAKOI九州中国祭りが本市で開催をされ、県内外から114団体、約3,000名の踊り手の方に参加をしていただきまして、2日間のイベント全体を盛り上げていただいたことに感謝申し上げたいと思います。 熊本城と商店街との回遊性を高めますため、商店街や企業、多くの市民ボランティアの方々との協働の取り組みを始めて今年で4年目となるわけでありますが、これらの催しも年々賑わいを増しているところでありまして、多くの市民や観光客の方々に熊本城と中心市街地の楽しさを堪能していただけたのではないかと考えております。今年は、新たに相互の連携強化を図りますため、各実行委員会による連絡協議会が立ち上げられまして、共同広報やイベントの相互協力、安全で円滑な交通規制など関係者が一体となって様々な取り組みが進められたと伺っております。
 こうした関係者のご尽力によりまして、皆様に大変ご好評いただいております「みずあかり」が銀座通りや上乃裏まで広がり、より身近な催しになったのではないかと考えております。今年は大にぎわい市にみずあかりを含めまして約13万人の来場者になったと伺っております。各会場とも多くの人で賑わい、市民の皆様にも喜んでいただけたのではないかと感じております。今後とも中心市街地の活性化にご尽力いただいている方々との連携を深め、九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に向け、熊本市の顔として九州、全国に誇れる中心市街地にしていきたいと考えておりますので関係各位、市民の皆様のご協力をお願いしたいと存じます。
 なお平成19年の熊本城の入園者数でございますが、築城400年祭や中心市街地でのさまざまなイベントの効果もございまして10月の下旬から11月の初旬にかけまして平成8年以来11年ぶりに100万人の突破が見込まれているところでございます。また古く遡りますが昭和35年天守閣落成以来でございますが、熊本城の入園者数の累計ですが、11月の下旬頃には6千万人を突破するということが100万人に合わせまして見込まれているところでありますことをご報告申し上げたいと思います。以上で発表並びに報告を終わらせていただきます。それでは質問をお受け致します。

【質疑応答:財源確保推進制度についてーその1】

【記者】予算編成方針の最後のところであげていらっしゃった新たな歳入確保の件についてもう一度簡単に概要等説明していただいてよろしいでしょうか。
【市長】例えば広告収入でありますとか、ホームページにバナー広告を掲載致しましたり、新たな手数料を徴収したりということが今後ありましたときには、その半額、収入の半分につきましては元局で使えるという推進制度といいますか、それを新たに創設をしたところであります。様々な形で収入を増やす取り組みというもの、そのインセンティブという意味でも今回新たに導入したものでございます。

【質疑応答:蔚山広域市との交流について】

【記者】蔚山広域市との交流で交流拡大について事務レベルの協議に入るということですが、それはどのような分野での協議の方向を今考えられているかということと、協議に入ってその結論はいつ頃どのような形で出されるお考えなのかということをお願いします。
【市長】蔚山広域市との交流につきましては先程も触れましたけれども、これまで民間レベルでの交流が大変盛んに行われてまいりました。しかしながら、今年初め(蔚山)市長の訪問があり先般私が訪問させていただいたということで、さらに交流を深めていこうではないかという基本的な合意を得たところでございます。それに基づいて明日ご来熊いただいてコンサート等開催されることになる訳でもありますし、また先程申し上げましたように、来年の春には本丸御殿の開催に合わせてぜひ再度ご来熊をと、ご案内をしたところでございます。分野という意味では、やはりこれまでの歴史的な経緯を踏まえましたときには、その歴史的背景を中心とした観光分野というものがまずは考えられると思いますし、そしてもう一点はこれまでもスポーツ交流等を、特に青少年のスポーツ交流は盛んに行われているところでもありますので、さらにそういったことが展開できないかでありますとか。また本当にこれから事務レベルでの協議に入ってくると思いますけれども、例えば産業面、韓国現代(ヒュンダイ)自動車等ございますけれども、産業面での交流が何かできないかでありますとか、更には大学同士の交流が可能かどうかでありますとか、今度蔚山でも新しい大学を新設されるという情報も伺いましたので、大学同士での交流ができないかですとか、様々な交流の可能性といいますか、それを検討していきたいと思っております。まだ決定ではございませんけれども、時期としましては来春また市長がおいでになる頃、一応そのへんを目途に取りまとめることができればという思いは持っております。

【質疑応答:財源確保推進制度についてーその2】

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【記者】先程の財源確保推進制度についてもう少し詳しく教えて下さい。例えばどういう収入があるのでしょうか。ホームページのバナー広告等ありますでしょう?他にどういったことをお考えですか?
【市長】例えばまだ実現はしておりませんけれども、ネーミングライツあたりもひとつの手法になろうかと思いますし、市のいろんな媒体を活用しまして広告収入等得られるようなものもまだまだ可能性としてはあると思っておりますので、それを各局の発案によって取り組んでいただいて、それが実現できれば、その半額についてはバックをしますよという制度でございます。
【記者】例えば市民会館だとどうなのですかね?
【市長】市民会館だと市民生活局に(予算配分がある)ということになります。
【記者】ホームページだとどこになるのですか?
【市長】ホームページだと広報でありますから企画財政局ということになるのでしょうが、そのへんはちょっと難しいといいますか、広報の新たな経費ということも考えられるだろうと思います。
【記者】だいたいどれくらい見込んでいるのですか?
【市長】見当はまだつきません。可能性としてはまだまだあると、それは他の自治体でも取り組んでいるところがあります。例えば市庁舎の壁面を使って広告を出したり、いろんな封筒等使って広告を載せるということも考えられるでしょうし、そういう意味ではどの程度の収入が見込めるかということは、いくらという想定はしておりませんけれども、可能性としてはいくつかあるのではないかと思っております。
【記者】すでに導入している自治体というのをご存知ですか?
【市長】例えば先程の壁面の話は大分市が確かやっていたと思いますし、ネーミングライツに関しては鹿児島や今宮崎が取り組んでおりましたり、大分等もあったと思いますけれども、いろいろとやっております。封筒等を使ったりでありますと、よく横浜等が取り上げられますけれども、横浜以外の自治体も結構取り組んでいるところはあります。やはりその財源の確保といいますか、そのへんの観点、歳出だけではなくて収入の部分というものも私どももっと敏感になっていろんな稼ぐという感覚をもっと持つべきではないかと思っております。

【質疑応答:富合町との合併についてーその1】

【記者】先程も市民グループの方々が要望に来られていました。またこの前も富合町の町民の方とか要望に来られていたと思いますが、「富合町の住民投票が終わるまでは合併協議を進めない」であるとか、「廃置分合を行なわない」であるとかそういった要望があってると思うのですけれども、それに対して市長はどのようにお考えになってらっしゃるのかということと、それとは別に今日一部の報道で植木町議会の調査特別委員会で熊本市のほうは合併協議をやっぱりやりたいという意向を示されたと書いてありましたけど、その辺の事実関係的なことと、市長も何か正式な形で公式な形でアプローチされているのかお尋ねしたいのですが。
【市長】まず1点目でありますけれど、富合町の住民の方から陳情等はお受けしているところではございます。現段階では富合町さんの問題であろうと捉えておりますし、民意の汲み取り方につきましては、これまでも富合町さんとしても出来るだけ丁寧に取り組みを進めてこられたのではないかという基本的な認識は持っております。少し経緯を触れさせていただきますと、富合町では昨年の3月13日に町議会解散の請求書が提出されたところでありまして、同年7月2日に熊本市との法定協議会設置を否決した町議会に対して解散投票が行われております。7月30日に選挙が行われまして、10名の議員が選出をされた。その結果として熊本市との合併を望む方の数が上回ったと、増えたという事実がございます。だからといってすぐ合併協議を進めるというのではなくて、その後も富合町議会が中心となりまして様々な意見を持つ、町の各種団体代表者等をメンバーとして設置をされました合併検討委員会というものがございますが、ここにおきまして合併について町の将来を見据えた議論や検討を重ねられました結果、昨年の11月10日でありましたけれども、「熊本市との合併協議を進めていくことが望ましい」とする答申書をまとめられまして議長に提出をされたというところでございます。そしてその答申を踏まえまして、11月21日には富合町の臨時議会におきまして本市との法定協議会設置議案を可決されたというところであります。そして今年に入りまして法定協議会を正式に立ち上げたという経緯から本市との合併を進めていくということを住民の皆様方にも様々な意見を伺いながら、富合町さんとしては出来うる限り丁寧に進めてこられたという認識を持っているところであります。それから昨日、熊本市の広域(行政推進室)から植木町議会の特別委員会に出向きまして、説明をさせていただいたところであります。具体的な合併協議を、という話も当然でありますけれども、させていただいているところであります。これまでも申し上げて参りましたけれども、都市圏ビジョンを策定した構成市町村はどこも合併相手としてふさわしいという思いは持っておりますけれども、そのなかでやはり議会を中心とした動きがある、住民のなかからも動きがある植木町さんとは特に合併相手として、今後具体的な協議を進めたい相手であることは間違いございません。そういう思いというものは、私自身も町長さんをはじめ植木町の色んな方々にお話をしているところではあります。
【記者】現時点では富合町の問題であろうと捉えているとおっしゃったのですが、まだちょっと不確定度があるので住民投票があるのかどうかというのも分からないのですが、そういう手続きが進められているなかで、いずれ廃置分合案の議決なども熊本市のほうでも必要になってくるので、実際もし住民投票があるとかになった場合でも、やはり富合は富合だからということでそのまま市としては方針として進めていかれる形ですか。
【市長】まずは住民投票の取り扱いを富合町議会がどういう判断をされるかということが前提だと考えております。私どもとしましては、これまで進めてまいりました合併協議を着実に進めていくことが肝要だと思っております。今日法定協議会が開催されますので、しっかりとそのなかで具体的な協議を進めていきたいと思っています。
【記者】議会がどのように取り扱うかということなのですが、署名期間が1ヵ月くらいありますよね、その署名期間は待つというお考えですか?待ったほうがよろしいというお考えですか?
【市長】そのへんも基本的には富合町さんの考え方だと思っています。
【記者】住民が住民投票条例を提案されたとき、それをどう議会が取り扱うのかというふうに聞き取れたのですが、その場合だと最終的な合併協議を終えたり廃置分合案の採決を1ヶ月くらいの署名期間待つという前提でお話されているのかと思ったのですが。
【市長】いえ、そういうものではありません。着実に合併協議は進めていきたいと思っています。
【記者】町の判断とおっしゃったのは、万が一、富合町がそれまで待ってくれということになったら廃置分合案も遅らせるということですか。
【市長】町のほうから仮にそういう判断があるということなのであれば、それは協議をする必要があろうかとは思いますけれども、ただ、今のところはそういう話はあっておりませんので、着実に進めていくということが必要ではなかろうかと思います。

【質疑応答:政令指定都市について】

【記者】政令市になると一体何が良くなるのかというのが市民にはあまり伝わってないような気がするのですけれども、例えばきめ細やかなサービスができるとか権限が強くなるとか、そういうのは分かるのですけれど、もっと具体的に、例えば小学校のクラスを全部20人にしますとか、どこどこの交通渋滞を全部無くすことが出来ますとか、こんなことやあんなこともできるかもしれませんよというのが見えたほうが市民も乗ってくるんじゃないかなと思うのですけれども。
【市長】政令市については確かに制度としての優位性はあると思っています。それがスピードアップの話ですとか、更にその権限が委譲されるですとか、財源が付与されるですとか、そういう制度的なメリットがあろうかと思いますが、それと併せて政令市の制度を使ってどういう街を、どういう熊本都市圏を作り上げていくのかというビジョン的なものは、今おっしゃったような交通渋滞にどう対応していくかですとか、そういうことを示していくことも必要だと思っています。ですから、そのために都市圏研究会を作って都市圏の理想的な姿としてビジョンを作り上げたわけであって、それを進めるための具体的な手段として政令指定都市が必要ではないかという話を今しているわけですね、しているだけではなくて、ほとんどの市町村長の皆さん方は同様な認識を持っていると、だからそれは都市圏全体の話であって、個々じゃ熊本市と例えばどこかと合併の協議となりましたときには、さらにその都市圏ビジョンのなかから「ここと(合併する)ならこういうことが可能である」という話になっていくと思っていますので、具体性という意味では、具体的な合併相手が固まらないことには、よりわかりやすいという意味ではその辺が必要かなとは思っています。
【記者】政令市の前に都市圏ビジョンがあって、それを実現するためのという位置付けなのですか?政令市を目指すというのは?
【市長】都市圏の研究会を立ち上げたときは、そのような思いでありました。
【記者】最大公約数みたいな、結構抽象的ですよね?
【市長】ビジョンの全体は抽象的でありますが、個々の事業も列記はしておりますので、それぞれの共通する事業等につきましても明記をしているところではあります。
【記者】なかなか(合併の)相手が決まらないと、具体的なことは提示できないということ(ですか)?
【市長】より具体的という意味では、今、県でも政令市に向けての庁内検討会議を立ち上げていただいておりますし、私どもも同様でありますが、そういうなかで具体的にどういう事務が県から市に移譲されるかということ、それが進めばさらにそこを具体的に提示することが出来るようになると思っています。その作業も急がなければならないかなと思っています。

【質疑応答:富合町との合併についてーその2】

【記者】先ほどの住民投票の手続きが進んでいる件で、「着実に合併協議を進めたい」というお話の部分ですけれども、それは今この時期まできているということが大きいのですか? 例えば任意協議会の段階であればペースをもうちょっと変えるとか、違う形でとか、待ってみるとかいうこともあるのでしょうか。法定協で1年近く協議を続けてきたというこの段階ということで、もう進みますということですか?
【市長】1つは、最終段階にきているということもございますが、その前提としては先程少し詳しく申し上げたように、一方的に行政が中心となってこの合併協議を進めてきたものではないと、出来る限り民意を汲み取る形で進めてきたという思いがありますので、先程のような発言になったと思います。
【記者】合併協議を進める段階では民意を色々汲み取ってこられたということですが、最終的に合併協議の進行具合で、今民意を取ってくださいというような主張らしいのですが、その合併協議の進め方の最終的な民意の集約という部分はやはり廃置分合案の採決というお考えということなのでしょうか。
【市長】基本的にはそういう考えでおります。

【質疑応答:植木町について】

【記者】植木町に関してですけれど、今後どのようなアプローチをされていくお考えですか?市長が正式に会いに行ったりとか色々とやり方はあると思うのですが、そのへんはどうでしょう?
【市長】これは私もそうですし、例えば議会同士の交流もそうでしょうし、さらには経済団体同士での交流もあろうかと思っておりますので、様々なレベルでの交流といいますか、話し合いをしていく必要があるのではないかと思っております。私自身も当然、先方の町長さんあたりといろんな場で話をしていきたいと思っています。

【質疑応答:合併特例法の期限をにらんだスケジュールについて】

【記者】法の期限をにらんだスケジュールは何かお考えですか?
【市長】これも繰り返し申し上げてきたことではありますが、現在の合併特例法の期限ですね、あと2年半で失効することになりますけれども、それを意識しながら合併協議、政令市の実現に向けて取り組んでいきたいとは思っております。ただ、現時点でもかなり厳しいスケジュールだという認識は持っております。
【記者】富合町(との合併)は来年10月ということですよね。議員専門部会で決まりましたが、市長としてはどうなのですか。
【市長】これは議員部会で決定をされ、午後に行われます法定協議会で検討していただくことになろうかと思いますが、私としては10月6日の期日というものに対しては、特段早いとか遅いとかいう考えは持っていません。協議されてきた結果だろうと思っています。何とかここできちんと合併が成就できればいいなと思っています。

【質疑応答:九州新幹線全線開業に向けた取り組みについて】

【記者】先日、JR西日本とJR九州が九州新幹線の全線開業に向けて、大阪~鹿児島間の直通運行をしようということで合意したのですけれども、正式に発表されてそのことで改めて市長に意気込みや期待などをお聞きしたいんですけれども。
【市長】まずは大阪までの直接乗り入れが実現できて、大変嬉しく思っています。関係者のJR九州、JR西日本さん、あるいは様々なレベルで実現に向けて取り組んでいただいた方々に対しても心からお礼を申し上げたいと思っております。今後でありますけれども、やはり新幹線開業に向けた3年半の期間での準備がさらに重要になってくる。そのなかでも特に関西圏、今、県を中心に関西戦略等を進めておられるところではありますけれども、そこにさらに力を入れていく必要があるのではないかと思っています。
【記者】大阪から鹿児島の最終目的地まで行くというのはJRさんとしてもありがたいから、もしかしたら鹿児島のほうが全面的にPRされたりして、熊本で降りてもらうことが厳しくなるという見方もあるのですけれども、それを防ぐために、今も熊本城の夜のライトアップだったりとかありますが、もうちょっとこういうのをやっていきたいというのはありますか?
【市長】先程申し上げたように、開業までの準備、熊本が素通りされて鹿児島まで行かれるのか、いや熊本で降りようと思っていただけるのかは、これから開業までの準備にかかっているなと思っています。まずは熊本で降りたいと思っていただけるような、熊本の魅力づくりをしっかりと進めていくということ。私ども熊本市としては熊本城を拠点とした城下町づくり、中心市街地活性化の基本計画の認定をいただいたところでもありますので、それをベースにしながら熊本の顔、熊本駅、この中心部を含めたところの熊本の顔づくりというものをしっかりと進めていくことが大事だろうと思っています。それから、熊本駅で降りて、中心部に対してもそうですが、広域的に移動しやすい手段を確保しておくと、より乗り換えの利便性の高い駅につなげていくということが必要だろうと思いますので、そういった事業も今の計画に基づきながら進めていくということが大事だと思っています。いずれにしても、やはり熊本で降りようか? 福岡で降りようか? 鹿児島で降りようか? というのはお客さんが選ぶことでありますし、ビジネスにしてもそうです。熊本に拠点を置こうか? 鹿児島に拠点を置こうか? 福岡に拠点を置こうか? その他かも知れませんけれども、熊本に行ってみたいだとか、熊本に会社を出そう、支店を出そうとか感じていただけるような取り組みをこれからさらに力を入れていくことが必要だと改めて身の引き締まる思いであります。

【質疑応答:熊本市入札事務検証委員会について】

【記者】市の職員の汚職事件を受けた再発防止の検証のことについて伺いたいのですけれども、この前検証委員会が立ち上がって1回目の協議が行われましたが、終わった後の座長の話を聞くと、同額の落札があり得るのかどうかというところに収斂(れん)していきそうな感じを受けたんですが、ただその一方で市民が求めているのは「ほかに不正がないのかどうか」という、そこの検証も大事ではないかと思うのですが、検証委員会の今後のあり方について市長はどういう議論の進め方が良いと考えてらっしゃいますか。
【市長】基本的にその検証委員会の議論の進め方につきましては、座長の方、それぞれ委員の先生に基本的にはお任せをしたいとは思っております。様々な検討していただいているところでありますけれども、いずれにしましてもこの検証委員会での結果、あるいは私どもとしても協力はしていくわけではありますが、それを以って市民の信頼回復につながるものにしなければならないと思っています。そういう意味ではいろんな角度からの検証は必要だろうと思っておりますし、その検証委員会に対して、私どもとしては出来る限り協力していかなければならないと思っております。
【記者】同じ額の入札があり得るのか?というところの検証をするそうなのですが、それは警察でもやってあるんじゃないかなと。検証委員会では、警察で調べたものとどういう差を出せるのか、それをちょっと疑問に思ったのですけれども。
【市長】警察でどのような調べをされたのかという詳細については、私どもは承知しておりません。把握も出来ないかとは思っています。ただ私どもとしてそういう(同額落札の)可能性があるかどうかということは、しっかりと検証する必要があると考えておりますし、検証委員会のなかでもまずはそこが大きなテーマになっていると聞いております。
【記者】外部通報窓口というのは、今どうなっていますか。
【事務局】今、他都市の状況も調べているところでございますし、出来るだけ早く外部の方に通報窓口になっていただくような手続きを取りたいと思っております。
【記者】まだ全然進んでないということ(ですか)?
【事務局】そうですね。金額的なものがどうなのかとか、そういったところを今調べているところです。それから弁護士個人に頼むのか、それとも事務所という形で頼むのか、そういったところの詰めの作業をしています。

【質疑応答:マリンビュー存続のための支援について】

【記者】先日、マリンビューの存続問題で、天草市が支援する形で存続という形になりました。そのなかで熊本市にも支援の要請をしたいということですが、そこについて市長はどう考えてらっしゃいますか。
【市長】マリンビューに対する支援につきましては、私が直接受けたわけではございませんけれども、経済振興局でその要望といいますか、話を伺っているようであります。私どもとしては、先ほど新幹線開業に向けた準備が必要だという話もしましたけれども、やはりその横軸の1つとしてマリンビューによる運行を位置付けることが出来ないか、観光振興の観点から何らかの支援が出来ないかということを現在検討中であります。
【記者】結論はいつぐらいに目安を付けてらっしゃいますか。
【市長】結論は、まだ目安を付けているものではありませんけれども、向こうの天草市さんの要望としては来年度から(支援を)ということだったのか、ちょっとその辺の詳細は承知しておりませんが、いずれにしても来年度以降の対応をどうするかということは時期を見据えて検討を進めなければならないとは思っています。
【記者】今の関連でマリンビューの支援ですけれども、横軸の1つという位置付けのなかで、色んな支援の仕方があると思うんですけれども、財政的なものであったり、あるいは交通網の再編ですよね、熊本港に向けてのアクセスをどうするのかと、そういった具体的なイメージというのは今の段階で市長に何か支援策というのはありますか。
【市長】確か1000万円の経営支援を求められているということでありますけれども、その内容についてどういう形で対応できるかというようなことを今まさに検討しているところでありまして、そういう意味では先ほど触れましたが、観光の観点から支援できないかということを検討しているものであります。
【記者】「観光の観点から」という考え方なのか、それとも支援する根拠ということなのか、支援策の方法としてのことなのか、ちょっと分かりにくかったのですが。
【市長】まだ支援するかしないかというのも決定しているものではないということが前段としてあります。そういうなかで支援するとするならば、どういうやり方ができるのかということを今内部で検討しているということであります。それから会社の経営状況でありますとか、今後の乗客の見通しでありますとか、色々と調査しなければならないことは多々あるのではないかと思っています。

【質疑応答:「こうのとりのゆりかご」について】

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【記者】来月の10日で「こうのとりのゆりかご」が運用開始から半年を迎えますが、改めて設置許可を出した市長として、半年を迎えるにあたっての感想と、あさって関係機関会議が開かれますが、改めてこの時点での情報公開についてのお考えを教えてください。
【市長】「こうのとりのゆりかご」が開設をして、もうやがて半年が経過しようとしているわけでありますけれども、当初の、開設許可をしましたときの懸念されていた事項、子どもの安全の確保でありますとか、あるいは「ゆりかご」に関わる関係機関との連携がうまくいくかどうかでありますとか、その確認を半年経過したところでしっかりと検証をしなければならないなと思っております。それから何より、この「こうのとりのゆりかご」が話題になり、設置許可がなされ、様々な形で報道の皆様方にも取り上げていただいているわけでありますけれども、そういうなかで「ゆりかご」を取り巻きます環境、例えば乳児院の現状であれ、児童養護施設の現状であれ、あるいは里親制度の課題であれという、様々な児童福祉に係る課題も取り上げられてきているところでありますので、「ゆりかご」が投げ掛けた課題に対していろんな方々が考えていただいているということに対しては、意義があったのではないかという思いは持っております。それから公表についての考え方でありますけれども、基本的には今申し上げたように、多くの方々に考えていただいて、改善が必要であれば具体的な改善策が必要なのか、そういったことを考えていただくための情報の提供といいますか、公表は必要だという思いは持っております。明後日会議が行われまして、その後にまた記者会見という形でお話をさせていただくことになろうかと思いますので、その検証会議の後にまた具体的なことについてはお話させていただければと思っております。
【記者】今の部分で、公表について多くの市民に考えてもらって、改善が必要な部分はその材料を、というようなことだったのですが、その改善のお話は「ゆりかご」自体も含まれているのか、それとも里親制度・乳児院・児童養護施設、そこらへんの問題点のことを指されているのか、あるいは両方を指されているのか(教えてください)。
【市長】それは検証結果次第ではありますけれども、「ゆりかご」自体も改善が必要な場合は取り組まなければ、先ほど申し上げたのは2つの意味で申し上げたところではあります。両方ということです。

(終了)

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