【二期目就任1年間を振り返って】
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それでは、11月の定例記者会見を始めさせていただきます。まずは二期目の就任1年を振り返っての所感を述べさせていただきます。振り返りますと去年の11月12日が市長選の投票日でございまして、気がつきますともう1年が経過していたというところであるわけですが、改めまして1年間、最近は公約検証大会、事務所で主催を致しましたり、あるいは明日青年会議所さん主催の公約検証大会も予定されているわけでありますけれども、改めまして1年間を少し振り返らせていただきたいと思います。
いろいろございましたけれども、まず1点目は「こうのとりのゆりかご」のことでございます。ちょうど昨年の選挙期間中に「こうのとりのゆりかご」の構想といいますか計画が報じられまして、二期目スタート直後に病院からその申請が出されたということで、もう詳しくは申し上げませんけれども、国と協議を致しましたり、最終的には4月に設置の許可の判断を致し、様々な課題を抱えながら5月には実際運用が開始をされ現在に至るわけであります。しかしながら「ゆりかご」の持ちます本来の意義といいますか、これまでも救われる命があると、その可能性というものを大事にしたいということを設置許可をするときに申し上げたところではございますけれども、その本来の役割、あるいは「ゆりかご」を取り巻きます児童福祉の状況でありますとか、あるいは社会環境でございますとか、そういうものに対する問題提起、いろんな意味で「ゆりかご」の果たしてきた役割というものはあるのではないかと思っております。今後も病院と連携をとりながらこの「ゆりかご」の今後につきましても見守っていかなければならないと考えております。
それから二点目でございますけれども、熊本城の築城400年祭がスタートしました。大晦日からプロローグが始まりまして、それから桜の時期の「花絵巻」「春絵巻」「夏絵巻」、それから先般行われました「秋(絵巻)」と続いてきたわけでありますけれども、おかげさまで熊本城の入場者数も11年ぶりに年間100万人を突破するという大変うれしい出来事もあったわけでございます。今後も築城400年祭は「冬絵巻」それから来年の春のエピローグ「未来へ」というところまで続いてまいります。そしてそのエピローグには本丸御殿大広間のお披露目ということにも重なっているわけでございますから、しっかりとこの400年祭が終わったら閑古鳥が鳴いたといわれることがないように、これを契機として熊本城の魅力を内外に強く発信していきたいと思いますし、そして観光振興にも繋げていきたいと考えております。この築城400年というものが、特に今年に入りましてからいろいろと印象深い出来事として残っております。
それからもうひとつが今の築城400年に少し関わることではございますけれども、中心市街地活性化の基本計画の認定をこの5月にいただきました。これは昨年からその計画作りに取り組んできたところではありますけれども、この5月に正式に国から認定をいただきました。中心市街地の活性化に、まちづくり会社を初め民間の皆様方と連携をしながら取り組んでいるところでございます。計画の中に盛り込まれました46の事業、これを着実に具体的に進めていくということ、それから中活(中心市街地活性化基本計画)のエリアでございます熊本城域、そしてこの中心部、新町・古町地区、それから新幹線開業を控えた熊本駅周辺およそ400ヘクタールあるわけでございますけれども、ここを熊本の顔としてしっかりとこの中心市街地活性化の基本計画も用いながら、賑わい作りに向けて取り組んでいかなければならないと思っているところでございます。この中活の認定を受けたということも大きく印象としては残っているものでございます。
それからもう一点申し上げますと、合併政令市実現に向けた動きというもの、これがこの就任して一年間、ある意味少しずつではありますけれども、前進してきているのではないかと考えております。まず今年の2月でございましたけれども、都市圏ビジョン、この基本計画を14の市町村長さんとともに策定をさせていただいた。そしてその中に政令指定都市の実現というものを戦略の一つとして位置づけることができたということ、これは大きな前進ではなかったろうかと感じております。そういった動きと平行するような形で富合町さんとの合併協議が順次進んでまいりまして、先日調印式を終え、そして両議会での議決を終えたところまで至りました。先般県に参りまして、その申請をしたところでございますので、そういった手続きを進め、来年の10月6日、新市のスタートに向けまして遺漏なきようその準備を進めていかなければならないと感じております。それから政令市の実現という意味におきましては新たな合併に向けての動きというものも、その芽というものもいくつか生まれてきている訳でありまして、そこを大事にしなければならないと思っております。先日植木町さんとの行政同士での合併に関する研究会、第一回目を開催させていただくことができました。また城南町さんにおきましてはちょうど今住民アンケートが実施をされているところでもあります。そして益城町さんとも政策の勉強会を開催しているところでもありますし、こういった連携、具体的な動きというものを大事にしてさらなる合併、政令指定都市の実現に向けた動きというものをさらに加速をしてまいりたいと感じております。この一年を振り返ってみますとなかなか足踏み状態と言われておった政令指定都市の動きというものが着実に動き始めた一年ではなかったかと感じております。それともう一つ忘れてはならないことは職員の不祥事が相次いだということ。これは申し上げたことでありますけれども、政令市の実現であれ、新幹線全線開業に向けた準備であれ、大変本市を左右するような重要な時期にこういう職員の不祥事が相次いでいるということ、これはやはり全庁的に危機感を持って信頼回復に向けて取り組んでいかなければならないと思っております。そういう意味では市政改革に取り組んでまいりました一期目4年間、それからこの一年間取り組んでまいりましたけれども、まだまだ至らない点もあり課題も残されているということを改めて感じた一年でもあったわけでございます。以上いろいろと他にもございますけれども、この一年間の中で特に印象に残ったことにつきまして私の思いを述べさせていただきました。