【市長発表:1年を振り返って~はじめに~】
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それでは、今年最後の記者会見を始めさせていただきます。本日は、今年1年を振り返っての所感を述べさせていただくことといたします。
今回は10(重)大ニュースということで、10の項目のお話をさせていただきたいと思いますが、そこに入ります前に、まずは触れなければならないことは、相次ぎました職員の不祥事についてでございます。今年は職員の不祥事が相次ぎまして、特に贈収賄事件という市政の根幹を揺るがすような事件も発生したところでございます。市長就任以来5年経過し、6年目に入ったわけでございますけれども、市政に対する市民の信頼を得ますために、職員の意識改革に努め、さまざまな市政改革に取り組んできたところでございますが、まだまだその思いというものが全職員に伝わっていなかったこと、更には、これまで積み上げてまいりました市政に対する市民の信頼が失われましたことは誠に残念でございまして、私自身この事態を重く受け止めているところでございます。
これまでも繰り返し述べてきたところではございますが、ここ数年が本市の将来を決定付ける重要な時期でありまして、来年はその失った市民の信頼回復に向けまして危機感を持ちまして、もう一度ゼロからの気持ちでスタートし、様々な課題に職員一丸となって着実に取り組んでいきたいと考えております。
それから、今年は梅雨前線の活発化などによりまして7月上旬から大雨が続きました。特に7月6日の朝から降り始めました雨でございますが、7日の昼までに300mmを超える雨量を計測致しますなど、白川の水位がはん濫危険水位を超えると予想されました。そのため、水道町界隈に避難準備を促しますために、今年度より採用致しました「避難準備情報」を伝達致しますとともに、河内・松尾地区におきましては、土砂災害危険の恐れがある危険度レベルに到達致しましたことから、5つの校区の地域に対しまして、本市として始めての避難勧告の発令を行ったところでもございます。本市におきましては、今年の大雨による甚大な被害までは至りませんでしたけれども、その一方では水防活動中に職員の命が失われるという出来事、誠に残念でございまして、痛恨の極みであります。改めて故人のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様にも改めましてお悔やみ申し上げる次第でございます。今回の事故を踏まえまして、職員の安全対策を図りながら、市民生活の安全確保に努めてまいりたいと考えております。
それでは、今年の熊本市の動きを具体的に10(重)大ニュースという形で振り返りまして、併せて所感を述べさせていただきたいと思います。ただ、発表する順番で重要性に差をつけているものではないということは、あらかじめお話をさせていただきたいと思います。