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令和6年第4回定例市議会 市長提案理由説明

最終更新日:
(ID:58977)

 提案理由につきまして、市長に代わり御説明申し上げます。


 説明に先立ちまして、三笠宮妃百合子様の薨去の報を受け、熊本市民を代表いたしまして謹んで哀悼の意を表します。


 三笠宮妃百合子様は、一九四八年から約六十年にわたり、母子愛育会の総裁を務められましたほか、日本赤十字社の名誉副総裁も務められるなど、幅広い分野において多大なるご貢献をなされました。


 皇室をはじめ、ご近親の方々の深いお悲しみを拝察申し上げますとともに、三笠宮妃百合子様の御霊の安らかならんことを市民の皆様とともにお祈り申し上げます。


 続きまして、職員の不祥事についてお詫びと御報告を申し上げます。

 去る九月、熊本市中心街の飲食店等において盗撮行為を行った消防局職員を十月十八日付で、また、令和六年第三回定例会で御報告いたしました不同意わいせつ罪の疑いで逮捕されました経済観光局の職員を十一月二十五日付で懲戒免職処分といたしました。


 さらに、昨日十一月二十八日に、会計年度任用職員が警察に逮捕されるという事案が発生いたしました。


 不祥事の根絶に向け全庁を挙げて取り組んでいる中、このような事案が立て続けに発生しましたことを大変重く受け止めており、議員各位をはじめ、市民の皆様に対しまして、深くお詫び申し上げます。


 逮捕された職員につきましては、捜査状況や刑事手続きを見守りつつ、今後、事実関係が明らかになった時点で、厳正に対処してまいります。


 今回の件を受けまして、改めて職員の法令遵守はもとより、常に全体の奉仕者として、強い自覚と緊張感をもって行動するよう指示したところです。


 続きまして、市電のインシデントについて御報告を申し上げます。


 去る十一月九日及び十五日に、熊本市電が、交通信号が赤にも関わらず交差点内に進行するというインシデントが立て続けに発生いたしました。

 このような危機的状況を受け、現在作成しております軌道運送高度化実施計画について、安全の再構築を担保するため、本年九月に九州運輸局から受けた改善指示事項や今後取りまとめられる予定のインシデント外部検証委員会の最終報告を踏まえ、改めて内容を精査するよう指示いたしました。

 軌道運送高度化実施計画の国への申請が遅れることで、来年四月に予定しておりました上下分離の導入も延期となりますが、公共交通の使命である「安全」を確保するためには、やむを得ない判断だと考えております。


 議員各位をはじめ、市民の皆様には大変ご心配をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 今後とも、市民の皆様が、熊本市電を安心してご利用いただけるよう、安全管理体制の再構築に努めてまいります。

 次に、三点御報告申し上げます。


 まず、GDSアワードの受賞について御報告いたします。


 GDSとは、「Global Destination Sustainability」の略語で、オランダのアムステルダムに本部を持つ国際会議協会、通称ICCAが中心となって運営する、国際会議や展示会などMICEの持続的な推進を図るためのプログラムであり、世界百都市以上の取組を指標化し、ランキング形式で公表しています。

 本市は、昨年度から本プログラムに参加しており、この度、これまでの環境保全の取組に加え、新たにMICE誘致戦略に持続可能な取組を盛り込み、地元の関係事業者への研修を実施したこと等が高く評価され、日本で初めて、GDSアワードの部門賞を受賞いたしました。


 この受賞を契機として、今後更に、本市の水資源や環境保全をはじめとする持続可能な取組を世界に発信するなど、国内外へのプロモーション活動を強化し、国際会議の誘致や国内外からの観光客の誘客を推進してまいります。

 次に、十一月十六日に開催いたしました熊本市・福井市姉妹都市提携三十周年記念セレモニーについて御報告いたします。

 この記念セレモニーは、去る七月二十一日、市長と寺本議長をはじめとする熊本市訪問団が福井市で開催されました記念式典に出席し、「姉妹都市盟約確認書」の再調印を交わしたことを受け、西行福井市長をはじめとする福井市訪問団を桜の馬場城彩苑へお招きし開催いたしました。


 当日は、友好の象徴とされている「扇」の交換を行ったほか、EXILE/EXILE THE SECONDで活躍する本市出身のネスミスさんと福井市食のPR大使である橘ケンチさんを交えたトークイベントを開催するなど、観覧された皆様に本市と福井市との友好関係を広く知っていただけたものと考えております。


 今後とも、様々な分野での交流を次世代へ受け継ぐとともに、両市の友好の絆をさらに深めてまいります。


 最後に、昨年度に引き続き開催されましたバドミントンの国際大会「熊本マスターズジャパン二〇二四」について御報告いたします。


 二年目となる今年は、パリオリンピックのメダリストなど、世界二十二か国から二百十三名の選手が熊本に集結し、十一月十二日から十七日の六日間にわたり、熱い戦いが繰り広げられました。


 大会期間中は、県内はもとより、国内外から一万九千人を超える方々が来場され、迫力あるトップレベルのプレーの観戦や熊本の観光を楽しまれました。


 特に、十七日に行われました女子シングルスの決勝では、地元再春館製薬所の山口茜選手が本大会で日本勢初となる優勝を飾るなど、大会を通じて、多くの市民の皆様にスポーツの素晴らしさや感動をお伝えすることができたものと考えております。


 本大会は、二〇二六年まで毎年熊本で開催されますことから、引き続き、関係団体との連携のもと、大会の更なる充実に向け取り組んでまいります。


 それでは、提出議案について、説明に入らせていただきます。

 今回の補正予算案は、物価高騰の影響を受けた社会福祉施設等への支援経費や県内の路線バス事業者が販売する「渋滞なくそう!半額パス」事業の支援等に要する経費のほか、高校生等の自転車利用における安全を確保するためのヘルメット購入費助成に要する経費など、今後速やかに対応する必要があるものを計上しております。

 また、来年度当初から業務を開始することとなる施設の維持管理経費等について、今年度中に入札等の契約事務を実施するための債務負担行為を計上しております。


 まず、補正予算案の概要について申し上げますと、一般会計において四十九億八百七十二万円の増額、補正後の予算額四千八十四億四千百六十八万円、特別会計において二十八億千四百二十四万円の増額、補正後の予算額二千四百五十億百六十七万円、企業会計において四億四千八百六十万円の増額、補正後の予算額八百六十三億七千九百二十一万円となり、全会計の合計では補正額八十一億七千百五十六万円、合計の補正後予算額は七千三百九十八億二千二百五十六万円となりました。


 補正後の予算を前年同期と比較しますと、一般会計では〇・六%の増、特別会計では五・三%の増、企業会計では三・〇%の増、全会計の合計額では二・四%の増となっております。


 主な内容について分野別に申し上げます。


 まず、健康福祉部門及びこども部門では、先ほど申し上げました、物価高騰の影響を受ける社会福祉施設等に対する光熱水費等の支援に要する経費を計上しております。


 次に、環境部門では、白川中流域における水田湛水協力農家への助成金に要する経費を計上しております。


 次に、農水部門では、水田の畑地化に伴う土地改良区への協力金等の支援に要する経費のほか、豪雨により被災した農地等の災害復旧に要する経費を計上しております。


 次に、都市建設部門では、先ほど申し上げました、県内の路線バス事業者が販売する「渋滞なくそう!半額パス」事業の支援等に要する経費のほか、高校生等の自転車利用における安全を確保するためのヘルメット購入費助成に要する経費などを計上しております。


 次に、教育部門では、就学援助認定世帯に対する臨時特別給付金の給付のほか、学校における給食食材費の高騰に対する支援に要する経費を計上しております。


 以上が、補正予算の歳出の説明でございますが、これを賄う財源として、それぞれの歳出に見合う国・県支出金等の特定財源や市債を計上しますとともに、一般財源として繰越金を充当しております。


 続きまして、条例等の議案でありますが、主なものといたしまして、「熊本市水道条例の一部改正」及び「熊本市下水道条例の一部改正」について御説明いたします。 


 これは、令和八年一月一日以降の水道料金及び下水道使用料の徴収方法として、あらかじめ登録されたクレジットカードによる自動決済を導入すること等に伴い、所要の改正を行うものであります。 


 なお、熊本市一般職の職員の給与に関する条例など、給与関係条例七件の一部改正につきましては、施行日の関係で先議をお願いしたいと考えております。 


 その他の議案につきましては、末尾に簡単な理由を付しておきましたので、説明を省かせていただきます。


 以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。

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