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令和7年(2025年)9月25日 定例会後市長記者会見

最終更新日:
(ID:66697)


1 第3回定例会を終えて

2 8月10日からの大雨への対応に関する検証委員会の設置ついて 

3 グローバルネイチャーポジティブサミット2026の開催について

4 国勢調査について

5 質問

(1)幹事社代表質問(熊日・共同)

(2)各社質問


 会見で使用したモニター画像(PDF:1.42メガバイト) 別ウインドウで開きます


会見録




市長発表

はじめに、第3回定例会を終えての所感を述べさせていただきます。
本定例会に提出いたしました予算案及び条例案等につきましては、議会において慎重にご審議いただき、その結果、原案どおり全て可決いただきました。
これによりまして、令和7年8月10日からの大雨災害への様々な支援に加えまして、来年4月で発災から10年を迎えます熊本地震の関連事業等に取り組んでまいりたいと考えております。
一般質問では、今回の大雨災害への対応状況及び各種支援をはじめ、戦後80年の節目における本市の取組のほか、教育、福祉、経済政策等、いずれも本市の将来に関わる重要な政策課題について、議員各位から大変熱心にご質問をいただきました。
本定例会を通じて賜りましたご意見・ご要望につきましては真摯に受け止め、市政運営に着実に反映してまいります。 

次に、「8月10日からの大雨への対応に関する検証委員会の設置」についてお知らせします。
まず、この大雨によりお亡くなりになられた方々に、衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された全ての皆様に対しまして、改めてお見舞いを申し上げます。
また、発災時、一部地域において、サイレンの吹鳴が遅延する「人為的ミス」や、浸水によりましてポンプ場の機能が一時停止するという事案が発生しましたことにつきまして、改めて市民の皆様に心よりお詫び申し上げます。
それでは、モニターをご覧ください。
このような事態を真摯に受けとめまして、二度と同じ事案が発生しないよう原因を徹底的に検証するため、「8月10日からの大雨への対応に関する検証委員会」を10月1日付で設置いたします。
次のモニターをご覧ください。
検証委員会は検証内容ごとに2つの委員会を設置いたします。
まず、水防本部・災害警戒本部の体制及び活動等の全般に関して検証委員会を設置いたしますが、防災等に関する専門家の方を委員としまして、サイレン吹鳴が遅延した原因を含めて、水防本部及び災害警戒本部の体制や活動全般について検証を行っていただきます。
また、「排水機場等の稼働状況等に関する検証委員会」では、河川等に関する専門家によりまして、ポンプ場や排水機場が停止した原因はもとより、その稼働状況等についても検証を行っていただきます。
専門家の客観的な検証によりまして、今回の大雨に対する本市の対応の問題点、あるいは不足していた部分を洗い出すことで、より実践的な再発防止策の徹底、そして組織体制等の見直しを図ってまいります。
本市では、市民の皆様の生命と財産を守るために、災害に強いまちの実現に向けて、今回の災害を教訓に、引き続き全力で取り組んでまいります。 

次に「グローバルネイチャーポジティブサミット2026」の開催についてお知らせいたします。
私たちの暮らしは、多様な生物とそのつながりである「生物多様性」によって支えられていますが、現在、地球上の生物は、過去に例をみない速度で絶滅しており危機的な状況にあります。
次のモニターをご覧ください。
そこで、2022年に開催されました「生物多様性条約締約国会議」では、世界目標として2030年までに生物多様性の損失を止め、そして回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の実現というものが掲げられまして、翌2023年には、世界自然保護基金(WWF)などが国際的な組織「ネイチャーポジティブイニシアティブ」を発足いたしまして、生物多様性の保全に向けた世界規模での取組が現在進められています。
このような中、2024年には、「第1回グローバルネイチャーポジティブサミット」がオーストラリア・シドニーで開催されました。世界50か国以上から2,000人を超える関係者が参加いたしまして、気候変動や生物多様性の危機に対応するための国際的な連携について、活発な議論が交わされました。次のモニターをご覧ください。
そしてこのたび、第2回サミットが、2026年7月14日(火)、15日(水)の2日間、本市で開催されることが決定いたしました。このサミットは、「第4回アジア・太平洋水サミット」に続く大変大規模な国際会議でありまして、世界各国から多くの企業や団体等の参加が予定されております。
世界中がネイチャーポジティブの実現に向けた行動を加速させる中、第2回サミットの開催地として、日本の中で、しかもこの熊本が選ばれたことは本当に光栄なことでありまして、本市が長年に亘って実施してきました市民・事業者・行政協働によります広域での地下水保全の取組などが高く評価されたものと考えております。
私といたしましても、このような地球規模の課題解決に向けた国際会議が本市で開催されることを大変名誉に感じますとともに、ネイチャーポジィティブの実現に寄与するものと確信しおります。
開催市としましては、サミットの成功に向けて、主催者をはじめ、関係機関や県内自治体、事業者、そして市民の皆様と連携しまして、「オール熊本」で準備を進めてまいりたいと考えております。

最後に「令和7年国勢調査」について、ご協力のお願いです。
国勢調査は、5年に一度、10月1日を基準日として、日本に住む全ての人と世帯を対象に全国一斉に実施される国の最も重要な統計調査です。
この調査結果は、国や自治体の政策立案に加えまして、民間企業や研究機関等でも様々な分野で活用されるなど、私たちの生活の質の向上に役立てられています。
本市でも、今月20日から調査員が順次各世帯を訪問し、調査書類を配布しています。
調査への回答は、配布しております紙の調査票のほか、お手持ちのパソコンやスマートフォンを使ってインターネットで回答いただくことが可能です。
こちらモニターをご覧ください。
特に今回から、スマートフォン、タブレットからの回答は、カメラでQRコードを読み取るだけで簡単にログインができるように改善されて、ますます便利になりました。
私も既に回答いたしましたが、非常に手軽に、簡単にできるものでありました。
このインターネット回答は、24時間いつでもどこでも回答できますので、簡単で便利なインターネットでの回答をぜひお願いしたいと思います。
回答期限ですが、10月8日となっておりますので、本市にお住まいの皆様におかれましては、国勢調査の趣旨をご理解いただき、調査・回答にご協力いただきますようお願い申し上げます。
なお、国勢調査は、電話やメールで依頼することはありません。そして、銀行口座の暗証番号やクレジットカード番号をお尋ねすることもありません。調査員は調査員証を携帯しておりますので、不審な訪問には十分ご注意いただきますよう併せてお願いいたします。

私からは以上です。


質疑応答

【記者】大雨の対応に関する検証委員会について伺います。今回二つの検証委員会を設置されるということですが、それぞれの委員会に入られる委員の構成や、どのような立場の方が入られるのかを教えてください。

【市長】まず、水防本部・災害警戒本部の体制及び活動等に関する検証委員会についてですが、こちらは5名を想定しております。委員の方は現在検討中ですが、防災・危機管理・行政や気象台、それから報道機関の方にもお入りいただこうと考えております。それから、排水機場等の稼働状況等に関する検証委員会も5名想定です。学識経験者で河川環境工学の専門家の方や行政関係者、それから民間団体の方、例えばポンプ場実務の専門家などの方々に入っていただいて、客観的に検証していただこうと考えているところです。

【記者】今回の検証委員会では、水防本部・災害警戒本部体制及び活動等と、排水機場等の稼働状況等と大きく二つのテーマがありますが、今回の大雨対応に関して、それぞれどういった課題があって、今後の議論でどのようなことに期待するのかを教えてください。

【市長】様々な対応をするように、これまでもいろいろな訓練をしたり、マニュアルの整備も含めて体制を整えてきております。水防本部や災害警戒本部をしっかり立ち上げながらあらゆる災害に対応しているのですが、今回の8月10日からの大雨では、線状降水帯の影響で短時間のうちに雨が急激に降ったということで、避難所を午後6時の時点で開設し、予防的避難の呼びかけをしておりましたが、夜の9時~10時以降から雨がどんどん降って、それから夜中にかけて激しい雨になって急激に増水をしていたと。このときの課題としては、冒頭で陳謝を申し上げましたが、サイレンの吹鳴です。例えば坪井局については、レベル4になる前のレベル2の段階から、地域の皆さんとの話し合いの中で、1、2、3、4という段階がある時に、2の段階から警報を早めに鳴らして、アラートを発信するということになっていたのですが、それが遅れて4の段階で発信をしました。例えば、そういったことに関してどういう手順で確認をして、ちゃんとやったのかどうか。これを防ぐために、水位が急上昇して間に合わないということがあってはいけませんので、自動でそれを感知してサイレンを吹鳴させることで、地域の皆さんに危機をお伝えするということを取り組もうとしています。そういうことも含めて、どうあるべきかということを、きちんと今回の一連の動きの中で検証していただかなければいけないと思っています。我々の動きの中に課題がなかったかどうかということは、しっかり検証していきたいと思っています。あとは、住民の皆さんに知らせる体制です。例えば、サイレンもなかなか聞こえないという声があったり、緊急時にスマートフォンでアラートを流すこともありますが、エリアメールなどもどういう形で流したら効果があるのか、あるいは、市民の皆さんにより伝わるようになるのかということについては、かなり検証していく必要があると思っています。
それから排水機場については、実際に稼働はしていたものの、途中で電源系統が失われてしまったということは、今後のことを考えても、行政として避けていかなければいけないことです。それがどうして起こってしまったのか、やはり古い設備だったりしますので、電源が下に置いてあることは、他の自治体でも同じようなことではありますが、例えばそれが本当に適切なのか。それを作った段階と、今の気象状況とを比較しますと、恐らくこれだけ線状降水帯が停滞して、急激に時間雨量100ミリ近い雨が降ってくることは、その設計をする段階でも想定されていなかったと思います。あとはパワーの問題です。流量も含めて、どのくらい排出できるのか、でもそれを超えてしまったら、内水氾濫を起こすことが、住民の皆さんにきちんと知られていませんでした。内水氾濫については、去年ホームページに公開をして、警鐘を鳴らしていたつもりでしたが、それでは伝わっていなかったということは、我々の広報や周知の方法に問題があったんじゃないかと思っていますので、そういったことと、それから設備のハード面をこれからどういうふうに更新していくべきなのか、あるいは、どの程度キャパシティを持ったものにしていくべきなのか、ということについても、また検証の中から導き出していければと思っています。

【記者】排水機場について、具体的に対象となるポンプ場を教えてください。

【市長】対象となるポンプ場に関しては、山ノ下排水機場と坪井ポンプ場の2か所になります。 

【記者】検証期間は、どのくらいの期間を想定されていますか。 

【市長】あまり長くかかってもいけないので、できるだけ早くとは思っています。10月いっぱいまでには結論をいただきたいなと私自身は思っています。もちろん委員の皆さんの審議状況にもよると思いますが、できるだけ早く検証していただいて、その結果の対応をしっかり考えていきたいと思っています。 

【記者】来週火曜日(9月30日)に政治倫理審査会が開催される予定です。前回の会議の中で市長に弁明を求めることになっていますが、今回の審査会の対応について教えてください。

【市長】審査会については、30日に弁明を、と、出席の要請がありましたので、私自身が出席をしたいと考えています。

【記者】審査会ではどういった話をしたいとお考えですか。

【市長】内容については、審査会がこれから開催されますので、ここでは発言を控えさせていただきたいと思います。

【記者】検証委員会について、先ほど市長から10月いっぱいには結論を出したいという発言がありましたが、ゴールとしては市長に報告書を提出する形になるのでしょうか。

【市長】中間報告という形になるのかなと思っていますが、検証も、例えば体制や活動については、少し早く出るのかなと思います。ただ、排水機場のハードの問題については、少し時間がかかる可能性があります。そういう意味ではこの(1)(水防本部・災害警戒本部の体制及び活動等)と(2)(排水機場等の稼働状況等)によって違うので、場合によっては報告書のような形で出していただく、あるいは、何らかの形で報告をいただくということで、今、考えているところです。それが出てきて、次の対応を取らなければいけませんし、その対応をとるためにどのような対策で、そのための予算をどうするのかということにも繋がってきます。当然、事業予算の編成にも影響を与えますので、できるだけ速やかにと思っているところです。
ただ、これは委員の皆さんに検証していただくものであり、我々がいつまでが締切ですということよりも、しっかり検証していただくことが重要だと思っていますので、その点はお願いしたいと思います。

【記者】委員の方はそれぞれ5名ずつということですが、いずれも外部の専門家でしょうか。

【市長】はい、そうです。

【記者】検証方法ですが、例えば、能登半島地震の際にはアンケート調査を行ったり、現地調査を行うなどされていますが、市として何か想定されている検証方法はありますか。

【市長】検証方法については、委員の皆さんからのご意見を聞きながらということになると思っていますので、アンケートかどうかは恐らく委員会の中で決めていただけるのではないかと思っています。

【記者】今回は福岡でも結構な大雨が降っており、同じような避難指示の遅延が発生していますが、福岡では、避難指示が遅れたとみなしていないという結論を出しています。自治体によって結論の出し方が違うのかと思うのですが、今一度、熊本市としてどうして検証委員会を立ち上げてまで検証を行うのか、お考えをお聞かせください。

【市長】やはり、市民の皆さんからすれば、サイレンが鳴っていれば車を移動させることができたのに、あるいは、雨がひどい状況だと危機感を募らせることができたわけだからもっといろいろな対応ができたんじゃないか、という声があると思うんです。ですので、客観的にしっかり見てもらって、本当にその判断や行動、行政の対応が正しかったのかどうかというのは、検証する必要があると思うんです。検証委員会をやるべきだということは、私がすぐに指示していまして、恐らく8月の段階で言っていたと思います。排水機場やポンプ場が壊れたことがどのくらい影響したのか、そして、誰にどういう責任の所在も含めてあるのかということは、多分皆さんもお知りになりたいでしょうし、そして、今後のことですよね。皆さんが不安に感じないように、今後どのようにするのかという意味では、もちろんこれは行政の対応も考えるということですが、市民の皆さんにもこういう備えをしていただく必要があるということを外部の方から言っていただくことで、いろいろな話が出てくるのではないかと思いますので、その辺も客観的に検証する必要があると考えて、こういった指示をさせていただいているところです。

【記者】検証委員会について、市長や担当部局に報告書を提出する形になるのでしょうか。

【市長】はい。検証結果をきちんとご報告いただくということで考えています。

【記者】その中には、いわゆる解決策、こうしなさいというものまで含まれているということですか。

【市長】その部分まで含めていただけるのであれば、ぜひいただきたいと思います。

【記者】議論の過程が大事ですが、公開は予定されていますか。

【市長】冒頭は公開しますが、その後は恐らく個人の住宅やいろいろな情報があると思いますので、一部は非公開になるのではないかと思います。あとは委員会の判断になります。

【記者】市役所の池について伺います。本庁舎の池に複数の金魚と鯉が生息していますが、金魚たちは投棄された可能性が高いとみられていて、市の財産ではないことで十分な飼育管理を受けていないことが分かっています。金魚たちは苔にまみれた不潔な環境下での生息を強いられていて、担当課からは金魚と鯉に申し訳ないという声が聞かれています。これについての市長の受け止めと、市として今後市民に譲り渡したり、業者に引取りを求めたりする考えがあるのかを教えてください。

【市長】金魚がそこに放たれていることは、私も確認していませんでした。実は、池に鯉が生息していることも、2017年に、「市役所の池が汚れていて鯉も苦しそうだ。水の都が大変残念な状態になっている」ということで、市民の皆さんから私に、綺麗にしてくださいと問い合わせがありました。私はそれまで池に鯉がいることを知らなかったので降りて見ましたら、苔だらけで非常に汚かったので、すぐきれいにするよう清掃を指示しまして、管財課で綺麗にしてくれてすっきりしたなと思っていました。現在は、鯉と同時に金魚もいるということですが、これは熊本市が買って入れたという記録がないそうです。どなたかが入れた可能性があるため、どこかに放流するわけにいきませんので、今は大事にしていますし、餌もあげています。掃除はしているのかな。

【事務局】はい、掃除は定期的にしています。

【市長】この後報道の方々が行かれるかもしれないので綺麗にしないといけませんね。実はX(旧Twitter)でもそのことをビフォーアフターで報告していて、2017年7月30日午前5時47分に投稿していますので、よかったら検索して見ていただければと思います。今後については、池があるからといって何でも入れればいいものではなくて、先ほど生物多様性に関して申し上げましたとおり、環境をちゃんと守っていくことが大事で、飼育する責任をきちんと果たしていただくことは大事だと思っておりますし、お困りになった場合はそういう関係機関にご相談をいただくことが大事かなと思っています。

【記者】昨日から全大腸内視鏡検査の受付が始まりました。先着1000人とされていましたが、現在の状況を教えてください。

【市長】全大腸内視鏡検査を全国で初めて無料で実施することになりましたので、かなり注目度は高いだろうなと思っていました。案の定と言いますか、昨日問診の申し込みを開始したのですが、初日で14の医療機関において既に460件の問診の申し込みをいただいています。恐らく今日、明日と続いていきますと1000件はあっという間に超えてしまうだろうなと予想していますので、各医療機関の皆さんにも1000件を超えることもあり得ることであり、検査の予約がとれない可能性もあるということを十分周知して、きちんと説明したうえで、問診の申し込みをしていただくように実施医療機関に依頼をしています。

【記者】1000人を超えた場合も、枠を増やす予定は今のところないという理解でよろしいですか。

【市長】はい。今回はとにかく1000人ということで、予算化も含めて実施しています。この1000人という数は医師会とよく相談して決めています。内視鏡の検査ですので相当な準備と機材が必要になってきますし、これに対応できるようなキャパでないとなかなか難しいということもあります。1000人を超えてしまった場合でも、無料検査はできませんが、便潜血検査による大腸がんの発見も効果はありますので、そちらをご案内するということで考えています。

【記者】先日、木村知事が県営スポーツ施設の再整備の方針を表明されまして、藤崎台球場に関しては、移転・再整備と表明されました。一方で、菊陽町などが県営野球場を誘致する方向で動いていますが、市長として今後誘致に動く予定はありますか。また、熊本市からプロ野球や高校野球ができる球場が消えてしまうという懸念の声も出ていますが、これに対する市長のお考えをお聞かせください。

【市長】知事が議会で答弁されたということまでしか私も承知していないので、これからいろいろなお話があるのではないかと思います。私が受け止めているのは、アリーナを先に整備したいという方向性だと伺っており、熊本市の上熊本に所在する県立体育館が対象となると思いますので、ここについてどういう在り方があるのか、あるいは、熊本市とどのように関わっていくのかということについては、交通の問題も含めてかなり大きな問題になると思いますので、そこは県ともよく協議していきたいと思っています。藤崎台球場に関しては移転するという発表だということですが、藤崎台球場は熊本の球児の聖地ということで、野球少年たちがあそこで頑張って甲子園に行こうというようなことがあったんじゃないかなと思いますが、一方で、場所が高台にあって、城域内であるということで、かなりいろいろな制限があります。文化財もたくさんありますので、例えばクスノキあたりも重要文化財に指定されていますが、クスノキの枝を切ることができないので、それに当たったらホームランや二塁打とみなすなど、ローカルルールがあるんです。また、駐車場が狭かったり、アクセスの問題もありますし、改修しようにも遺構がたくさんあります。皆さんご承知かもしれませんが、前市長時代に隣の熊本博物館を増設しようとしたら文化庁からストップがかかり、遺構を傷つけないように地下に工事方法変えてくださいということで、数年間かかってしまったこともあります。県としても現地で建て替えるのは難しいというご判断があったんだろうと思いますので、これからは県の方針もよくお聞きして検討していきたいと思ってています。

【記者】県営野球場は熊本市にあったほうがいいというお考えでしょうか。

【市長】適地があればあった方がいいと思いますが、熊本市内に新しく整備しようとなると、今よりも広大で、サブグラウンド等を設置しなければいけないとなると熊本市内のどこに土地があるのか。しかも、駅から近いなど交通アクセスがいい場所にそれだけの土地を確保するのは現実的にはかなり難しいと思っています。ただ、議会等のいろいろなご意見もあると思いますし、それから、市民の皆さんからのご意見や費用の問題もあります。適地があればとは思いますが、やはりなかなか熊本市としてこういう形でということは、現時点では答えが出せない状況だと思います。 

【記者】先日八代市長に新しく小野市長が就任されました。以前副知事も務めていらっしゃったので、市長とも親交があるかと思いますが、改めて小野さんのお人柄や印象、また、どのように八代市との関係構築を進めるのか教えてください。

【市長】八代市長に就任された小野泰輔さんには、当選後お目にかかっていませんが、恐らくこれから市長会などいろいろな場面でお会いすると思います。まずは当選のお祝いを申し上げたいということと、これからの益々の八代の発展のためにご尽力いただきたいということを、直接お目にかかった際にはお伝えしたいなと思っています。そのうえで、八代市は熊本県第2の大きな都市ですし、工業や農業も盛んであり、港もありますので、非常に魅力的な場所である一方で、人口減少や農業における後継者不足などいろいろな課題を抱えています。県副知事時代には県南振興ということで県南フードバレー構想をはじめ、様々なプロジェクトに関わられ、地域の方々のこともよくご存じだと思いますので、熊本第2の都市である八代市の発展のためにまた頑張っていただいて、そして、熊本市ともいろいろ連携して、県全体を盛り上げるためにどうしたらいいかなど機会があればお話してみたいと思います。それから、熊本港と八代港のポートセールスに関しては、これまでも県と八代市、熊本市と合同で海外の船社の皆さんや貿易を行う企業の皆さんにアプローチをしてきました。今後もそういった連携も深めながら、熊本の重要港湾である八代港や熊本港が活性化するように共に協力し合いながら頑張っていければなと思っています。

【記者】今日の会場はライトが導入されて普段よりも明るいのですが、なにか狙いがあるのでしょうか。

【市長】カメラ映りが明るい方がいいだろうということです。顔が疲れて見えるなどいろいろな声がありましたが、メディアが訪問された際に「それはライトを当てたらいいんじゃないですか」と言われましたので、広報課が気を遣ってやってくれたのではないかと思います。あまり変わらないように思いますがいかがでしょうか。これは元々使っていた照明ですが、ここ(モニター)に反射するのでやめてしまったという経緯ありました。カメラの映りは大丈夫でしたか。

【カメラマン】大丈夫です。

【市長】では今後もこれで。照明を当てたほうがいいでしょうか。下からライトを当てるといいという話は、テレビ局の方から聞いたことがあるのですが、私は女優でもないのでそれをわざわざ買うのもあれかなと思いますが。ただ、記者会見ではなかなか笑顔になれる場面が少なく、どちらかというと神妙な顔をしていることの方が多いのでなかなか難しいところはありますが、できるだけ明るく元気に頑張りたいと思います。


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