1 第3回定例会を終えて
2 8月10日からの大雨への対応に関する検証委員会の設置ついて
3 グローバルネイチャーポジティブサミット2026の開催について
4 国勢調査について
5 質問
(1)幹事社代表質問(熊日・共同)
(2)各社質問
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会見録
市長発表
はじめに、第3回定例会を終えての所感を述べさせていただきます。
本定例会に提出いたしました予算案及び条例案等につきましては、議会において慎重にご審議いただき、その結果、原案どおり全て可決いただきました。
これによりまして、令和7年8月10日からの大雨災害への様々な支援に加えまして、来年4月で発災から10年を迎えます熊本地震の関連事業等に取り組んでまいりたいと考えております。
一般質問では、今回の大雨災害への対応状況及び各種支援をはじめ、戦後80年の節目における本市の取組のほか、教育、福祉、経済政策等、いずれも本市の将来に関わる重要な政策課題について、議員各位から大変熱心にご質問をいただきました。
本定例会を通じて賜りましたご意見・ご要望につきましては真摯に受け止め、市政運営に着実に反映してまいります。
次に、「8月10日からの大雨への対応に関する検証委員会の設置」についてお知らせします。
まず、この大雨によりお亡くなりになられた方々に、衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された全ての皆様に対しまして、改めてお見舞いを申し上げます。
また、発災時、一部地域において、サイレンの吹鳴が遅延する「人為的ミス」や、浸水によりましてポンプ場の機能が一時停止するという事案が発生しましたことにつきまして、改めて市民の皆様に心よりお詫び申し上げます。
それでは、モニターをご覧ください。
このような事態を真摯に受けとめまして、二度と同じ事案が発生しないよう原因を徹底的に検証するため、「8月10日からの大雨への対応に関する検証委員会」を10月1日付で設置いたします。
次のモニターをご覧ください。
検証委員会は検証内容ごとに2つの委員会を設置いたします。
まず、水防本部・災害警戒本部の体制及び活動等の全般に関して検証委員会を設置いたしますが、防災等に関する専門家の方を委員としまして、サイレン吹鳴が遅延した原因を含めて、水防本部及び災害警戒本部の体制や活動全般について検証を行っていただきます。
また、「排水機場等の稼働状況等に関する検証委員会」では、河川等に関する専門家によりまして、ポンプ場や排水機場が停止した原因はもとより、その稼働状況等についても検証を行っていただきます。
専門家の客観的な検証によりまして、今回の大雨に対する本市の対応の問題点、あるいは不足していた部分を洗い出すことで、より実践的な再発防止策の徹底、そして組織体制等の見直しを図ってまいります。
本市では、市民の皆様の生命と財産を守るために、災害に強いまちの実現に向けて、今回の災害を教訓に、引き続き全力で取り組んでまいります。
次に「グローバルネイチャーポジティブサミット2026」の開催についてお知らせいたします。
私たちの暮らしは、多様な生物とそのつながりである「生物多様性」によって支えられていますが、現在、地球上の生物は、過去に例をみない速度で絶滅しており危機的な状況にあります。
次のモニターをご覧ください。
そこで、2022年に開催されました「生物多様性条約締約国会議」では、世界目標として2030年までに生物多様性の損失を止め、そして回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の実現というものが掲げられまして、翌2023年には、世界自然保護基金(WWF)などが国際的な組織「ネイチャーポジティブイニシアティブ」を発足いたしまして、生物多様性の保全に向けた世界規模での取組が現在進められています。
このような中、2024年には、「第1回グローバルネイチャーポジティブサミット」がオーストラリア・シドニーで開催されました。世界50か国以上から2,000人を超える関係者が参加いたしまして、気候変動や生物多様性の危機に対応するための国際的な連携について、活発な議論が交わされました。次のモニターをご覧ください。
そしてこのたび、第2回サミットが、2026年7月14日(火)、15日(水)の2日間、本市で開催されることが決定いたしました。このサミットは、「第4回アジア・太平洋水サミット」に続く大変大規模な国際会議でありまして、世界各国から多くの企業や団体等の参加が予定されております。
世界中がネイチャーポジティブの実現に向けた行動を加速させる中、第2回サミットの開催地として、日本の中で、しかもこの熊本が選ばれたことは本当に光栄なことでありまして、本市が長年に亘って実施してきました市民・事業者・行政協働によります広域での地下水保全の取組などが高く評価されたものと考えております。
私といたしましても、このような地球規模の課題解決に向けた国際会議が本市で開催されることを大変名誉に感じますとともに、ネイチャーポジィティブの実現に寄与するものと確信しおります。
開催市としましては、サミットの成功に向けて、主催者をはじめ、関係機関や県内自治体、事業者、そして市民の皆様と連携しまして、「オール熊本」で準備を進めてまいりたいと考えております。
最後に「令和7年国勢調査」について、ご協力のお願いです。
国勢調査は、5年に一度、10月1日を基準日として、日本に住む全ての人と世帯を対象に全国一斉に実施される国の最も重要な統計調査です。
この調査結果は、国や自治体の政策立案に加えまして、民間企業や研究機関等でも様々な分野で活用されるなど、私たちの生活の質の向上に役立てられています。
本市でも、今月20日から調査員が順次各世帯を訪問し、調査書類を配布しています。
調査への回答は、配布しております紙の調査票のほか、お手持ちのパソコンやスマートフォンを使ってインターネットで回答いただくことが可能です。
こちらモニターをご覧ください。
特に今回から、スマートフォン、タブレットからの回答は、カメラでQRコードを読み取るだけで簡単にログインができるように改善されて、ますます便利になりました。
私も既に回答いたしましたが、非常に手軽に、簡単にできるものでありました。
このインターネット回答は、24時間いつでもどこでも回答できますので、簡単で便利なインターネットでの回答をぜひお願いしたいと思います。
回答期限ですが、10月8日となっておりますので、本市にお住まいの皆様におかれましては、国勢調査の趣旨をご理解いただき、調査・回答にご協力いただきますようお願い申し上げます。
なお、国勢調査は、電話やメールで依頼することはありません。そして、銀行口座の暗証番号やクレジットカード番号をお尋ねすることもありません。調査員は調査員証を携帯しておりますので、不審な訪問には十分ご注意いただきますよう併せてお願いいたします。
私からは以上です。