発表に入ります前に、職員の逮捕についてお詫びを申し上げます。
既に報道されておりますとおり、昨日、10月27日、経済観光局の職員が不同意わいせつにより逮捕されました。
不祥事の根絶に向け全庁を挙げて取り組んでいる中、このような事案が発生したことを、深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
本件につきましては、現在、取り調べが続いていると伺っておりますが、今後、事実関係を確認したうえで、厳正に対処してまいります。
それでは、発表に移らせていただきます。
はじめに、「熊本市電における外部人材の登用」についてお知らせいたします。
熊本市電では、昨年11月に専任の安全統括管理者を配置いたしまして、本年1月には安全対策チームを設置するなど、安全管理体制の強化を図ってまいりました。
そのような中、高度な専門性を要する軌道事業におきまして、実効性のある改革を進めるためには、軌道や電気施設、車両の維持管理など、安全管理の実務に精通した人材の配置が不可欠であることから、専門性を備えた外部の人材を登用するということで、これまで検討を進めてまいりました。
そしてこの度、軌道事業に長年従事し、高い知見と豊富な経験を有する「福島 孝一郎」さんを、11月1日付で交通局の首席審議員として登用することを決定いたしました。
福島氏は、長崎電気軌道株式会社及び宇都宮ライトレール株式会社において、約40年にわたり軌道事業に従事され、両社で軌道施設や車両に関する業務を中心に、安全管理に関する要職を歴任された、軌道事業のエキスパートでいらっしゃいます。
就任後は、福島氏の知見と経験を活かして、熊本市電の各部門における安全管理、整備技術の現状分析と改善を進めていくとともに、安全統括管理者と連携しまして、安全対策チームや各部署の責任者に対しまして、具体的な指導を行っていただきます。
そのほかの詳細については、お手元の資料をご確認いただきたいと思います。
熊本市電は、市民の皆様に安心してご利用いただける公共交通機関として再生するため、引き続き、安全管理の強化をはじめとした改革に取り組んでまいります。
次に、「自動運転バス実証運行第2弾」の実施状況についてご報告いたします。
今月1日から「南熊本ルート」で開始いたしました「自動運転バス実証運行第2弾」につきましては、10月27日時点で15日間運行いたしまして、既に740名の方にご乗車いただいております。
前回の熊本城ルートでは、計50日間の運行で約1,000名の方々にご乗車いただきましたが、今回はそれを上回るペースでご利用いただいておりまして、非常に好調な滑り出しとなっております。
こちらのモニターをご覧ください。
こちらは、今回の実証運行にご乗車された方に行ったアンケートの速報値です。
「自動運転バスを知っていた」、また「再度乗ってみたい」と回答した方の割合がいずれも96%で、非常に高い関心と評価をいただいていることから、自動運転バスの認知度向上に加えまして、その乗り心地等についても前回から改善していることがわかります。知っていた、乗りたいという方々が、熊本城ルートの時よりも上回っておりますので、ずいぶん認識も広がっていったのではないかと考えております。
私自身も、前回の実証運行、そして今回の実証運行の両方で試乗しているのですが、今回の南熊本ルートでは、前回に比べてさらに滑らかに走行しておりまして、短期間での技術の進歩にたいへん驚いているのと同時に、今後のさらなる発展に期待しているところです。
この自動運転バスは、無料での乗車が可能でして、11月23日までの間、月・水・金・日曜日に運行しております。まだ乗ったことが無い方はもちろん、既に乗られた方も、ぜひもう一度ご乗車いただいて、最先端の技術を体感していただければと思います。
なお、運行時間や予約方法などの詳しい情報は、熊本市ホームページをご確認いただきたいと思います。
自動運転バスは、運転手不足などの地域公共交通の課題に対する有効な解決策として期待されております。引き続き、本市では関係機関と連携を取りながら、自動運転バスの本格導入に向けた準備を進めてまいります。
最後に、「熊本マスターズジャパン2025国際バドミントン大会の開催」についてお知らせいたします。こちらのモニターをご覧ください。
今年で3回目となります「熊本マスターズジャパン2025」の開幕が近づいてまいりました。
11月11日から16日まで開催される本大会には、昨年優勝を果たした山口茜選手をはじめ、世界各国からトップレベルの選手が出場します。
会場は昨年同様、熊本県立総合体育館で、チケットは現在発売中でございますので、ぜひ多くの皆様にご来場いただき、ここ熊本で繰り広げられる、世界トップレベルの試合をお楽しみいただきたいと思います。
なお、会場には駐車場がございませんので、ご来場の際は、公共交通機関のご利用をお願いいたします。
本市では、日本バドミントン協会や県など関係機関と連携いたしまして、選手の皆様が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、万全の準備を進めてまいります。
私からは以上です。