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令和7年(2025年)12月18日 定例会後市長記者会見

最終更新日:
(ID:68245)


1 第4回定例会を終えて

2 熊本西環状道路の開通効果について   

3 林野火災注意報・警報の新設について   

4 今年1年を振り返って

5 質問
(1)幹事社代表質問(読売・KKT)
(2)各社質問



会見録



市長発表

まず、発表に入ります前に、1件ご報告します。
今年8月の豪雨災害におきましては、人為的ミスによりサイレン吹鳴の遅延が発生しましたことを、市民の皆様に深くお詫び申し上げます。
このことに関連し、本日付けで、水防本部長、災害警戒本部長である危機管理監、及び、当日の水防本部責任者に対し、人事上の措置の中で最も重い訓告を言い渡すとともに、危機管理防災部内の管理職職員4名に対し厳重注意を行い、厳正に対処いたしました。
今後、再発防止に向け、検証委員会から提言いただいた内容を真摯に受け止め、実効性のある具体的な改善策に着手し、私自身、市のトップとして覚悟をもって対応してまいります。よろしくお願いいたします。

それでは発表に入ります。
はじめに、第4回定例会を終えての所感を述べさせていただきます。
本定例会に提出いたしました予算案及び条例案等につきましては、議会において慎重にご審議いただきました結果、原案どおり全て可決いただきました。
これにより、令和7年8月豪雨の被災者支援をはじめ、サイレン吹鳴自動化などの災害対応体制の整備や物価高騰の影響を受けた市民の皆様への支援等に取り組んでまいります。
また、今回議決された新小学校1年生の黄色い帽子については、来年度から本市が配布いたします。これまで長年にわたり、黄色い帽子をご寄贈いただいておりましたPTAや地域の皆様に対しまして、この場をお借りし、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
このほか、一般質問では、給食費無償化や、市内スポーツ施設の在り方に加え、防災、福祉、教育、経済政策等、いずれも本市の将来に関わる重要な政策課題について、議員各位から大変熱心にご質問をいただきました。
本定例会を通じて賜りましたご意見・ご要望については真摯に受け止め、市政運営に着実に反映してまいります。 

次に、「熊本西環状道路 池上工区の開通効果」についてご報告いたします。
この道路の開通効果を確認するため、開通から1ヶ月後の交通量調査を実施いたしました。
まず、交通量の変化についてご説明いたします。こちらのモニターをご覧ください。
今回の調査では、この度開通した「池上工区」において約1万台以上の交通量が確認されたほか、北側の「花園工区」においては、開通前と比較し約5,600台増えました。
熊本西環状道路の交通量が非常に増加した、要は、新しい道路をたくさんの皆さんに通っていただいたおかげで、こちらの「国道3号 山室交差点」では、交通量の約1割にあたる2,500台、それから、上熊本駅前の「熊本田原坂線」でも約1割にあたる3,100台が減少するなど、市中心部の交通量が軒並み減少しております。かなり効果が出ていることがこの図からも見て取れるかと思います。次のモニターをご覧ください。
これは、「国道3号」浄行寺交差点北側の朝8時台に撮影した開通前と開通後の比較です。ご覧のとおり、自動車の量が明らかに減っていることがわかります。次のモニターをご覧ください。
この浄行寺交差点北側では、開通前の朝のピーク時には1.2kmもの渋滞長が発生しておりましたが、開通後はなんとこれが約1.0km減少し、渋滞長が150mとなっております。
これは、いろいろ分析をすると、熊本西環状道路の開通に伴う交通の分散により、現道の交通量が大幅に減少したことで渋滞緩和につながったと考えております。
最後に移動時間の短縮効果についてです。次のモニターをご覧ください。

このように、これまで、北区役所から国道3号ルートで熊本駅まで移動する移動時間は、朝のピーク時で64分ということで、1時間を超えるような時間がかかっていましたが、池上工区が開通したことで、熊本西環状道路を通るルートでなんと41分となり、所要時間が23分短縮されました。国道3号を行くよりも熊本西環状道路の方が早いことが明確に分かる。23分なので相当なものだと思います。
一方で、国道3号を今までと同じように行った場合も、なんと11分短縮されたという結果が出ています。交通がこういう形で分散したことによって、現道の方も渋滞が緩和され、かなり早い時間で熊本駅まで行くことができるということです。
このことにより、通勤・通学の時間が短縮され、朝の時間にゆとりが生まれたことに加え、周辺の道路の交通量が減ったことで、救急医療、公共交通機関、物流など、様々な分野においても開通による効果が今後見込まれると考えています。
本市では、引き続き、熊本都市圏の慢性的な渋滞解消に向けて、道路ネットワークの整備等に着実に取り組んでまいります。

次に、「林野火災注意報及び林野火災警報の新設」についてお知らせいたします。
本年2月に岩手県大船渡市で発生した大規模火災のように、全国で相次いでおります林野火災については、消防庁の有識者会議により、その多くがたき火や火入れなど、人の行為が原因と結論付けられました。
そこで本市では、林野火災の予防対策を強化するため、「熊本市火災予防条例」を改正し、令和8年1月1日から「林野火災注意報」及び「林野火災警報」を発令できる体制を整えました。こちらのモニターをご覧ください。
「林野火災注意報」は、少雨や乾燥などで林野火災の危険性が高まった際に発令します。
火災防止のため、この注意報発令時には、屋外で火を使用しないことを徹底いただくことが最も重要です。次のモニターをご覧ください。
さらに、「林野火災注意報」の条件に加え、強風注意報が発令されるなど、火災の危険性が一層高まった場合、「林野火災警報」を発令します。
この警報発令時は、「山林、原野等での火入れ」や「たき火」など、林野火災の原因となりやすい屋外での火の使用が制限され、従わない場合は罰則の対象となることもあります。詳細については、お手元の資料及び市ホームページをご確認ください。
この制度の目的は、あくまでも罰則強化ではなく、市民の皆様に火災予防意識を高めていただくことです。
現在、日本各地で大規模な火災が発生しております。命や財産を一瞬で失う火災を防ぐため、市民の皆様におかれましては、この取組にご協力いただきますとともに、ご家庭や職場の火災予防について、今一度ご確認いただきますようよろしくお願いいたします。

最後に、本日が本年最後の記者会見となりますので、この一年を振り返り、所感を述べさせていただきます。
まず、本年8月の大雨では甚大な被害が発生し、熊本地震の経験を生かし迅速な対応を行ってまいりました。一方で、市の対応等には冒頭に申し上げたとおり課題もあったことから、再発防止に向け、具体的な改善策について取り組んでまいります。
また、3月には、市電の衝突事故により多くの負傷者が発生しましたことに、改めて心からお詫びを申し上げます。交通局では、5月に「熊本市電再生プロジェクト」を立ち上げ、外部人材や専門家等のご意見も伺いながら、安全確立、そして、信頼回復に向け、現在取り組んでおります。
本市が掲げる重点事項では、4月に「熊本市こども計画2025」をスタートさせ、「こどもが輝き、若者が希望を抱くまち」の実現に向け取り組むとともに、熊本西環状道路池上工区の開通や半導体関連企業の進出を契機とした経済対策などにも取り組んでまいりました。
また、新庁舎整備や庁舎周辺のまちづくりにつきましては、様々な機会を設け、多くの皆様からご意見を伺いながら進めるなど、熊本の未来を支える取組を全力で進めてまいりました。
来る令和8年は、熊本地震から10年という大きな節目の年でもございます。これまで多くの方々からいただいた温かいご支援、そして、市民の皆様のご協力に改めて深く感謝を申し上げますともに、安全安心で災害に強いまちづくりに努めてまいります。
また、私の3期目の任期の最終年でもあります。改めて初心に返り、市民の皆様や関係機関の皆様と共に、「誰もが憧れる上質な生活都市くまもと」の実現に向けた歩みを進めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、私から個人的と言いますか、報告がございます。
実は今日、YouTubeチャンネルを立ち上げました。まだ公開はしておりません。本日22時に第1回動画を公開する予定で、絶賛編集作業中でございます。あまり長い動画ではありませんが、自分で撮影して、自分で編集したという努力だけ認めていただければと思います。まず第1回目スタートしようということで、ぜひ皆さんに見ていただければなと思います。
今夜第1回目の動画を公開させていただきますのでよろしくお願いいたします。
さて、年末にたり、市民の皆様、そして報道各社の皆様から賜りましたご理解とご協力に心より感謝申し上げます。新しい年も、どうか引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

私からは以上です。

質疑応答

※準備ができ次第、掲載します。
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