市長発表
本日で、令和8年熊本地震の発生から1週間が経過いたしました。
改めまして、この地震によりお亡くなりになられた方々に、謹んで哀悼の意を表しますとともに、謹んで被災されたすべての皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、発災直後から自衛隊をはじめ、警察、医療従事者やライフライン事業者など多くの皆様のご尽力をいただいておりますこと、そして、全国の自治体や関係機関、企業・団体、ボランティアの皆様からの多大なご支援に対しまして、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
本市では、発災直後に災害対策本部を設置し、「レベル5強化」の全庁総力態勢に移行し、これまでに10回の本部会議を開催し、全庁一丸となって対応しています。
発災から1週間を迎え、本市の被害状況やこれまでの対応と今後の取組みについてお伝えいたします。
それではまず、今回の地震による市内の被害状況等についてご報告いたします。
7月28日16時27分頃に発生した地震は規模はマグニチュード7.1で、南区で震度6強、中央・東・西・北の4区で震度5強を観測いたしました。こちらのモニターをご覧ください。
死者0人、重症2人、中等症48人、軽症が11人となっております。
住家被害については震源地に近い南区を中心に数千戸規模の被害が見込まれており、被害の全体件数は現在も調査中です。8月3日時点のり災証明申請件数は2847件、このうち521件を既に発行しております。
ライフラインについては、上水道が最大で約9,000戸断水したほか、濁水については約61,000戸に影響が及びました。しかし、復旧が進みまして、8月3日時点で熊本市内の断水、濁水のいずれも解消されており、また、電気・ガスについても既に復旧しております。
続いて熊本城の被害状況についてご説明いたします。モニターをご覧ください。
熊本城については、発災当時、城内に約400人の方がおられましたが、幸いにも人的被害はありませんでした。一方で、西出丸石垣をはじめとする石垣等で40箇所、天守閣などの建造物で11箇所、さらに清爽園法面などその他8箇所において崩落や損傷が確認されています。
現在、安全確保を最優先に詳細調査を進めており、有料区域については発災直後から当面の間休園としておりますが、一日でも早く皆様をお迎えできるよう全力で取り組んでまいります。
次のモニターをご覧ください。
道路については、南区の緑川堤防兼用道路である、県道熊本嘉島線で大きな亀裂が発生し、現在も通行止めとなっております。応急対策として、国による亀裂箇所への充填材注入作業が完了しました。現在、市において舗装の仮復旧作業を行っています。引き続き、早期の交通機能回復に取り組んでまいります。ちなみに、この道路は緑川の堤防と兼用になっており、堤防部分まで1メートル70センチ近く亀裂が入っており損傷を受けています。堤防機能についても修復する必要があります。これについては、国土交通省において本格的な工事をしていただくことになると思いますが、まずは道路を通れるように応急復旧するという状況です。
このほかの幹線道路等についても点検を実施しておりますが、県道熊本嘉島線を除き、通行に大きな支障を及ぼすような被害は確認されておりません。
あわせて、市内の橋梁の緊急点検についてもスピード感をもって進めております。
このほか、学校施設や公共施設、農業用施設などにおいても被害が多数確認されており、それぞれ復旧に向けた対応を進めております。
続いて避難所の状況についてです。こちらのモニターをご覧ください。
避難者は、7月29日午前3時の最大2,487人から徐々に減少し、8月3日現在で610人となっております。次のモニターをご覧ください。
開設中の避難所には、8月1日から夕食には弁当、朝食にはパン等をお届けしております。
また、避難者の多い南区の2か所では8月3日からキッチンカーや炊き出しによる温かい食事の提供を開始しております。
また、避難者のニーズに応じて簡易ベッドや間仕切り等の避難環境の整備も進めており、入浴については、自衛隊の支援や民間のシャワーの設置、避難者を対象とした市内23か所の無料入浴支援も実施しています。
熱中症対策としては、被災された市民の皆様に対し、冷感ポンチョを配布するほか、避難生活が長引く中、感染症の感染拡大を防ぐため、冷感マスク及び手指消毒剤等を配布いたします。これが現物です。(冷感ポンチョと手指消毒剤を紹介)一部の避難所では感染症の発生が危惧されています。熊本市内では発生していませんが、衛生管理等は徹底していただきたいと思います。
発災直後から本市保健師等による避難所巡回を開始し、7月31日からは他都市の応援職員を含む保健師、医師、栄養士等の専門職チームで避難所を巡回しております。また、8月3日からは、避難生活が困難な方に市内の宿泊施設を提供する二次避難を案内しております。
災害関連死を防ぐことを最優先に、引き続き、一人ひとりに寄り添ったきめ細かな支援を行ってまいります。
次に、住まいと生活の再建についてです。こちらのモニターをご覧ください。
自宅が被災された方に対しては、市営住宅59戸の提供を8月6日から受付開始いたします。賃貸型応急住宅、いわゆる「みなし仮設」については現在調整中で、内容が決まり次第、速やかにお知らせします。
また仮設住宅についても必要戸数の把握と並行して建設候補地を選定しているところです。すでに選定に入っております。できるだけ避難所生活から早く仮の住まい等に移っていただけるよう、対応を急いでおります。
災害ごみについては、通常のごみとは分けてごみステーションに出していただく特別収集を行っています。地震で壊れたテレビ、冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコンの家電4品目や45リットルの袋に入らない大型ごみも、事前申込みにより無料で回収します。ブロック、瓦などのがれき撤去も受け付けています。
このほか、住家の緊急修理、被災住宅の応急修理、災害見舞金、保険料や税の減免などをまとめた「被災者支援メニュー」を作成しており、ホームページへ掲載するほか、「被災者支援メニュー」といった制度のご紹介が10年前の熊本地震でも役に立ったということでしたので、各区役所の窓口にも設置しております。
次にボランティアや支援物資についてお知らせします。
本市では、熊本市社会福祉協議会と連携し、熊本市災害ボランティアセンターを設置して支援活動を行っています。こちらのモニターをご覧ください。
災害ボランティアを派遣してほしいという支援を受けたい方は、くまもとアプリ、熊本市社会福祉協議会のホームページ、または電話でお申し込みください。電話はどうしてもつながりにくくなりますので、こういったアプリやホームページを利用して申請していただければと思います。各避難所でも市の担当者が寄り添って対応いたしますので、アプリの使い方が分からなくてもその場でご利用いただけると思います。
また、災害ボランティア活動への参加申込の受付を本日から開始いたします。ボランティア活動に参加したい方は、くまもとアプリ、または熊本市社会福祉協議会のホームページからWEB上でお申し込みをお願いします。
なお、くまもとアプリでは、熊本県内市町村の災害ボランティア募集情報を集約して発信しております。現物をお示しいたします。全てではありませんが、熊本県内の市町村と連携をとっております。県外の方も活用できますので、ぜひメディアの皆様にも周知をお願いしたいと思います。10年前の熊本地震の時はボランティアセンター窓口に大行列ができ、うまく回らないといったことがありました。こういったデジタルツールを使うことによって、マッチングがスムーズにいき、受付作業で割かれる人手も少なくなりますので、ぜひこれを活用してご協力いただきますようお願いいたします。
また、本市災害ボランティアセンターに登録された方々を対象に、市電の運賃を無料とする支援を実施しますのでぜひご利用ください。
支援物資については、協定企業や自治体、企業・団体と品目や数量を調整のうえ、アクアドームくまもとに開設した物資集積センターで受け入れ、避難所ごとのニーズに応じた対応を行っております。私も午後から現場の視察を行います。
次に関係機関の応援状況についてです。こちらのモニターをご覧ください。
発災直後から、国や自衛隊、熊本県、対口支援団体、全国の指定都市、協定自治体などから、避難所運営、保健活動、り災証明、給水、災害ごみなどに従事する職員の応援をいただいています。他都市からの応援は8月4日時点で33都市660人以上、今後も受入れは拡大していきます。さらに、8月3日時点で、自治体や民間企業等から200件を超える物資支援の申し出をいただいており、温かいご支援に心から感謝申し上げます。
次のモニターをご覧ください。また、熊本市は被災地であると同時に、県都・政令指定都市として県内を支える役割があることから、甚大な被害が発生している県南の自治体を応援するため、既に八代市へ、上下水道職員29人を派遣しています。内訳として上水道14人、下水道15人を派遣しています。
また、八代市を含む県内自治体へ、消防・救急隊を延べ46隊、155人派遣しています。
そのほか、本日はブルーシート1,000枚、土のう袋2,000枚を宇城市へ搬送する予定で、廃棄物処理の支援についても調整中です。
本市の被災者支援と復旧作業、市民サービスに必要な体制を確保することは当然ですが、その上で、被災自治体が必要とする分野から段階的に支援してまいります。
市有施設については、安全が確認でき次第、避難所や災害対応に使用していない施設から順次再開いたします。本日8月4日から動植物園、博物館、市立図書館、植木図書館を、明日5日から熊本城ホールを再開予定です。
次に、私から市民の皆様に3つのお願いがあります。
一つ目は、猛暑と二次災害への備えです。
危険な暑さが続きますので、無理をせず、水分補給や十分な休憩をとるなどしてください。また、余震が続いていますので、損傷した建物や斜面には近づかないようにしてください。
二つ目は、避難生活を送っている皆様へのお願いです。
皆様のニーズに応じた支援を行ってまいりますので、体調が悪い、眠れない、食事が取れない、自宅に戻れないなど、どんなことでも我慢せず、避難所職員や巡回する保健師にお知らせください。絶対に我慢をしないでください。
三つ目は、物資の提供を希望される方へのお願いです。
個人からの支援物資については、市が必要な品目や受入方法をご案内した際に、ご協力をお願いします。被災地の負担を減らし、必要な支援を必要な方へ確実に届けるためのお願いです。ご理解とご協力をお願いいたします。
最後に、江津湖花火大会についてお知らせいたします。
8月29日に開催を予定しておりました江津湖花火大会につきましては、被災者支援や復旧・復興への対応を優先すべき状況であることを踏まえ、実行委員会において中止を決定いたしました。
大会を楽しみにされていた市民の皆様、長年ご支援いただいている関係者の皆様には、大変申し訳なく思っておりますが、このような状況でありますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
本市は、市民の皆様が一日も早く安心した生活を取り戻せるよう、引き続き総力を挙げて、被災者支援と復旧・復興に取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。