市長発表
明日で、令和8年熊本地震の発生から2週間となります。
改めまして、お亡くなりになられた皆様方に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様、また今なお不自由な生活を余儀なくされている皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
また、発災直後から、国、自衛隊、警察、医療関係者、ライフライン事業者、全国の自治体、企業・団体、ボランティアなど、国内外の皆様から、多大なるご支援をいただいておりますことに、心から感謝申し上げます。
本日は、現在の被害と避難生活の状況に加え、住まい、生活、地域経済の再建に向けて、本市がこれから実施する具体的な取組をお知らせさせていただきします。
まず、改めて本市の令和8年熊本地震における被害状況等について、ご報告いたします。こちらのモニターをご覧ください。
8月9日時点で、人的被害は、死者0人、重症3人、中等症58人、軽症11人となっております。住家被害については、8月9日現在、7000棟を超える被害を確認しております。この被害状況は現在も調査を継続しております。
り災証明の申請件数は7127件で、このうち南区は4026件と、全体の半数を南区で占めているという状況でございます。
なお、被害認定調査を終えた住家の内訳は、全壊4棟、大規模半壊0棟、中規模半壊3棟、半壊27棟、準半壊61棟、一部損壊2853棟となっております。
調査中の住家もございますので、被害件数及び認定結果は今後も増える可能性があります。
さらに、農林水産業においても、農業用施設や農地などに被害が発生しており、現時点で把握している被害額は約8億7,100万円となっております。
なお、発災直後に発生した断水や停電などのライフラインについては既に市内全域で復旧しており、また、大規模な亀裂により通行止めとしておりました県道熊本嘉島線については、舗装の仮復旧作業が完了したことから、8月6日に既に規制を解除しております。
続いて、避難所の状況についてです。こちらのモニターをご覧ください。
避難者は8月9日時点で371人となっております。
本市では、発災後、あたたかい食事の提供や入浴支援、簡易ベッドや間仕切りの設置に加え、保健師等による巡回支援など、避難環境の改善に取り組んでまいりました。
そして、避難されている方々への支援の充実を図るため、昨日8月9日、南区を除く4区に拠点避難所を設置いたしました。次のモニターをご覧ください。
拠点避難所は、中央区の大江公民館、東区の秋津公民館、西区の花園公民館、北区の龍田公民館の4か所です。
これらの避難所には、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどの日常生活に必要な設備に加え、シャワーブースを設置するとともに、生活再建に向けた相談体制を整備しております。
拠点避難所の開設に当たっては、避難者の皆様のご意向や個別の事情を確認しながら、各区や関係部署が連携し、丁寧に対応してまいりました。その結果、大きな混乱もなく、円滑にご利用いただけているものと受け止めております。
今後、拠点避難所では、相談対応や支援制度の案内、住まいの確保に向けた支援などに人員を重点的に配置し、避難者の皆様への支援体制を一層強化してまいります。
また、被害が特に大きい南区については、現在の避難所を当面維持しながら、避難者の皆様の意向と生活再建の状況を丁寧に伺い、一人ひとりに寄り添った支援を継続してまいります。
次に、被災者の皆様の生活再建に向けた取組についてお知らせいたします。
まず、生活再建を着実に進めるための本市の体制強化についてです。こちらのモニターをご覧ください。
今回の地震で被災された方々が安心した暮らしを取り戻していただけるよう、復旧・復興を一体的かつ横断的に推進する司令塔として、政策局内に「復興総室」を新設いたします。復興総室は8月14日付での設置・発足を予定しております。
平成28年熊本地震の際は、4月14日の前震の発生から23日後の5月6日に復興部を立ち上げましたが、今回は発災から18日目での設置と、より早い段階で生活再建と復興に取り組む体制を整えることといたしました。
復興総室では、被災された皆様が、それぞれの状況に応じて、一日も早く安心した生活を取り戻していただけるよう、生活再建支援や住まい再建支援をはじめとする、復興施策の総合調整及び進捗管理を担います。
被災された皆様の暮らしの再建を着実に後押しするとともに、本市の復旧・復興をさらに加速してまいります。
次に、「令和8年熊本地震対応経費に係る予算措置」についてです。こちらのモニターをご覧ください。
被災者の皆様の生活再建に必要な災害対応予算について、今週末を目途に専決処分を行い、迅速に対応してまいりたいと考えております。
具体的な内容や金額については精査中であり、改めて皆様にお知らせさせていただきますが、住まいの再建支援をはじめ、災害見舞金や避難所運営などにかかる経費など、早急に対応が必要な事業について予算措置を講じる予定です。
なお、公共施設やインフラの復旧といった本格的な復旧に要する経費については、被害状況を十分精査したうえで、今後の補正予算の計上などにより、切れ目なく対応していきたいと考えております。
次に、建設型応急住宅の検討状況についてご説明いたします。こちらのモニターをご覧ください。
建設場所は、被害が特に大きい南区の富合地区、それから城南地区の3か所で、富合中学校隣接地の富合屋外運動場に10戸、舞原第2団地隣接地及び塚原グラウンドにそれぞれ20戸の計50戸を整備予定です。次のモニターをご覧ください。
早速本日、8月10日の午後から工事に着手し、完成については9月中旬頃を予定しております。
一日でも早く被災者の皆様にご入居いただけるよう迅速に対応しており、入居開始時期については、工事の進捗を確認の上、改めて皆様にお知らせさせていただきます。次のモニターをご覧ください。
このほかの支援として、市営住宅の一時提供やみなし仮設住宅の受付を開始しております。
申込状況は、市営住宅の一時提供が29戸、みなし仮設住宅についても多数のお問い合わせをいただいております。次のモニターをご覧ください。
また、被災家屋等の公費解体の実施を決定いたしました。
こちらは、今回の地震により半壊以上の被害を受けた家屋等について、本市が所有者の方に代わって解体・撤去を行うものです。現在、環境局にプロジェクトチームを設置し、準備を進めております。詳細が決まり次第、市ホームページ等にて速やかにお知らせいたします。
次に、「災害ボランティア」の状況についてです。
熊本市災害ボランティアセンターでは、8月9日現在、派遣要請233件を受け付け、59件に対し、延べ204人の皆様に既に活動いただいております。こちらのモニターをご覧ください。
本日、被害が大きい南区の城南福祉センター内にサテライト拠点を新たに開設し、支援体制を拡充いたします。ボランティアによる支援を希望される方、また、ボランティア活動への参加を希望される方はくまもとアプリや熊本市社会福祉協議会のホームページ等からお申し込みいただきたいと思います。
また、県内各地の市町村の災害ボランティア募集情報もくまもとアプリに集約しておりますので、現在、宇城市、益城町、八代市、氷川町、芦北町を新たに加えた9市町の募集情報を掲載しています。被災地ごとの受入状況や活動条件を確認のうえ、ご協力をお願いいたします。
次に、被害が甚大な県南地域への支援についてお知らせいたします。こちらのモニターをご覧ください。
本市では、消防、上下水道、災害廃棄物対策など様々な分野で支援を継続しております。
消防局においては、救急需要の増加や断水に伴う火災リスクへの対応のため、8月8日まで24時間体制で現地支援を行いました。
また、上下水道局においても、八代市に対し、水道施設の応急復旧活動や下水道管路の被災調査など、関係団体や他都市と連携した支援に取り組んでおります。次のモニターをご覧ください。
また、8月7日には、より迅速かつ効率的な支援につなげるため、環境省、熊本県と共同で「災害廃棄物支援調整本部」を設置いたしました。
この支援本部のもと、本市から宇城市及び氷川町へ職員を派遣し、公費解体及び災害廃棄物処理の実施に向けた助言・支援等、被災地の生活環境の早期回復と住民の皆様方の生活再建に向けた支援を実施してまいります。
また、熊本市外で被災され、本市へ避難されている方に対しても、必要な支援を行ってまいります。次のモニターをご覧ください。
市営住宅の一時提供につきましては、本市に避難されている方々に対しましても必要な支援を行ってまいります。市内・市外を問わず、今回の地震により半壊以上の被害を受け、引き続き住むことができなくなった方を対象としております。
また、8月10日以降は、平日の午前10時から午後4時まで、市役所本庁舎9階の市営住宅管理センターで受け付けています。次のモニターをご覧ください。
妊婦の方や乳幼児がいらっしゃるご家庭への母子保健サービス、保育所等の利用についても、個々の事情と受入状況を確認しながら、可能な限り柔軟に対応してまいります。また、県南地域等から本市へ避難されている方々が安心して生活できるよう、子育て世帯への各種支援を実施いたします。
本市は、被災された市民の皆様の生活再建を最優先に進めています。
そのうえで、県都・政令指定都市として、被害が甚大な県南地域の早期復旧・復興を支える責任も果たしてまいりたいと考えております。
次に、「熊本市動植物園の無料開園」についてお知らせいたします。
熊本市動植物園は、発災当日から臨時休園し、安全確認等を行っておりましたが、施設内の安全が確認されたため、8月4日から開園しております。
そしてこの度、今回の地震により不安な日々を過ごされている皆様方に対し、動植物園が少しでも気分転換や癒しの場となり、また、こどもの居場所になればとの思いから、無料開園の実施を決定いたしました。モニターをご覧ください。
日時は、8月12日から14日までの3日間で、12日には夜間開園も予定しております。こちらも無料の対象といたします。今回の無料開園を通じて動物や植物にふれていただくことで、皆様の気持ちが和らぎ、穏やかな時間を過ごしていただければと思います。
次に、「熊本城」についてお知らせいたします。こちらのモニターをご覧ください。
臨時休園しております熊本城につきましては、8月13日に開園する予定としております。
今回の地震では、石垣の崩落や建造物の一部損傷など、多くの被害が発生いたしましたが、公開エリア内の建物や設備については、大きな異常はなく安全であることが確認できました。
特別見学通路等の最終確認は、明日11日までに完了する予定であり、その結果に問題がなければ、8月13日に開園いたします。
市民の皆様はもちろん、観光などで熊本を訪れていただく多くの皆様にも、ぜひ熊本城にお越しいただきたいと思います。
また、地震発生以降、熊本城の復旧・復元に対し、全国の皆様から多くのご寄附とご支援のお申し出をいただいております。この場をお借りしまして心から御礼申し上げます。
皆様からお寄せいただく貴重なご寄附を活用し、熊本城の着実な復旧・復元を進めてまいりたいと考えております。
最後に、地域経済の回復についてお伝えします。
今回の地震では、店舗、工場、事業所等にも大きな被害が生じ、宿泊施設ではキャンセルが相次ぐなど、市内経済にも影響が及んでおります。
一方で、事業者の皆様の懸命な努力により、営業や操業の再開が進み、復旧支援に従事される方々の宿泊需要も生まれるなど、回復の兆しも徐々に見え始めております。
本市は、事業者の再建支援と観光の回復に取り組んでおり、市民の皆様にも、無理のない範囲で、市内の店舗等をご利用いただくことが、地域の再建を支える大きな力となります。
被災された皆様が一日も早く安心した生活を取り戻せるよう、災害関連死を防ぎ、住まいと暮らしの再建を進めますとともに、地域経済の回復にも全力で取り組んでまいります。
また、本市の復旧・復興とあわせ、県南地域の一日も早い復旧・復興を支えてまいりたいと考えております。
私の方からは以上です。