まちあるきマップの概要
熊本市東区の魅力再発見のため、地元の大学生と一緒に、「
まちあるきマップ」を作成しました。
このマップは、東区を「託麻」・「秋津」・「東部」の3つに分け、それぞれのエリアの紹介を載せるとともに、大学生と一緒に散策した地域の紹介を掲載しています。各エリアの紹介には、大学生が発見した歩いたからこそわかる地域の魅力、オススメのお店の紹介も掲載しております。
それぞれのエリアには、紙面の都合上掲載できなかった魅力がまだまだたくさんありましたので、ぜひ一度東区を歩いていただき、普段気づかない地域の魅力を探してみてください!!
まちあるきマップをお求めの方は、東区役所2階総務企画課または、東区内のまちづくりセンターまでお尋ねください。
まちあるきマップ作成の経緯
令和3年度(2021年度)に、今後を担う世代である学生の意見を東区のまちづくりに反映させるため、東海大学熊本キャンパスの学生に「東区のまちづくり」に関する企画会議を行っていただきました。
大学生が実際に地域を歩き、自治会などの地域の方々や、各まちづくりセンターの地域担当職員のお話を聞き、見て感じたことをまとめられ、様々な提案の入った報告書をいただきました。
令和4年度(2022年度)は大学生より頂いた提案の中から、地域マップの載った「雑誌調パンフレットの作成」と「地域住民参加型イベント開催」の2つを採用し、合体させ「スタンプラリーのできるまちあるきマップ」を作成する運びとなりました。
今回の「まちあるきマップ」作成の際にも、提案をいただいた大学生に御協力いただき、スタンプラリーのエリアや歩くコースを選定いたしました。
まちあるきマップ作成の記録【大学生とのまちあるきコース選定】

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大学生と打ち合せの様子 |
令和4年(2022年)12月下旬、マップ作成に協力いただいた大学生と、東区の職員でマップの構成や、スタンプラリーエリアの選定を行いました。
大学生の皆さんは、1年前に企画提案を行うため、託麻・秋津・東部まちづくりセンターの職員と一緒に各地域を歩き、地元の人たちとのお話をされました。今回は、その経験から、「実際に歩いたからこそ見つけられた魅力がある!」と、皆が無理なく歩けて楽しくなるまちあるきコースを考えていただきました。
東区のどの地域も魅力が多く、すべてを紹介するコースとなると、とても長い距離となるため、無理なく歩けて地域の魅力を伝えられるコースを選定するのにとても悩みました。
学生とまちあるき 【託麻エリア】

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託麻エリアまちあるきの様子 |
託麻エリアでは、託麻まちづくりセンターから出発しました。
まず、まちづくりセンターを出発し、肥後銀行託麻東支店から左へ曲がり託麻南中央公園(通称:鐙田公園)を目指しました。途中には、地域の方々によって綺麗に維持管理されている史跡や、史跡の位置を示す歴史遺産マップなどが沢山みつかりました。
鐙田公園には、大きな桜の木が並び、公園のあちこちで綺麗な水が湧いていました。春になると美しい桜が咲き誇り、お祭りも開催されているそうです。
その後、一級河川である藻器堀川(しょうけぼりがわ)沿いを下り、地域のお店を訪れながら散策を続けました。立ち寄ったどのお店でも、優しい店主や従業員から地域のことや、お店の歴史などいろんな話を聞くことが出来ました。
今回の歩いた託麻エリアには、地域によって大事に管理されている史跡が数多くあり、地域の歴史や桜の名所など、歩いたからこそ知ることができました。他にも、マップには載せることが出来なかった魅力や、地域のお店がこのエリアにはいっぱいあります。是非託麻エリアを歩いていただき、地域の歴史に触れ、美味しい物を食べながら散策してみてください。

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鐙田公園近くの廣福寺前 | 地域で作成した歴史遺産マップ | 地域に大事に管理されている八反田天満宮 |
学生とまちあるき 【秋津エリア】

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秋津エリアまちあるきの様子 (自動販売機のパンを食べる大学生) |
秋津エリアは、秋津まちづくりセンターから出発しました。
まず、まちづくりセンターから秋津川沿いを東へ進み、横井小楠記念館を目指しました。
途中、秋津川沿いで多くのカモと、一羽の大きな白鳥を見ることができました。地元の方曰く、白鳥は少し前から1羽だけどこからか迷いこみ、たまに見ることができるとのこと。とても貴重な体験でした。
横井小楠記念館では、幕末の政治家・思想家で坂本龍馬にも大きな影響を与えたとされる「横井小楠」の生涯を知ることができました。横井小楠記念館と同じ敷地内にある家塾「四時軒」は、熊本地震の復旧工事のため、この日は残念ながら中を見ることはできませんでしたが、令和5年(2023年)2月15日に一般公開が再開されたため、マップが完成する頃には見ることができます。
その後、小楠公園を目指し散策を続け、地域を見守るお地蔵様や、保育園が管理するオープンガーデン(どぎゃんねガーデン)などを見つけることが出来ました。
小楠公園には、横井小楠像や大きな記念碑があり、木々が多く良い休憩スポットとなりました。
秋津まちづくりセンターへ帰る際は周辺を散策し、地域のお店をたくさん見つけました。このエリアもマップに載せることが出来なかったお店や史跡がいっぱいあるので、是非多くの方に歩いていただきたいです。

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一般公開再開記念ライトアップ |
【四時軒(しじけん)の一般公開再開について】
熊本地震により大きな被害を受けた四時軒ですが、令和5年(2023年)2月15日に一般公開が再開されました。
再開日には、一般公開再開記念ライトアップや、地元の方々が作成した竹あかり、演奏会などが開催されました。
学生とまちあるき 【東部エリア】

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東部エリアまちあるきの様子 |
東部エリアでは、水前寺江津湖公園広木地区(通称:広木公園)の管理棟から出発しました。
まず、管理棟から熊本市動植物園方面に向かいました。広木公園では、整備された芝生広場に、湧き水ポイントや、カモやサギなどの水鳥を見ることができ、自然を満喫できました。
動植物園正門まで行くと、熊本市出身の漫画家、尾田栄一郎氏の描く人気漫画「ワンピース」のキャラクター「チョッパー」の像があり、ワンピースが好きな大学生と話が弾みました。
その後、動植物園から健軍商店街(ピアクレス)へ向かう途中には、動物園駐車場北側の湧き水や、ケロロ軍曹のマンホールなど、普段気づいていなかった様々な発見がありました。
健軍商店街(ピアクレス)では、日替わりでお店が変わり毎日違う楽しみがあるお店や、昔からある老舗、キッチンカー、ダーツバーなど、若者も楽しめるお店が沢山見つかり、商店街の新しい可能性を発見できました。
東部エリアも、歩いてみることで普段気づかなかった発見が沢山見つかり、マップに載せることのできなかった魅力やお店がいっぱいありました。是非、東部エリアも歩いていただき、自分好みの散歩コースを探してみてください!
東海大学熊本キャンパス生の感想
【井出拓人さん 東海大学 熊本キャンパス 2年生】
各地域や自分の住んでいる地域の魅力は何かを考えながら実際に歩いてみると、歴史や土地の特徴、自然、地域の人々の関わりなど、数多くの知らなかった魅力を見つけることができ、そしてこの気づけた魅力をこのスタンプラリーで実際に皆様と歩いてお伝えすることができるので、とても嬉しく思います。参加してくださった皆様にそれぞれの住んでいる地域の魅力は何かを感じていただき、みなさんと東区を盛り上げて行けたらと思っています。
【河部莉子さん 東海大学 熊本キャンパス 2年生】
私は熊本県外出身ですが、東区まちあるきという企画は各地域がもつ魅力や特色を直接感じることができる良い機会となりました。行政の方や地域の方ともお話することで普段なら意識しないような町の景観が見えたり、その土地の歴史を知る事で一つの地域が出来上がる背景を考えたりするきっかけにもなりたくさんの発見と感動がありました。スタンプラリーに参加される皆様にも、私たちと同じような発見と感動を感じていただきたいです。
【万江爽太さん 東海大学 熊本キャンパス 2年生】
この町歩きスタンプラリーのパンフレットを作るにあたって自分の地域のことについて知らないことは無いと思っていました。しかし、知っているつもりでも意外と知らなかった場所やその場所の歴史などについて知ることができ新しい発見をすることが出来たのでとても楽しくやりがいがありました。