熊本市震災復興計画について
熊本市震災復興計画の概要とその策定経過を紹介します。
熊本市震災復興計画の総括(令和3年(2021年)3月公表)について 熊本市では、平成28年(2016年)10月に策定した熊本市震災復興計画に基づき、令和元年度(2019年度)までの4年間、市民・地域・行政が総力をあげて、着実な復旧・復興に取り組んできました。 「熊本市震災復興計画の総括」は、これまでの震災復興計画に基づく取組の成果と実績を総括した上で、復興のその先を見据えた、本市の「新たなステージ」への展開を示します。 熊本市震災復興計画の総括 震災復興計画の総括 (PDF:10.58メガバイト) 熊本市震災復興計画の実績報告(令和2年(2020年)9月公表)について 熊本市震災復興計画に基づく4年間(平成28年度(2016年度)~平成31年度(2019年度))の取組の成果や実績、検証指標の達成状況等をまとめました。
熊本市震災復興計画の実績報告 熊本市震災復興計画の実績報告 (PDF:2.17メガバイト) 熊本市震災復興計画(平成28年(2016年)10月策定)について 本市では、平成28年(2016年)熊本地震からの復旧・復興に向けて、平成28年(2016年)10月14日に「熊本市震災復興計画」を策定しました。 本計画は、市民・地域・行政が総力をあげて早期の復旧を目指し、新しい熊本市の実現に向けて歩みを進めていくための基本的な考え方を示すとともに、取り組むべき主要な施策や具体的な取組を体系的にまとめたもので、本市では、平成28年度(2016年度)から平成31年度(2019年度)までの4年間の間、本計画に基づき市民の皆様とともに着実な復旧・復興を推進してまいりました。 本計画期間は平成31年度(2019年度)で終了しましたが、被災者の生活再建に向けたトータルケアなど残された課題については、熊本市第7次総合計画の後期基本計画(令和2年度(2020年度)~令和5年度(2023年度))に引き継ぎ、今後も取り組んでいくこととしています。 熊本市震災復興計画(全体) 熊本市震災復興計画 (PDF:1.06メガバイト) 資料編 (PDF:746.6キロバイト) 熊本市震災復興計画〔概要版〕 (PDF:373.1キロバイト) 参考 ・ 熊本市第7次総合計画 熊本市震災復興計画は、熊本市第7次総合計画の前期基本計画の中核に位置づけていました。 ・〔熊本県ホームページ〕各市町村熊本地震復旧・復興プラン等の策定状況(外部リンク) その他(宅地建物取引業法で定められている重要事項説明について)■大規模災害からの復興に関する法律に規定する届出対象区域について (大規模災害からの復興に関する法律第28条) 本市には、該当する対象区域の指定はありません。
実施計画【震災復興計画分】 本市では、震災復興計画に掲げる復興重点プロジェクトや目標別施策等を迅速かつ効果的に実施していくために、主な取組やスケジュール等をとりまとめた実施計画を策定し、年度ごとに更新を行います。 熊本市震災復興検討委員会 平成28年熊本地震からの復興に向け、取り組むべき施策の体系化及び計画的な推進を図るとともに、「熊本市震災復興計画」を策定するため、外部の学識経験者や関係諸団体の代表者等による検討委員会を開催しました。 第6回熊本市震災復興検討委員会
平成28年11月2日(水)に第6回目の熊本市震災復興検討委員会を開催いたしました。 1開会 2市長挨拶 3委員長挨拶 4議事 (1)熊本市震災復興計画について 5閉会
平成28年9月21日(水)に第5回目の熊本市震災復興検討委員会を開催いたしました。 1開会 2市長挨拶 3委員長挨拶 4議事 (1)熊本市震災復興計画(案)について (パブリックコメントの結果含む) 5閉会 平成28年8月3日(水)に第4回目の熊本市震災復興検討委員会を開催いたしました。
1開会 2委員長挨拶 3議事 (1)熊本市震災復興計画素案について 4閉会 -
第3回熊本市震災復興検討委員会平成28年7月26日(火)に第3回目の熊本市震災復興検討委員会を開催いたしました。1開会 2委員長挨拶 3議事 (1)熊本市震災復興計画素案について 4閉会
第2回熊本市震災復興検討委員会 平成28年7月11日(月)に第2回目の熊本市震災復興検討委員会を開催いたしました。 1開会 2委員長挨拶 3議事 (1)熊本市震災復興計画概要(案)について 4閉会
- 平成28年7月4日(月)に第1回目の熊本市震災復興検討委員会を開催いたしました。
1開会 2委員紹介 3委嘱状交付 4市長挨拶 5委員長選任・副委員長選任 6報告事項 (1)「平成28年熊本地震」の概況及び被害状況等 (2)熊本市震災復興座談会の開催結果 (3)熊本市震災復興計画策定スケジュール(案) (4)熊本市震災復興検討委員会の開催概要(案) 7議事 (1)熊本市震災復興基本方針(案)について 8閉会
熊本市震災復興本部 平成28年熊本地震による被災からの復旧・復興に関する市政運営の方針及び重要な事務事業の周知並びに復旧・復興に関する情報の交換を行い、全庁的な情報共有を図ることにより、市役所全体で復旧・復興活動を効果的かつ迅速に推進するため、熊本市震災復興本部を設置しました。 ※令和3年(2021年)3月25日(木)の第24回熊本市震災復興本部をもって、熊本市震災復興本部を廃止しました。 【熊本市震災復興本部 構成】
本部長 市長
副本部長 副市長
構成員 政策局長、総務局長、財政局長、文化市民局長、健康福祉局長、環境局長、経済観光局長、 農水局長、都市建設局長、中央区長、東区長、西区長、南区長、北区長、消防局長、 上下水道事業管理者、交通事業管理者、病院事業管理者、教育長、議会事務局長、 その他市長が指定する者
熊本市震災復興座談会 平成28年熊本地震における行政の対応の振り返りと、反省点の抽出・整理及び市民の意見・要望を一旦、総括することを目的として、地域や各種団体の代表者と座談会形式による意見交換会を実施しました。 開催状況(平成28年(2016年)6月1日~平成28年(2016年)6月22日)
| 日時 | 局・区 | 場所 | 参加者 | 参加人数 |
1 | 6月1日(水) | 中央区 | 市役所別館
自転車駐輪場8階
大会議室 | ・各校区自治協議会
・中央区まちづくり懇話会
・NPOくまもと 他 | 32名 |
2 | 6月2日(木) | 教育委員会 | 森都心プラザ
6階 D会議室 | ・熊本市PTA協議会 | 21名 |
3 | 6月3日(金) | 西区 | 西区役所新館3階
健康センターホール | ・各校区自治協議会 他 | 16名 |
4 | 6月6日(月) | 東区 | 東区役所3階
すこやかホール | ・各校区自治協議会
・東区まちづくり懇話会
・東区民生委員児童委員協議会 他 | 24名 |
5 | 6月13日(月) | 上下水道局 | 上下水道局
別館3階 会議室 | ・熊本市管工事協同組合
・熊本市都市建設業協会
・熊本市上下水道サービス公社 他 | 24名 |
6 | 北区 | 龍田西小学校
ランチルーム | ・各校区自治協議会
・町内自治会
・龍田体育館避難所運営関係者 他 | 22名 |
7 | 6月14日(火) | 都市建設局 | 熊本市国際交流会館
3階 国際会議室 | ・熊本県建築士会
・熊本県建築住宅センター
・熊本県建築士事務所協会 他 | 17名 |
8 | 南区 | 城南総合出張所
3階 小会議室 | ・各校区自治協議会
・消防12方面隊
・城南町文化協会 他 | 6名 |
9 | 6月15日(水) | 経済観光局 | 熊本市国際交流会館
3階 国際会議室 | ・熊本市経済同友会
・熊本県経営者協会
・熊本商工会議所 他 | 18名 |
10 | 南区 | 南区役所
3階 ホール | ・各校区自治協議会 | 18名 |
11 | 6月16日(木) | 健康福祉局 | 熊本市国際交流会館
4階 第3会議室 | ・下益城郡医師会
・熊本県看護協会
・地域包括支援センター連絡協議会 他 | 18名 |
12 | 6月20日(月) | 農水局 | くまもと県民交流館
パレア9階 会議室3 | ・熊本市農業協同組合
・鹿本農業協同組合
・熊本市漁業振興協議会 他 | 14名 |
13 | 都市建設局 | 熊本市国際交流会館
3階 国際会議室 | ・熊本都市建設業協会
・熊本県道路舗装協会
・熊本市造園建設業協会 他 | 14名 |
14 | 6月22日(水) | 政策局 |
KKRホテル 1階 不知火 | ・熊本日日新聞社
・NHK熊本放送局
・時事通信社熊本支局 他 | 14名 |
| | (6月6日)東区開催の様子 | (6月13日)上下水道局開催の様子 |
各区開催でのご意見
区 | 主な意見 |
中央区 | ・コミセンや地域公民館を指定避難所とし、また、民間施設や公園、広場など緊急避難所とする対応が必要。
・自治会で食糧や水、ゴミの撤去費を自費で対応したが、あとからでも支援できるシステムが必要。
・校区により給水車が来ないところもあり、給水車は各校区の避難所に1台でも配置することが必要。 |
西区 | ・行政からの情報提供や指令が十分でなく防災ラジオは役に立たなかった。地域への情報提供作りが必要。
・コミセンは指定避難所でないので物資が届かなかった。コミセンや地域公民館にも支援することが必要。
・中島校区は液状化、地盤沈下の被害があり傾いて住めない住宅もある。被害住宅へ補助など支援が必要。
・要援護者の安否確認など個人情報だからと提供してもらえなかった。個人情報と人命どちらが大事か考えてもらいたい。 |
東区 | ・市職員が日替わりで意思疎通があまり図れなかった。地域に住み、地域を理解した職員の配置が必要。
・避難所に入りきれない人数がきて、入れない人は公園等の一時避難所に行ったが物資供給がなかったので見直しが必要。
・加勢川の堤防が危険であり、二次災害の際は避難所が足りない中、どこに避難すればよいか対応が必要。
・火が使えない中、カップ麺が支援物資としてきた。今後はプロパンガスなどの活用も必要。 |
北区 | ・龍田陣内の避難指示が短期間で解除されており、本当に必要だったのかわからない。避難等については地元の意見を聞くことが必要。
・高齢者の割合が高い地域における避難所の状況を市も把握することが必要。
・地域のことがわからない職員が配置されていた。また、職員の防災に関する知識が不十分であり勉強が必要。
・団地内の地山等に亀裂が発生しているので、行政の支援が必要。 |
南区
(城南) | ・合併前の町の時のように防災無線の活用が必要。
・市と合併してから市長と消防団が防災について話し合う場が1度もなかった。市の防災意識の低さを感じる。今後は各区での防災会議の開催や各区の防災を所管する組織の明確化が必要。
・被害にあった地域公民館への補助や避難所となったコミセンへの支援が必要。
・地震災害ごみの仮置き場については、今後も地震災害ごみは発生するため期間の延長が必要。 |
南区 | ・液状化の被害が多く、陥没や道路の波うち、傾きなど住める状況でない。対応窓口をつくるなど支援が必要。
・備蓄倉庫に毛布が20枚しかなく、備蓄だけでは行き渡らなかったため、必要な備蓄数を確保しておくことが必要。
・住民周知にサイレンや防災無線が必要だが、未だ設置されてない地域もあり設置が必要。
・震災当日の地域住民の避難行動等を把握し今後のマニュアル等に活かすため、アンケート等を行うことが必要。 |
各団体からのご意見
局 | 主な意見 |
教育 委員会 | ・学校再開までに時間を要したことから、必要な授業時数の確保が必要。
・通学路に倒壊の危険がある家屋があり、通学路の変更等安全確保に柔軟な対応が必要。
・子どもの心身のケアが必要。家庭でのケアもあるので必要に応じてPTAに情報提供が必要。 |
上下 水道局 | ・漏水箇所の正確な位置が分からないケースがあった。正確な位置をどう捉えるかが今後の課題。
・工業用水道については、日頃から市と事業者間でコミュニケーションを図り緊急時の連絡体制構築が必要。
・浄化センターの地下部において携帯電話などがつながらなくなるため、無線など何らかの通信手段の確保が必要。 |
都市 建設局 | ・都市ガスが供給ができなかった施設等も発生したことから、今後はLPガスの活用も必要。
・各担当者が協会を経由せず、協会内の会社担当者に工事発注し、協会内で混乱が生じたため防災協定に則った正規対応が必要。
・年1回は熊本市と防災協定を結んでいる全団体を集め役割を細分化するなどの情報共有、各機関連携が必要。 |
経済 観光局 | ・熊本城など観光資源の早期復旧と復興した熊本の対外的なアピールが必要。
・2019年ラグビーW杯等が控えており、来熊者をお迎えするためにもMICE施設やJR駅前開発などは継続が必要。
・復興計画は地元企業による復興が大事。「熊本市中小企業振興基本条例」の基本理念に基づいて進めてほしい。
・資金面の支援、雇用確保、イベント開催による集客など事業者への情報提供、連携が必要。 |
健康 福祉局 | ・発災後数ヶ月経った頃に要介護者になる方が増える可能性があるため、仮設住宅等に移られた方へのケアが必要。
・子どもがいたり障がいを持っている方は、避難所に行きたくても行けない方もいるため、在宅や車中泊避難をしている
方へも物資や情報等を含めてケアすることが必要。
・医療だけでなく介護や福祉施設との連携も必要であり、被災者の生活を支えていくための検討が必要。 |
農水局 | ・災害時の施設の利用や物資の供給など、人命を守る対策について市と関係機関との連携が必要。
・復興に向けて共同利用施設の統廃合、再編整備を考えていく必要があり、市にも協力をお願いしたい。
・補助事業の手続き面の簡素化や来年度以降の継続的支援など、復旧・復興事業を迅速に進めるための支援について国に働きかけをお願いしたい。
・ノリ乾燥機など水産業者の個人施設の再建、修繕に対する支援制度の創設が必要。 |
政策局 | ・復興計画はできるだけ早く策定、公表することが市民の安心につながる。
・これから全国的に熊本地震の報道も減り、関心が薄れる中で、いかに全国に情報発信していくかが必要。
・被災地の生活再建を最優先とし、一番弱い人を基準に対処。声を上げない人の意見を率先して聞く必要がある。
・4/14を「防災の日」として毎年訓練を行う。 |
パブリックコメント 熊本市震災復興計画(素案)について、平成28年8月19日(金)~平成28年9月9日(金)までの間に市民の皆様からのご意見を募集しました。 実施結果 提出されたご意見とそれに対する本市の考え方 (PDF:394.4キロバイト)
くまもと復興カフェ(ワークショップ) 熊本市震災復興計画の策定にあたり、より多くの市民の意見を反映するため、ワークショップ形式による意見交換会を【(1)高校生・大学生の部】と【(2)一般の部】の2部構成にて実施しました。
「熊本市震災復興計画」の策定にあたり、これからの復興まちづくりについて市民の皆さんと語りあうため、どなたでも気軽に参加できるワークショップ「くまもと復興カフェ」を開催しました。 概要(開催日) 平成28年8月28日(日) 【高校生・大学生の部】及び【一般の部】の全2回開催(各回の概要は下記に記載) (ファシリテーター) 熊本大学政策創造研究教育センター 田中 尚人 准教授 【高校生・大学生の部】(時 間) 午前10時~11時半 (場 所) くまもと県民交流館パレア 9階 会議室1 (対象者) 高校生・大学生 【一般の部】(時 間) 午後2時~3時半 (場 所) 熊本市現代美術館 アートロフト (対象者) 15歳以上(高校生以上)
【高校生・大学生の部】プログラム 1 開会 2 市長挨拶 3 熊本市震災復興計画素案概要説明 4 ワークショップ ・概要説明 ・ワールドカフェ(※)による対話(3ラウンド) テーマ:「こんな復興まちづくりをしてみたい!」 ・発表会 5 振り返り ・市長コメント 6 閉会
※「ワールドカフェ」とは、少人数のグループで行うワークショップの手法です。 カフェのようなリラックスした雰囲気の中で意見交換を行います。
【高校生・大学生の部】ワークショップ結果 参加者 参加者数 89名(内訳:高校生33名、大学生56名) 実施内容○「こんな復興まちづくりをしてみたい!」をテーマに、熊本市の復興まちづくりにおいて取り組んでみたいことや、復興のアイデアについて語り合いました。 ○5~6人のグループになり、席替えをしながら、10分間の話し合いを3回行いました。その後、最初の席に戻り、グループごとに復興に向けた提案を画用紙1枚にまとめ、発表しました。 「こんな復興まちづくりをしてみたい!」提案発表
| 提案 | 内容 |
1 | 「復興ウォール。」 | 街中に復興に向けた取組みや催し物について書き込む掲示板(復興ウォール)を作る。 |
2 | 学祭 with 地域 | 学校祭を小学生や高齢者など地域の方が来れるようなものにする。 |
3 | SNSでGO | 行政情報(平時にはイベント情報、緊急時には避難情報等)をSNSで発信する。また、SNSの情報を回覧板で回覧する。 |
4 | 行ったさきでワークショップ!! | 今の熊本を他県の方に知ってもらうため、他県に赴いてワークショップを開催する。 |
5 | 自分たちが自分たちの熊本について学ぶ→観光客を集める!!! | 学校の授業を通して熊本のいいところを見つけ、県外に発信する。 |
6 | 若者が活動する拠点・団体を作る | 若者がボランティアに参加するきっかけとなるような拠点をつくる。 |
7 | 学生中心の安心感を活かしたボランティアコミュニティ | 学生ならではの安心感のあるボランティアコミュニティをつくり、行政等とつながる。 |
8 | つながる~イベント・市民・行政~ | 市民と行政が交流できるイベントを積極的に実施する。 |
9 | “くまもとふっこうピック” | 2020年までに留学する学生を増やし、熊本の現状を海外に伝えるとともに、オリンピック開催時には観光客の通訳として活躍する。 |
10 | 人と人とをつなぐお祭りをみんなでつくり上げる | 県内・県外・海外の人を巻き込んでイベントをつくり上げる。 |
11 | 温故知新 | 様々な世代の意見を交換し合えるワークショップを学校等で行う。また、部活を通じて高校生・大学生が交流できる工夫をする。 |
12 | ふるさと納税で熊本の現状・文化財の重要性を知ってもらう体験型の事業をする! | ふるさと納税で、熊本城で行うライブのチケットを購入してもらうなどして、熊本の現状を知ってもらう。 |
13 | 高齢者×若者 | 公共交通機関を市内外に広げ、高齢者が移動しやすくする。また、高齢者と関わるイベントを実施する。 |
14 | イノベート&クリエイト | 空き家をリノベートして、高齢者と若者がつながり、災害時にも助け合える空間・コミュニティをつくる。 |
15 | 熊本版「TED」を作る | アメリカの討論番組「TED」の熊本版をつくり、市民が能動的に復興に取り組んでいけるようにする。 |
16 | 市長と復興ライブ | 熊本城二の丸公園で、復興ライブを行い、県内外の方に熊本の元気をアピールする。 |
【高校生・大学生の部】参加者の声 「くまもと復興カフェ」に参加してよかったこと・たくさんの人との交流・話し合いができ、また、自分の意見を述べることができたところが1番良かったです! ・若者同士で話せる場は少ないので、いい機会だった。新たな発想も見つけることができた。行政と市民は近い存在であり続けて欲しいと思った。 ・熊本について考えている同世代の中から面白いアイデア、強い復興への意志を感じとることができた。 「くまもと復興カフェ」で改善した方がよいこと・もっとじっくり話したいです! ・今回は同世代でのワークショップだったが、次回は色んな世代でワークショップができたらと思った。 ・市長や行政の方ともっと話をしたかった。 「熊本地震から復興した熊本市はこんなまちになっていてほしい!」・震災前よりももっと活気があり、市民のみんなが自慢できるような熊本になってほしいと思います。 ・地震を乗り越えて、それ以降もつながっていけるコミュニティができ、みんなで支えあっていけるまちにしていきたいです。 ・「災害に強いまち=住みたくなるまち」だと思うので、今回の経験を活かして、行政に何をしてもらうかではなく、自分たちが熊本のために何をできるか考え、自分たちで強い熊本を創っていきたい。
【一般の部】プログラム 1 開会 2 市長挨拶 3 熊本市震災復興計画素案概要説明 4 ワークショップ ・概要説明 ・ チームづくり(熊本市震災復興計画素案の目標別施策ごとにグループ分け) ・ グループワーク(1)「4年後のビジョン」 ・ グループワーク(2)「ビジョンに向けたアクションプラン」
・発表会 5 振り返り ・市長コメント 6 閉会
【一般の部】ワークショップ結果 参加者 参加者数 59名 (内訳:10代 1名、20代 19名、30代 10名、40代 12名、50代 10名、60代 5名、70代 2名) 実施内容○熊本市震災復興計画素案の5つの目標別施策(※)の中から、参加者が語りたいテーマを選んで5~7人のグループをつくり、ワークショップを行いました。 ○テーマごとに「4年後のビジョン」と「ビジョンに向けたアクションプラン」についてグループで語り合い、最後に画用紙1枚にグループの意見をまとめ、発表を行いました。 ※ 熊本市震災復興計画素案における5つの目標別施策
1.被災者の生活再建に向けたトータルケアの推進 2.「おたがいさま」で支え合う協働によるまちづくり 3.防災・減災のまちづくり 4.「くまもとの元気・活力」を創り出す 5.都市圏全体の復興をけん引する取組の推進 「4年後のビジョン」と「アクションプラン」発表
| 4年後のビジョン | アクションプラン | 内容 |
「生活再建」(1.被災者の生活再建に向けたトータルケアの推進)チーム |
1 | 一人一人の日常を取り戻す。 | 市民と行政が一方通行にならない仕組みづくりを! | ・一人一人が納得した形で日常を取り戻すために、市民が話し合う場をつくり、行政と相互のやりとりを行う。 |
「おたがいさま」(2.「おたがいさま」で支え合う協働によるまちづくり)チーム |
2 | お互いにきずなのあるまち | みんなが挨拶をする | |
3 | みんな知り合い | つながるための場に自ら参加していく!! | ・挨拶からはじめ、祭りや運動会などの対話のできる場に参加することで、みんなと知り合いになる。 |
「防災・減災」(3.防災・減災のまちづくり)チーム |
4 | ・各地域のきずな強化
・安全・安心な熊本
・共助の心の育成 | 市民全員がつながる特別な日
「4月16日熊本の日」を作る! | ・震災時、情報の錯綜などつながりにくさがあったため、地域の絆を強化する。
・企業、学校とも連携し、市民全員で何か一つのことができたらよいのではないか。 |
5 | 「一人一人が災害に備える熊本市」自助・共助の意識を高める | ふり返り→まとめ→伝える | ・避難所運営等それぞれの立場で検証しまとめる。
・防災キャンプ、ネットワークづくり、防災・減災教育等を通じて、自助・共助の意識を高める。 |
「元気・活力」(4.「くまもとの元気・活力」を創り出す)チーム |
6 | 地域を潤す交流人口の拡大 | 民間の力を引き出すアイディアを出す!チャレンジを支援する | (アイディア例)
・コンビニの軒先で民営のレンタサイクルを行う。
・アプリをダウンロードすることで、熊本城の観光や市電の乗車ができるようにする。 |
7 | 熊本城の復興を中心とした観光推進 | 瓦を売り復興基金とする! | ・ラグビーワールドカップ、女子ハンドボール選手権、東京オリンピックの開催を勘案し、4年後には熊本城を観光に十分なだけ復興させたい。
・最終的に処分しなければならない瓦に保証書をつけて売り、全額復興のために利用する。 |
8 | 熊本城だけじゃないよ!
今ある熊本らしさを残し生かすまちづくり | 周辺を含むアーケード街など導線と交通手段の確保 | ・中心市街地から熊本城に至るエリアの回遊性を向上させるイベント等を実施する。 |
「都市圏復興」(5.都市圏全体の復興をけん引する取組の推進)チーム |
9 | 復興のため、鹿児島・長崎・宮崎との連携強化⇒人と人との交流による連携強化 | 交通網の整備、スポーツの交流 | ・まずは個人や団体など小さな単位で連携する。例えばサッカーの試合では現地サポーター宅へのホームステイを促進し、人と人との連携を強化する。 |
10 | 熊本市だけではなくまわりの市町村をまきこむ | あたり前のレベルをあげる。
(挨拶、掃除、公共機関利用等) | ・挨拶出来ない人が人を巻き込めない。
・あたり前のレベルをあげていくことでいつの間にか復興しているのがいいのではないか。 |
【一般の部】参加者の声 「くまもと復興カフェ」に参加してよかったこと・自分では思い付かないたくさんのアイデアを聞くことができてとても刺激になりました。 ・10代から70代までの幅広い意見が聞けて大変よかった。特に若い人の意見が聞けたのがよかった。 ・この場でしか出会えなかった方々と“復興”というキーワードのもと話し合い、語り合い、笑顔になれたこと、熊本のことを考えられたことがとても良かったです。 「くまもと復興カフェ」で改善した方がよいこと・テーマが大きくて、たくさん話したいことがあったので、もう少し時間が欲しかったです。 ・もっと色んな年代、職種の人と交流できる場にしたいです。 ・様々な立場で意見を言える場を今後さらに設定してほしいと思いました。 「熊本地震から復興した熊本市はこんなまちになっていてほしい!」・あいさつがあふれ、みんなが「おたがいさま」をごく自然にできている愛のあるまちくまもとへ! ・以前よりももっと元気な熊本市。そして熊本市内だけでなく、周辺の市町村とも連携した、観光客がたくさん来る・笑顔になれる熊本市になると良いと思います。 ・市民・民間・地域からの主体的意見、建設的なアイデアが取り入れられ、それが少しでも具現化する(行政だけでなく市民・地域や民間参入によって)まちであってほしい。
平成28年熊本地震における地域防災活動状況等アンケート調査 平成28年熊本地震で浮かび上がった、行政の対応など様々な課題について、今後の復旧・復興や防災活動等の各取組に活かしていくことを目的としてアンケート調査を実施しました。 調査概要- 【調査期間】 平成28年7月29日(金)~平成28年8月12日(金)
【対象者および調査方法】 対象者:校区自治協議会、町内自治会及び自主防災クラブの各会長 - 調査方法:郵送による配布・回収
【回答数】 615件
実施結果 平成28年熊本地震における地域防災活動状況等アンケート調査結果報告書 (PDF:1.09メガバイト) 平成28年熊本地震に関するアンケート調査 平成28年熊本地震の被害や被災経験を今後の復旧・復興に活かしていくため、市ホームページにてアンケート調査を実施しました。 調査概要 【実施時期】 平成28年6月20日(月)~平成28年7月31日(日) 【対象者および調査方法】 市ホームページにて実施(市内外問わず回答可) 【回答数】 1,198件 回答者分野別内訳 主なご意見【自助の取組】 ・熊本で地震がくるとは思わず、食料などの備蓄をしていなかったため困った。
・前震後に食料や飲料水を備えたことが良かった。
・前震後は寝る時も持ち出し品等を寝床に置いていたので、本震時はすぐに持ち出せた。 ・お風呂に水を溜めていたことでトイレ用水等で役に立った。 ・家具等の固定についてはしていなかったため散乱した。地震後に固定を行った。
・物が倒れ、備蓄品や持ち出し品がすぐに取り出せなかったことが困った。
・指定避難所か指定外避難所かなどわからず、事前に調べておく必要があった。
【共助の取組】
・地域や消防団の方が、地震後に安否確認や見回りをしてくれたことが良かった。
・普段付き合いがなかったが、地震時に声掛けがあり、その後あいさつ等を行うようになった。
・避難所において避難者がボランティアで活動されたことに感心した。
・避難所での炊き出しや、スーパー(民間)等で配給をしてもらい助かった。
・マンション暮らしで近所との付き合いはなく助け合いもなかった。
・地域での避難訓練などの必要性を感じた。
・車中泊を行っており、誰からも声掛けもなく過ごした。
【公助の取組】
・指定避難所以外には食糧品等の支援がなかった。行政は把握すべき。
・避難所に配置されている職員が日毎に替わっていたため固定したほうが良かった。
・物資の配給などは民間企業などと連携したほうが良いと思う。
・車中泊や自宅避難をしている人には何の支援もなかった。避難場所により支援に差があった。
・水道の復旧等が早くて助かったが、給水車の配置は各校区の状況を考えて配置するべき。
・各情報の収集が人によって差があった。また、メディアを通して間違った情報もあり困った。
・行政も被災した中で対応をされていたが、もう少し臨機応変な対応などが必要。
【復興に向けて優先すべきこと】
・一部損壊でも修理に多額の費用が必要であり、実際のかかる費用に応じた支援を行うべき。
・住宅の確保や経済的支援など、日常の生活に早く戻れるよう被災者の支援が第一と思う。
・道路状況が悪く、また渋滞緩和のため道路等のインフラ整備を早くお願いしたい。
・熊本城の早期復旧、観光施設の復旧を行い観光客誘致が必要。
・今回の地震で離職された方の就業確保。企業誘致など仕事を増やす復興をしてほしい。
・避難所の復旧と耐震性強化。災害への備えとして避難所の耐震化は急務。
・危険箇所の早期解体が必要。通学路や道路にコーンが置いてあり二次被害の危険がある。
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