麻しん(はしか)に関する注意喚起
麻しん(はしか)は世界各地でみられますが、特にアジア、アフリカ、欧州で流行がみられます。
現在、国内では排除状態にありますが、海外で麻しん(はしか)に感染した人が帰国後発症する事例や、そこから地域的に流行する事例が報告されています。
2019年1月関西地方で麻しん患者数の増加がみられました。(現在は終息しました。)
2018年3月23日、沖縄県内を旅行中の台湾からの旅行客が麻しん(はしか)と診断され、以降、この患者(初発例)と接触歴のあった二次感染例を中心に、沖縄県内を中心として、麻しん(はしか)患者の発生が続いた事例がありました。(現在は終息しました。)
初発例は、感染性のある期間中に広く沖縄県内を移動していたため、感染拡大へとつながりました。
麻しんは感染力が非常に強く、空気感染、飛沫感染などにより感染します。麻しんの予防には予防接種が有効です。流行地域へ行く際には、予防接種を検討されることをおすすめします。
流行地域などで麻しん患者と接触した可能性があり、発熱、風邪症状、皮疹等の麻しんを疑う症状が出た場合、帰国時は空港にある検疫所へ相談をしてください。
帰宅後は受診前に医療機関へ連絡し、指示に従ってください。
また受診の際は自家用車等を使用し、公共交通機関の利用を避けてください。
受診の際は、
(1)流行地域での滞在歴
(2)麻しん含有ワクチンの接種歴(麻しん単独ワクチン、MR(麻しん風しん混合)ワクチンなど)
(3)麻しん罹患歴(過去にかかったことがあるかどうか)を確認し、麻しんにかかった可能性があることを伝えてください。
【参考】麻しん(はしか)ワクチン接種時期 ※学年ごとになります。
麻しん(はしか) | ワクチン接種状況 |
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昭和52年以前生まれ | 定期接種は行われていませんでしたが、自然に麻しんに感染する世代でもあるので、免疫がある人と無い人がいます。 |
昭和52年~平成2年以前生まれ | 定期接種を受ける対象になっていましたが、1回のみの接種となっています。麻しんの免疫が低い可能性があります。低い場合は修飾麻しんといって、自身は比較的軽い症状で済みますが、周囲に感染させてしまう恐れがありますので、もう1回接種対象者になります。かかりつけ医にご相談ください。 |
平成3年以降生まれ(平成2年4月2日~) | 定期接種2回世代です。母子(親子)手帳を確認のうえ、接種が行われていない場合はかかりつけ医に相談のうえ、MR(麻しん・風しん)ワクチンを接種してください。 |
麻しん(はしか)は終生免疫のため、1度麻しん(はしか)に感染した人は抗体があると思われます。