1.日本脳炎2期予防接種
日本脳炎とは
日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ヒトからヒトへ感染するのではなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増え、コガタアカイエカなどを介してヒトに感染します。潜伏期間が6~16日間あり、感染しても発症が軽い場合がほとんどです。症状が出る場合は、高熱、頭痛、意識障害、けいれんなどが起きます。ただ、100~1,000人に1人の割合で、髄膜脳炎や脊髄炎などを発症することがあり、高い確率で死亡したり後遺症が残ることがあります。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎ワクチンをめぐっては、平成17年(2005年)5月にマウス脳による製法のワクチンで接種後に重症ADEM(急性散在性脳脊髄炎)を発症した事例があったため、接種の積極的な勧奨を差し控えていました。しかし、平成21年(2009年)6月より、「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」が使えるようになり、積極的な勧奨も再開されました。
予防接種スケジュール(※日本脳炎1期についても記載)
日本脳炎予防接種スケジュール | 対象年齢 | 望ましい接種年齢 | 接種間隔 | 接種回数 |
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日本脳炎 1期初回 | 生後6ヶ月~90ヶ月(7歳半)に至るまで | 3歳 | 6日以上 (標準的には6日~28日の間隔をおく) | 2回 |
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日本脳炎 1期追加 | 生後6ヶ月~90ヶ月(7歳半)に至るまで | 4歳 | 初回接種終了後6ヶ月以上 (標準的には概ね1年を経過した時期) | 1回 |
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日本脳炎 2期 | 9歳以上13歳未満 | 9歳 | - | 1回 |
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接種費用
無料
接種場所
熊本市の予防接種実施医療機関※市外での接種をご希望の場合は、事前の手続きが必要です。
接種方法
予防接種は、接種対象年齢であれば、いつでも受けることができます(予約は必ず行ってください。) 接種の際は、(1)親子(母子)健康手帳 (2)本人確認できるもの(健康保険証など)をご持参ください。
※予診票は病院にあります。予防接種・乳幼児健診番号が不明の場合は、感染症予防課にお問い合わせください。
副反応について
ワクチンの種類によっても異なりますが、接種部位が赤く腫れたり、しこり、発疹などが比較的高い頻度で認められます。通常、数日以内に治るので心配の必要はありません。
関連ホームページ
○
日本脳炎ワクチン(厚生労働省)
(外部リンク)○
日本脳炎(国立感染症研究所)
(外部リンク)
2.日本脳炎予防接種特例措置について
特例措置について
平成17年度(2005年度)から平成21年度(2009年度)までの積極的勧奨の差し控えにより予防接種を受ける機会を逃した方は、未接種回数分(不足回数に応じて最大4回まで)を無料で受けることができます。
生年月日による日本脳炎予防接種特例措置 生年月日 | 1回目の接種日 | 接種間隔 |
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平成17年(2005年)4月2日 ~平成19年(2007年)4月1日で、 20歳未満 | 平成23年(2011年)5月19日以前 【実施規則附則5条1項】 | 1期2回目・・・・6日以上 追加 ・・・・・・6日以上 2期 ・・・・・・6日以上(1期と2期の接種間隔は、可能であれば概ね5年。なお、1期初回1回目と2回目が5年以上空いている場合は、概ね1年が望ましい。) |
同上 | 平成23年(2011年)5月20日以降 【実施規則附則5条2項】 | 1期2回目・・・・6日以上(標準的には28日まで) 追加 ・・・・・・6ヶ月以上(可能であれば概ね1年) 2期 ・・・・・・6日以上(1期と2期の接種間隔は、可能であれば概ね5年。なお、1期初回1回目と2回目が5年以上空いている場合は、概ね1年が望ましい。) |
保護者の同伴や同意について
熊本市では、予防接種の際、原則として保護者同伴をお願いしています。
ただし、次に該当する場合で、やむを得ず保護者が同伴できないときは、熊本市のホームページや厚生労働省作成のリーフレットをお読みいただき、ワクチンの効果やリスク、接種後の注意などを十分ご理解いただいた上で、保護者が署名をした「接種同意書」を実施医療機関にお持ちください。
・接種を受ける者が13歳以上であること。
・保護者が接種について十分理解していること。
・保護者と本人が相談の上で予診票の質問項目に回答していること。
・同意書(日本脳炎予防接種同意書)及び予診票の保護者自署欄に署名していること。
※16歳以上18歳未満のお子様は、法律上は保護者の同意なく接種することができますが、できるだけ保護者の同意を得てから接種するようお願いします。
その他注意事項
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