病診連携システムとは?
◆熊本市の健康課題CKD(慢性腎臓病)についてはこちら
熊本市がCKD対策事業を開始した背景
(1) 熊本市は、人工透析者数の割合が高い水準にある
(2) CKDが死因の上位を占める心血管疾患の重要な危険因子であることが判明
(3) CKDの予防・治療が可能になった
(4) 腎疾患は自覚症状がなく、潜在患者が数多くいることが予測される(12.9%)「CKD診療ガイド2009」より
熊本市CKD対策の目的
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「政令指定都市別透析実施件数」 平成23年医療施設調査より作成、人口は平成22年国勢調査を活用 |
全国的に腎不全による人工透析者が増加しており、なかでも熊本市は、人工透析患者数の割合が全国と比べ高い水準にあります。そこで全国に先駆けて、熊本市民のQOL(生活の質)の維持・悪化防止の観点から、熊本市医師会や腎臓専門医などの関係機関との協働による取組を開始しました。CKD対策では、その発病予防や悪化防止などの総合的な取組を行い、新規人工透析患者数を減らすとともに、心血管疾患の予防を進めています。
目標

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「新規人工透析導入者数推移」 |
◆平成30年度までに、年間の新規人工透析者を200人以下に減少させる。(事業開始時の目標)
◆CKDが大きな原因である心血管疾患の発症・進行予防を進める。
⇒平成30年度時点で目標達成できなかっため、
引き続き、上記を目標に取組を継続する。
CKD対策推進病診連携システムとは?
病診連携システムとは、進行度に応じた良質で適切な治療によりCKDの重症化予防と合併症予防を図るため、かかりつけ医の先生方と腎臓専門医の先生方が「紹介基準」をもとに連携する仕組みです。
熊本市が行う説明会に参加されCKD対策の推進に賛同・協力されるかかりつけ医が、腎臓専門医と連携して治療を行います。
★このステッカーが目印です

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【参考】
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専門医への紹介基準(CKD対策病診連携「紹介基準」)
CKD対策病診連携紹介基準(下記太字部分)を変更いたしました。
eGFR値(ml/min/1.73平方メートル)による紹介基準 | (1) eGFR45未満(40歳未満では、60未満) ※糖尿病がある場合は、60未満(70歳以上では、50未満) |
(2) 3ヵ月以内に、30%以上のeGFRの低下 |
蛋白尿による紹介基準 | (3) 検尿の場合、尿蛋白1+以上 |
(4) 尿生化学検査の場合、尿蛋白/尿クレアチニン比0.5g/g・creat以上(随時尿) (1日蓄尿は、蛋白尿0.5g/日以上) |
(5) 糖尿病がある場合又は血尿がある場合、程度は問わず蛋白尿を呈する者全て (血尿のみの場合、泌尿器科紹介又は経過観察とし、経過観察にて症状・蛋白尿が出たら紹介) |
※糖尿病がある場合には、眼科受診の有無の確認及び毎回の尿検査(微量アルブミン定量は3ヵ月に1度)をお願いします。
◆日本腎臓学会によるCKD診療ガイドラインにおいては、腎専門医への紹介のタイミングとして、
下記の4項目があげられています。
〔1〕0.5g/gクレアチニン以上 または 1+以上の尿蛋白 〔2〕eGFR 45 ml/min/1.73平方メートル未満
〔3〕尿蛋白(±)かつ血尿(1+以上) 〔4〕3ヵ月以内に30%以上の腎機能の悪化を認める場合
特に上記基準の(1)~(5)いずれかに該当する方については、是非速やかにご紹介いただきますようよろしくお願いいたします。
◇eGFR値(ml/min/1.73平方メートル)
eGFR値は、クレアチニン検査をかかりつけ医から熊本市医師会検査センター等 に依頼した場合、自動的に算出されます。
熊本市CKD対策推進連携図

熊本市CKD(慢性腎臓病)広報大使の紹介
熊本市の健康課題であるCKD(慢性腎臓病)の対策を市民のみなさまに広く伝えることを目的に、本市の健康づくり活動に関心を持ち、広くCKD予防や生活習慣病予防の啓発いただいております、「熊本市CKD(慢性腎臓病)」の広報大使をご紹介いたします。
熊本市CKD(慢性腎臓病)広報大使
塚原 まきこ さん(パーソナリティー)
学生時代からテレビ・ラジオのアシスタントを経験。
卒業後は本格的にパーソナリティーの仕事を始め、ラジオやテレビ、コマーシャル
ナレーション、イベントMCなど、九州を中心にタレント活動。
出演番組:RKKラジオ「塚原まきこの福ミミらじお」
RKKテレビ「ぱじゃまでシネマ」 など
塚原さんからのメッセージ
熊本市CKD広報大使として、特に糖尿病予防と糖尿病腎症予防と抑制を目指して、
情報発信に努めていきたいです。
自分自身も特定健診受診や食事の管理などに取り組んでいます。
松﨑 ひろゆき さん(ディーエムプロジェクト株式会社 代表)
在熊の舞台俳優として活動しつつ、TVにも進出。コント・寸劇の制作出演を経験。
平成10年、本格的なタレント活動と制作の拠点としてディーエムプロジェクトを設立。
テレビ・ラジオ・舞台・イベント等幅広いフィールドでの出演・制作を手掛けている。
出演番組:RKKテレビ 「週刊 山崎くん」
エフエム熊本「モーニング グローリー」 など
松﨑さんからのメッセージ
広報大使として、CKDに関することから始まり健康づくり全般に至るまで色々と勉強
させて頂きました。
タレントとして、イベントプランナーとして、活動を通して毎日色んな方とお会いします。
是非、その機会に皆さんにCKDや健康に関してお伝えしていければと思います。