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麻しん(はしか)にご注意ください

最終更新日:2024年3月31日
健康福祉局 保健衛生部 健康危機管理課TEL:096-364-3311096-364-3311 FAX:096-371-5172 メール kenkoukikikanri@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る

ワクチン、注射画像

麻しん(はしか)の流行状況などをお知らせします。麻しん(はしか)を疑う場合は必ず、受診前に医療機関へ連絡し、指示に従ってください。また受診の際は自家用車等を使用し、公共交通機関の利用を避けてください。

麻しん(はしか)に関する注意喚起

 麻しん(はしか)は世界各地でみられますが、特に東南アジア、ヨーロッパ、アフリカで流行がみられます。

 現在、国内では排除状態にありますが、海外で麻しん(はしか)に感染した人が帰国後発症する事例や、そこから地域的に流行する事例が報告されています。

 

 花赤茨城県・東京都における麻しん事例の状況 

・ 令和5年4月27日、海外渡航歴のある茨城県内居住者が麻しんと診断されました。患者の行動や接触者について調査したところ、周囲へ感染させる可能性がある時期に、県外への公共交通機関を利用した移動や、不特定多数の人が集まる施設の利用歴が判明しました。

 ・ 当該患者と同じ交通機関を利用した者を中心に、東京都において麻しん 患者の発生が5月12 日の時点で2例報告され、接触者の調査を行っています。

 ・ 二次感染例が報告されていることから、今後、過去数年間、麻しんの報告 が見られなかった地域でも症例が発生する可能性があります。

 ◆茨城県「麻しん(はしか)患者の発生について」(令和5年4月28日)新しいウインドウで(外部リンク)

 ◆東京都「麻しん(はしか)患者の発生について」(令和5年5月12日)新しいウインドウで(外部リンク)

 

 ◆過去の事例としては

 ・2019年1月関西地方で麻しん患者数の増加がみられました。(終息しました。) 

 ・2018323日、沖縄県内を旅行中の台湾からの旅行客が麻しん(はしか)と診断され、以降、この患者(初発例)と接触歴のあった二次感染例を中心に、沖縄県内を中心として、麻しん(はしか)患者の発生が続いた事例がありました。(終息しました。)

初発例は、感染性のある期間中に広く沖縄県内を移動していたため、感染拡大へとつながりました。

 

 麻しんは感染力が非常に強く、空気感染、飛沫感染などにより感染します。麻しんの予防には予防接種が有効です。流行地域へ行く際には、予防接種を検討されることをおすすめします。
 流行地域などで麻しん患者と接触した可能性があり、発熱、風邪症状、皮疹等の麻しんを疑う症状が出た場合、帰国時は空港にある検疫所へ相談をしてください。

帰宅後は受診前に医療機関へ連絡し、指示に従ってください。

また受診の際は可能な限り自家用車等を使用し、公共交通機関の利用を避けてください。


 受診の際は、

(1)流行地域での滞在歴 

(2)麻しん含有ワクチンの接種歴(麻しん単独ワクチン、MR(麻しん風しん混合)ワクチンなど)

(3)麻しん罹患歴(過去にかかったことがあるかどうか)を確認し、麻しんにかかった可能性があることを伝えてください。 

 

【参考】麻しん(はしか)ワクチン接種時期  ※学年ごとになります。

麻しん(はしか) ワクチン接種状況
1972(昭和47)年9月30日より前接種していない可能性が高い ※1
1972(昭和47)年10月1日~1990(平成2)年4月1日幼児期に1回接種
1990(平成2)年4月2日~2000(平成12)年4月1日1回接種または2回接種 ※2
2000(平成12)年4月2日以降2回接種 (生後12~24ヶ月に至るまでに1回、小学校就学前の1年間に1回)

※1 「風しんの追加的対策」新しいウインドウで(内部リンク)の対象者(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性)の方でMRワクチンを接種された方は、1回接種済になります。

2 この年代の方は、期間限定の特例措置で中学1年生または高校3年生の時にMRワクチンの追加接種を受ける機会がありました。

親子(母子)手帳がある人は確認を。任意接種希望の人はかかりつけ医に相談してください。

子どもの頃感染した記憶があっても、検査で感染確認以外は違う感染症の場合もあります。 

麻しん(はしか)とは

 麻しん(はしか)は伝染性の強い急性発疹性のウイルス感染症で、感染者の気道分泌物(鼻、咽頭、口腔からの飛沫、飛沫核)による空気感染、飛沫感染、接触感染などにより感染します。免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続する(終生免疫)と言われています。

  •  ◆免疫を持たない人の典型的な症状
    <前駆期(カタル期)> 潜伏期間10~12日を経て発症します。38℃前後の発熱が2~4日続き、倦怠感があり、小児では不機嫌になります。咳、鼻汁、咽頭痛や目の充血、目やに、羞明(まぶしく感じる)が現れ、次第に強くなります。乳幼児では8~30%に下痢、腹痛があります。
     発疹が出る1~2日前ごろ、口の中に白い斑点のコプリック斑(写真1)みられ、発疹出現後2日目の終わりまでに急速に消失します。
  • 麻しん口写真1コプリック斑(国立感染症研究所)
        • <発疹期>カタル期での発熱が1℃程度下降した後、半日のうちに再び高熱(多くは39.5℃以上)が出るとともに、特有の発疹(写真2)が耳の後ろから顔面にかけて出始め、身体全体に広がります。全身に広がるまでに発熱(39.5℃以上)が3~4日間続きます。
        • 麻しん顔写真2特有の発疹(国立感染症研究所)
        • <回復期>発疹が出た後3~4日間続いた発熱も解熱し、全身状態、活力が改善してきます。赤い発疹が消えた後に褐色の色素沈着が残るのが特徴です。合併症のないかぎり7~10日後に回復します。
        •  
          ◆修飾麻しんとは
           予防接種をしても免疫が不十分な場合などには、典型的な麻しんの症状が出ず軽症(微熱、発熱期間が短い、カタル症状を認めない、限局性の発疹など)で終わることがあります。感染力も典型的な麻しんと比較すると弱く、潜伏期間も14日以上になることがあります。修飾麻しんは、症状のみから診断することは困難で、検査診断が必要です。ワクチン接種歴や渡航歴はもちろんのこと、麻しん患者との接触歴や職場や学校での患者発生の有無の確認がより重要となります。
        • ◆合併症にご注意
           死亡する割合は先進国でも1,000人に1人と言われ、肺炎、脳炎(特に学童期に10万人に1人程度、亜急性硬化性全脳炎(SSPE))、中耳炎、中枢神経系合併症などをおこすこともあります。特に、予防接種を1度も受けていない乳児や妊婦が発症すると重症化したり、流産、早産する危険性があります。
        • ◆治療
           特別な治療法はなく対症療法が中心となります。
        • ◆予防方法
           麻しんの一番の予防方法は予防接種です。これまで予防接種を受けていない方や、1回しか接種を受けていない方には、麻しん風しん混合ワクチンの接種をご検討ください。接種については、かかりつけの医師に相談してください。接種履歴は親子(母子)健康手帳を確認してください。
           妊娠中は予防接種が出来ないため、麻しん流行時には外出を避け、人ごみに近づかないなどの注意が必要です。また、麻しん流行時に、同居者に麻しんにかかる可能性が高い方がおられる場合は、ワクチン接種等の対応について、かかりつけの医師にご相談ください。

          (参考)厚生労働省、国立感染症研究所ホームページ

        • 麻しん患者報告数(2024.3.10現在)

        • ◆麻しん(はしか)や海外旅行での注意点・関連情報

    •  熊本市   海外へ渡航される方へ気をつけてほしい感染症情報新しいウインドウで(内部リンク)

       厚生労働省 麻しんについて新しいウインドウで(外部リンク) 

    医療機関の皆様へ

     麻しんを疑う患者を診察した場合は、直ちに最寄りの保健所へ連絡するとともに、感染拡大防止のための対応をとっていただきますようよろしくお願いします。

     

    青矢印熊本市ホームページ 届出基準・様式集(医療機関向け)新しいウインドウで(外部リンク)

     

    麻しん・風しん検査及び調査にご協力ください風しんの届出が変わりました。

     

    青矢印厚生労働省 PDF 麻しん・風しん検査及び調査にご協力ください 新しいウィンドウで(PDF:510.6キロバイト)

    青矢印厚生労働省 PDF 風しん診断事例におけるウイルス遺伝子検査について 新しいウィンドウで(PDF:106.8キロバイト)

    青矢印厚生労働省 PDF (別添)風しんに関する特定感染症予防指針 新しいウィンドウで(PDF:278.4キロバイト)


     

     




     

     

     

     


     

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