二酸化炭素を放出する不活性ガス消火設備の誤操作や誤作動により、消火剤である二酸化炭素が放出され死傷者を出す事故が発生しています。

　・愛知県名古屋市内の立体駐車場での事故（令和2年12月発生）

　・東京都港区内の地下駐車場での事故（令和3年1月発生）

　・東京都新宿区内の地下駐車場での事故（令和3年4月発生）

　事故を防ぐために以下の点に注意してください。　　　　　　

工事やメンテナンス

　二酸化炭素を放出する不活性ガス消火設備又はその付近で工事等を行う場合

　・不活性ガス消火設備を熟知した消防設備士や消防設備点検資格者を立ち会わせるなど、作業時の安全を確保しましょう。

　・関係者以外の人が立ち入らないように管理を徹底しましょう。

建物関係者や作業員との情報共有

　二酸化炭素の人体に対する危険性、設備の適正な取扱方法、作動の際の対応方法、避難方法等について情報共有しましょう。 

二酸化炭素を放出する不活性ガス消火設備が作動した際の対応

・設備が作動した場合「退避警報」のアナウンスが流れ、遅延時間（20秒以上）経過後に二酸化炭素が放出されます。

　退避警報のアナウンスが聞こえたら、早急に退避し、絶対に近づかないようにしてください。

・設備が作動した場合は、すぐに「119番通報」をしてください。

※火災ではないのに、「退避警報」が流れた場合

　起動装置（操作箱）の外部又は内部にある「停止」ボタンを押してください（停止ボタンが操作箱内部にある場合もあります）。

工事メンテナンス等実施前には確認を！

・制御盤、起動装置（操作箱）の「自動手動切替えスイッチ」を「手動」にする。

・ボンベ庫内の閉止弁を「閉」にする。

・工事等終了後は、確実に元の状態に戻す。

二酸化炭素の人体への影響

・消火に用いる濃度（おおむね35％）では、ほとんど即時に意識喪失に至る。・高濃度（55％以上）の二酸化炭素が存在すると、酸素欠乏症とあいまって、短時間で生命が危険になる。

お問い合わせ先

ご不明な点は、管轄消防署へお問い合わせください。

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