■川尻町屋利活用プロジェクトについて
歴まち重点区域において、普段活用されていない町屋等を対象とし、その建築物の特性や魅力を活かした一定期間の利活用を実践し、地域の賑わいや交流の場として開放することを通して、今後の継続的な利活用や周辺の町屋等の利活用の機運をさらに高め、地域の活性化を図ることを目的としています。
令和6年度、現在休業中の銭湯「冨乃湯」を対象とした実証実験を行いました。
\熊本市都市デザイン課公式Instagramでも随時情報発信を行っています/
■町屋に関する事業のビジュアルについて
本市が実施する町屋の保存・活用に関する事業全般のビジュアルが完成しました。
川尻地区在住のアーティスト、小山田将監氏によるもので、町屋の各意匠をスタンプにして再構成することで、本事業を視覚的に表現しています。
また、川尻地区のロゴデザインは、伝統を未来に残していくための活動や考察がある地域であることを「川尻~(から)」で表現。今まで続いてきたものが、これからも続いていく連続性を、一本の線が川尻という文字をつくり出している様子で表されています。

■【終了】プレイベント 冨乃湯で遊ぼう!
令和6年4月28日(日)に、実証実験のプレイベントとして、「冨乃湯」のそのままの空間を活かし、今後の実証実験のアイデアを募るイベントを開催しました。
<プレイベント内容>
使用目的として考えられる「物販」「アトリエ」「展示」をイメージさせる内容を小規模で実施。
・展示販売:レコードと古着、古物などの販売
(協力:Know Your Rights Records)
・アートワーク:木彫制作(協力:森英顕)
・駄菓子の販売
■【終了】第1回実証実験 冨乃湯で作ろう!
4月に実施したプレイベントのアンケートでリクエストの多かった、「展示・アート」「物販」「子ども向けのイベント」を、銭湯内の各エリアで実施しました。
<イベント内容>
展示・アート
・令和6年9月7日(土) 3名のアーティストによるアートワーク
森英顕(木彫公開制作)、山口紗瑛「瓶に映る川尻」、中原環(ライブペインティング)
・令和6年9月8日(日) ワークショップ(画像生成AIでお絵描き体験) 講師:山口紗瑛
物販等 9月7日(土)・8日(日)
・銭湯にまつわるクリエイター展 ・駄菓子販売 ・銭湯お休み処
■【終了】第2回実証実験 アートで巡る川尻
令和6年(2024年)10月26日(土)・27日(日)に、「冨乃湯」をはじめ歴史的建造物3ヶ所で、第2回実証実験イベント「川尻町屋利活用プロジェクト アートで巡る川尻」を開催しました。
<イベント内容>
明治に創業し現在休業中の銭湯「冨乃湯」、歴史的風致形成建造物「瑞鷹マスダイ蔵」、町屋を改修中のアートスペース「KAAF」の3ヶ所で、見る・体験する・学ぶ・買うなど、様々なアートの楽しみ方を提案しました。
冨乃湯 南区川尻4丁目10−20
『GENTLE SQUAT』 Produced by kaaf
アーティストNANDE氏による銭湯壁画の公開制作、ペインティングワークショップ(無料)
瑞鷹マスダイ蔵 南区川尻4丁目6−62
『アート寺子屋』
アーティストによる公開制作、ワークショップ(有料)。
kaaf 南区川尻1丁目1−23
『町屋ギャラリー』
kaaf のアーティストや、冨乃湯で開催する「GENTLE SQUAT」に参加するNANDE 氏の作品販売など。
また、10月27日(日)は、川尻駅前共栄会主催の「川尻蔵前通り祭」が開催!
川尻在住のグラフィックアーティスト 小山田将監氏が制作したスタンプで巡るスタンプラリーも開催されました。
【終了】蔦屋書店熊本三年坂 POP-UP EVENT
本プロジェクト及び川尻地区のPRを中心市街地にて実施しました。
開催日時
令和6年10月15日(火)~23日(水)
会場
蔦屋書店熊本三年坂1階POP-UPイベントスペース(中央区安政町1-2)
イベント内容
・川尻町屋利活用プロジェクトに関するパネル展示
・瑞鷹、開懐世利六菓匠・川尻商店粋の川尻ゆかりの商品販売
・川尻地区でのイベントに関する告知(アクリルコーナー・パンフレット等)
■【終了】第3回実証実験 湯けむり
令和7年(2025年)3月9日(日)に、「冨乃湯」にて、第3回実証実験イベント「川尻町屋利活用プロジェクト 湯けむり」を開催しました。
<イベント内容>
明治期に創業した「冨乃湯」で、県内外で活躍するアートユニットitiitiさんによるインスタレーションを実施。
もくもくと立ち昇る温かい白い湯気と笑い声に包まれた、あの頃の冨乃湯の風景から「湯けむり」を切り取り、紙で再現した立体作品を展示。また「湯けむり」をイメージしたモビールのワークショップを同時開催しました。
■冨乃湯について
大正から昭和前期頃に建築され、川尻の町屋特有の職住近接の形態をよく遺しています。銭湯は現在休業中ですが、周辺は古くからの町割りが残り、川尻蔵前通りの歴史ある町並みを構成する建造物のひとつです。