報道資料
令和6年(2024年)6月5日に、熊本市内の医療機関から熊本市保健所に対して『日本紅斑熱』の発生届が提出されました。患者は、熊本市西区在住の50歳代の男性です。熊本市在住の患者としては、令和6年(2024年)1月以降においては初めての事例となります。この病気は、ダニに咬まれることで感染するため、感染予防対策としてダニに咬まれないようにすることが重要です。 |
1.患者に係る情報
50歳代、男性、熊本市西区在住 ※熊本市在住の患者としては、令和6年(2024年)1月以降においては初めての事例となります。
2.経過
6月1日 発熱(40℃)および発疹、全身倦怠感、筋肉痛の症状あり。
6月3日 医療機関Aを受診。
6月4日 医療機関Aから医療機関Bを紹介され受診、入院。医療機関Bから熊本市保健所へ日本紅斑熱の疑い患者として検査依頼。検体を採取。
6月5日 熊本市環境総合センターにてPCR検査を実施した結果、日本紅斑熱の陽性判明。医療機関Bから熊本市保健所へ発生届の提出あり。
※感染原因および感染地域は不明
3.患者の発生状況 ※令和6年(2024年)第1~22週(1月1日~6月2日)時点
全国 110件、熊本県 6件、熊本市 1件(市外在住)
4.日本紅斑熱について
日本紅斑熱は、病原体(リケッチア)を保有するダニに咬まれることで感染します。潜伏期間は2~8日で、頭痛、発熱、倦怠感を伴います。
感染予防対策としては、ダニに咬まれないようにすることが重要です。野山などに立ち入る際は、
(1)長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かない、(2)ダニ忌避剤を使用する
(3)作業後早めに入浴し、ダニの付着について確認を行うことが大切です。