本市では、平成30年頃から渡り鳥であるミヤマガラスが11月から3月にかけて集団で飛来し、ふん害等の被害が発生しています。このため、令和元年度(2019年度)から令和4年度(2022年度)にかけて被害対策のための調査研究を佐賀大学に委託して実施しました。実施概要は下記のとおりです。今後は、本調査研究結果を踏まえたより実践的・効果的な対策を進めてまいります。
市街地におけるミヤマガラス被害軽減対策(基礎調査~実証試験)
年度 | 実施概要 |
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令和元年度 (2019年度) | 【基礎調査】 ミヤマガラスの生態解明および被害対策のための市街地におけるねぐら調査、餌場調査、飛来数調査(日本野鳥の会熊本県支部へ委託)等を実施しました。
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令和2年度 (2020年度) | 【実証試験】ミヤマガラス飛来数:3千羽
ねぐらを郊外に移動させるための対策として、人が巡回しカラスの警戒音声の再生、LEDライトの照射による追払い対策の実証試験の検証を行いました。 (結果 → 警戒音声の効果を確認しました。)
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令和3年度 (2021年度) | 【実証試験】ミヤマガラス飛来数:9千羽 令和2年度の実証試験の検証を踏まえ、中央区花畑公園周辺のねぐら対策のほか、南区富合町の農耕地や西区田崎市場付近の県道でも人が巡回しカラスの警戒音声の再生による対策を実践・強化しました。(結果 → 警戒音声や人への慣れ、飛来数の増加などの理由で令和2年度に比べ効果が限定的でした。)
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令和4年度 (2022年度) | 【実証試験】ミヤマガラス飛来数:1万2千羽 令和3年度の実証試験の検証を踏まえ、中央区花畑公園周辺のねぐら対策のほか、西区田崎市場付近の県道でもカラスの警戒音声の再生による対策を実践しました。警戒音声への慣れ対策としては、音声パターンの入れ替え、固定式の音声再生装置設置による無人化を行いました。また、人が移動式の音声再生装置で巡回し固定式の音声再生装置周辺をカバーするなど、より強化した対策としました。(結果 → 1月時点で6千羽と半減しました。)
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