報道資料
熊本市動植物園では、令和6年3月、イヌワシ・ムササビ・ツル(マナヅル、タンチョウ)舎を新設しました。この度、動物の移動が完了し、動物の状態も安定していることから、9月6日(金曜日)9時に一般公開を開始します。生息域外保全として教育的にも意義のあるこれらの動物をとおして、施設利用者が身近な自然の大切さと生物多様性を学ぶことができるよう、新獣舎には分かりやすい解説パネルを設置しています。 今後、この獣舎にてイヌワシやタンチョウの繁殖にも取り組む予定です。 |
1 一般公開開始日時 令和6年(2024年)9月6日(金曜日)9時
2 展示される動物について 別紙のとおり
3 留意点
・動物の健康状態によっては、一般公開開始日に展示できない場合がありますので、ご了承ください。
(1)ニホンイヌワシ 環境省レッドリスト2020 絶滅危惧IB類(EN)、熊本県レッドデータブック2019 絶滅危惧IA類(CR)
特徴:国の天然記念物、環境省が特に保全の必要性が高い種だとして、国内希少野生動物種に選定した。獲物を狩るための鋭いクチバシと脚の爪をもつ。
飼育個体:一颯(イブキ) オス 2015年3月18日生
松姫(マツヒメ)メス 2021年4月24日生
(2)ムササビ(ホオジロムササビ) 熊本県レッドデータブック2019 準絶滅危惧(NT)
特徴:前脚と後脚の間に飛膜と呼ばれる膜があり、木から木へ飛び移る時に広げて滑空できる。
飼育個体:ハヤト オス 県鳥獣保護センター保護個体
(3)マナヅル 環境省レッドリスト2020 絶滅危惧(2)類(VU)、熊本県レッドデータブック2019準絶滅危惧(NT)
特徴:10月頃、越冬のため中国から飛来してくる。鹿児島の出水平野は世界屈指の越冬地で、国の天然記念物に指定されている。 2024年、熊本県玉名市横島干拓でも越冬が確認された。
飼育個体:マナ オス 県鳥獣保護センター保護個体
(4)タンチョウ 環境省レッドリスト2020 絶滅危惧(2)類(VU)
特徴:国の特別天然記念物。頭頂が赤く、丹頂と名前の由来となっている。(丹は赤いという意味)
飼育個体:ヒカリ オス 2003年6月3日生
ハシ メス 2007年5月31日生
※1環境省レッドリスト2020カテゴリー説明
絶滅危惧IB類(EN)近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種
絶滅危惧(2)類(VU)絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧(NT)現時点での絶滅危険度は小さいが生息域の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
※2熊本県レッドデータブック2019準絶滅危惧(NT)
絶滅危惧IA類(CR)ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
準絶滅危惧(NT)損億基盤が惰弱な種、現時点での絶滅危険度は小さいが生息域の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する要素を有するもの
●各動物の日本国内飼育頭数と園館数(2024年3月更新情報)
(園館数は日本動物園水族館協会加盟園館)
イヌワシ37頭(オス23頭、メス12頭、不明2頭) 7園館
ムササビ29頭(オス15頭、メス14頭) 16園館
タンチョウ111頭(オス60頭、メス49頭、不明2頭) 36園館
マナヅル33頭(オス22頭、メス11頭) 20園館