- 熊本市における令和5年度の森林環境譲与税の使途が確定したことから、「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律」第34条第3項に基づき、次のとおり使途を公表します。
事業名 |
事業総額 (千円) |
事業内容 |
主な実績 |
(A)+(B) |
(A)
うち
森林環境譲与税
(千円) |
(B)
うち
他の財源
(千円) |
森林経営管理推進事業 |
9,065 |
9,065 |
0 |
意向調査及び集積計画作成に必要な事前調査委託経費 |
・意向調査対象林の抽出・送付リスト作成 99ha |
森林経営管理推進事業 |
3,996 |
3,996 |
0 |
森林経営管理制度による民有林管理委託経費 |
・間伐 2.1ha ・森林パトロール等業務委託 |
森林経営管理推進事業 |
3,234 |
3,234 |
0 |
森林経営管理推進員の雇用に係る経費 |
・会計年度任用職員(森林管理推進員)1名雇用 |
森林経営管理推進事業 |
482 |
482 |
0 |
林野庁が開催する研修等への参加費用、先進地視察経費等 |
・林野庁研修参加1名、福岡県への講師派遣1名、先進地視察延べ4名 |
森林経営管理推進事業 |
906 |
906 |
0 |
森林経営管理制度の推進に必要な機器(車両、GNSSリース)の維持管理経費及び市が管理する民有林の森林保険料等事務費 |
・山用車両管理 1台 ・GPS借用 1台 ・森林保険 2.11ha |
公有林管理事業 |
8,687 |
8,687 |
0 |
森林整備の必要性を市民に周知するためのモデル林整備等、市有林整備に係る経費 |
・間伐 7.66ha ・竹林整備 0.8ha(本数70%伐採) ・遊歩道沿い樹名板設置 67基 |
公有林管理事業 |
130 |
130 |
0 |
森林整備に必要な技術習得のための研修等への参加費用等 |
・山林活用事例視察 1名 |
公有林管理事業 | 10,142 | 10,142 | 0 | 森林環境教育のフィールド整備・管理(雁回山・金峰山)関連経費 | ・遊歩道補修工事 14m ・遊歩道緊急補修 1か所 ・展望所階段補修 一式 ・施設維持管理 一式 |
森づくり推進事業 |
14,132 |
14,132 |
0 |
放置竹林対策活動団体への支援事業(竹粉砕機や労務の貸出等) |
・竹林整備 30.67ha ・活動団体への支援 24団体 |
森づくり推進事業 |
118 |
118 |
0 |
林野庁が開催する研修等への参加費用、先進地視察経費 |
・森林環境教育紹介のための首都圏企業訪問 1名 |
森づくり推進事業 |
18,892 |
18,892 |
0 |
森林環境教育関連施設(九州自然歩道利用拠点施設)の運営経費や維持管理経費、木育イベント開催に関わる経費等 |
・森林環境教育関連施設(九州自然歩道利用拠点施設)の運営・維持管理
・くまもと花博2023まち山エリア(10/28ー11/26の土日祝日)森のお仕事体験、木育広場、ツリークライミング、トレッキングツアー等 延べ約7,000人
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植木地域農産物の駅屋根増築事業 |
45,096 |
4,596 |
40,500 |
すいかの里屋根補修工事(木材利用)工事費 |
・木材利用量 40.163㎥ |
公園整備経費 |
8,500 |
8,500 | 0 |
戸島山緑地の遊歩道測量設計 |
・森林環境教育フィールドの測量設計0.62km |
森の都推進経費 |
8,113 |
8,113 | 0 |
金峰山を森林環境教育の拠点として活用していくための調査等 |
・森林環境教育フィールド整備のための基礎調査 ・金峰山展望デッキ補修 |
総合子育て支援センター経費等 |
1,889 |
1,889 |
0 |
木育及び木材利用推進のための児童施設への木製遊具等購入経費 |
・対象施設 20施設 ・木材利用量 32.398㎥ |
学校林活動経費 | 198 | 198 | 0 | 学校林の管理と学校林を活用した体験活動及び環境学習の推進に係る経費 | ・3回開催 ・156人参加 |
計 | 133,580 | 93,080 | 40,500 | | |
令和5年度の取組
西区河内町野出、東門寺において、森林整備を行う必要性が高いと想定される人工林を対象に、意向調査を実施しました。
意向調査により市に管理の委託を希望する旨の回答があった森林の現地調査を行いました。
【事業費】9,065千円(全額譲与税充当)
【実績】意向調査実施面積 99ha
前年度意向調査を実施し、集積計画を作成した民有林2.1haにおいて、森林の有する公益的機能の発揮のため、針広混交林化に向けて間伐を実施しました。
【事業費】3,795千円(全額譲与税充当)
【実績】間伐 2.1ha

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間伐前状況 | 間伐後状況 |

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間伐前天頂 | 間伐後天頂 |
市有林を市民が親しむ森林としてフィールドを整備し、有効に活用するとともに、森林の有する多面的機能の高度発揮のための森林整備を実施しました。
【事業費】8,687千円(全額譲与税充当)
【実績】ヒノキ間伐 7.66ha、竹林整備 0.8ha、樹名板設置 67基

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竹林 整備前 | 竹林 整備後 |

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樹名板設置 | タケノコ堀り活用 |
老朽化していた雁回山遊歩道及び展望所階段の改修を行いました。
【事業費】7,026千円(全額譲与税充当)
【実績】・遊歩道補修工事 14m、遊歩道緊急補修 1か所、展望所階段補修一式

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展望所階段 補修前 | 展望所階段 補修後 |
【事業費】9,937千円(全額譲与税充当)
【実績】竹林整備 30.67ha / 支援団体数 24団体
詳しくは放置竹林対策について
をご参照ください。

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作業前 その1 | 作業後 その1 |

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作業前 その2 | 作業後 その2 |
くまもと花博2023 まち山エリア(令和5年10月28日から令和5年11月26日の土日祝日)
【事業費】10,000千円
【実績】森のお仕事体験、木育広場、ツリークライミング、トレッキングツアー等 延べ約7,000人

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木育広場 |
道の駅すいかの里に全天候型のイベントスペース及び売り場として活用可能な木造の大屋根広場を整備しました。
【事業費】45,096千円(うち譲与税4,596千円、他の財源40,500千円)
【実績】木材利用量 40.163㎥

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増築屋根 入口 | 増築屋根 内部 |
金峰山展望デッキ老朽化に伴う修繕工事と既設ベンチの撤去及び新設を行いました。
【事業費】4,868千円(全額譲与税充当)
【実績】

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展望デッキ 修繕前 | 展望デッキ 修繕後 |
木育及び木材利用推進のため、児童施設に木製遊具等を購入しました。
【事業費】1,889千円(全額譲与税充当)
【実績】対象施設 20施設、木材利用量 32.398㎥
森林環境教育として、学校林を活用して椎茸収穫体験や卒業記念の植樹を行いました。4年生は6年生になったときに収穫する椎茸のコマ打ちをしました。
【事業費】198千円(全額譲与税充当)
【実績】3回開催、156人参加

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学校林にて | 椎茸のコマ打ち |
森林環境税及び森林環境譲与税について
(1)森林環境税及び森林環境譲与税創設の趣旨
・森林の有する地球温暖化防止や、災害防止・国土保全、水源涵養等の多様な公益的機能は、国民に広く恩恵を与えるものであり、適切な森林の整備等を進めていくことは、我が国の国土や国民の命を守ることにつながります。
・森林整備を進めるに当たっては、所有者の経営意欲の低下や所有者不明森林の増加、境界未確定の森林の存在や担い手の不足等が大きな課題となっています。
・これらを踏まえ、パリ協定の枠組みの下におけるわが国の温室効果ガス排出削減目標の達成、災害防止を図るための森林整備等の地方財源を安定的に確保する観点から国民一人一人が等しく負担を分かち合って我が国の森林を支える仕組みとして森林環境税及び森林環境譲与税が創設されました。
(2)森林環境税・森林環境譲与税の仕組み
・森林環境税は、個人住民税均等割と併せて、令和6年度から国税として1人年額1,000円を市町村が賦課徴収することとされています。
・森林環境譲与税は、森林環境税を地方の固有財源として市町村及び都道府県に対して譲与するため創設されたもので、森林環境税の賦課徴収に先行して令和元年度から譲与が開始されました。令和5年度までは、市町村の私有林人工林面積(50%)、林業就業者数(20%)及び人口(30%)により按分されていましたが、令和6年度からは、市町村の私有林人工林面積(55%)、林業就業者数(20%)及び人口(25%)により按分され、譲与されています。

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森林環境税及び森林環境譲与税のスキーム図(林野庁HPに記載の図を一部改変) |
過去の使途について