熊本市では、骨粗しょう症や転倒による骨折を予防するための対策を進めています。そこで、市民の皆様が身近な医療機関で適切に診療・検査を受けられるよう、骨密度測定を実施している医療機関リストや骨密度検査方法についてご紹介します。併せて、簡単にセルフチェックできるツールもご紹介しておりますのでご覧ください。
骨密度測定実施医療機関リスト
この骨密度測定実施医療機関リストは、骨密度測定を実施している医療機関と検査方法等について、医師会の御協力のもと調査を実施し、回答があり且つ掲載を許可された医療機関をまとめたものです。
予約が必要な場合等ございますので、受診前に各医療機関へお尋ねください。
骨密度検査方法について
骨量測定には様々な種類がありますが、どの検査も痛みはなく数分で測定できます。腰椎(背骨)や大腿骨近位部(足のつけ根)といった、骨粗しょう症性の骨折が起こりやすい部位の骨密度をデキサ法(DXA)で測定するのが最適ですが、そのような大型な装置がない場足、前腕骨のデキサ並びに手のひらのエックス線写真を用いるエムディー法(MD)でも評価できます。
かかとの骨を超音波で測定するキューユーエス法(QUS)は、骨粗しょう症の診断や治療効果の判定に用いることができませんが、エックス線による被ばくがないため、検診などで広く使われています。
【DXA(デキサ法)】
骨に2種類のx線をあてて骨密度を測定します。
腕の骨密度検査
腰や足の付け根の骨密度検査
【MD(X線)】
手のひらをX線撮影し、人さし指の骨とアルミニウムの濃度を比較して骨密度を測定します。
手の骨密度検査
【QUS(超音波)】
超音波を用いて骨量を測定し、将来の骨折リスクを予測します。X線被曝の心配はありません。
かかとの骨密度検査
(出典:骨粗鬆症財団ホームページ)
骨粗しょう症リエゾンサービスとは?
骨粗しょう症リエゾンサービスは、骨折のリスクが高い方々に対して、専門の医療スタッフの多職種連携による支援を提供するサービスです。脆弱性骨折を経験した患者さんに対し、骨粗しょう症の治療開始・継続や転倒予防について、患者さんの状況に応じたアドバイスやサポートを行い、再度の骨折予防に努めます。
骨粗しょう症マネージャーとは?
骨粗しょう症マネージャーは、骨粗しょう症の診断や治療、予防に関する専門知識を持つ医療従事者です。患者さん一人ひとりに適した治療計画を立て、必要な治療を継続的に行えるよう支援を行います。
セルフチェックで簡単に骨折リスクがわかります
骨折リスク評価ツールFRAX®は、WHO(世界保健機関)が開発した骨折リスク評価法です。
あなたの年齢や身長体重などを入力すると、骨粗しょう症による骨折が今後10年のうちに発生する確率を計算することができます。