指定年月日:昭和8年(1933年)1月23日
所 在 地:熊本市中央区本丸・二の丸
熊本城には、その昔櫓49、櫓門18、城門29がそびえ立っていましたが、明治10年(1877年)の西南戦争で薩摩軍による熊本城攻撃直前の火災によりその大半を焼失してしまい、現在は13棟のみが現存しています。現存する13棟は昭和8年(1933年)に国宝に指定され、文化財保護法の制定後は重要文化財となりました。建物の一つは不開門、一つは長塀で、残り11棟が櫓です。中でも三層五階の宇土櫓は現存建造物の中でも古い様相を示しており、再建天守閣とよい対照をなしています。天守台東側の東竹の丸には、五間櫓・北十八間櫓・東十八間櫓・源之進櫓・四間櫓・七間櫓・十四間櫓・田子櫓・平櫓が集中しており、二の丸には監物櫓(新堀櫓)だけが残っています。