現在、熊本市文化財課で発掘調査を実施している「江津湖遺跡群」にて、古墳時代中期(今から約1600年前)のお墓である方形周溝墓が確認されました。その埋葬施設である石棺は2基並んでおり、内部からは人骨と副葬品が出土しました。
【今回の調査成果】
今回の調査は、水源井戸から配水池へつなぐ配管工事に先立って発掘調査を行いました。その結果、
・後世の破壊を受けずに、2基の石棺ともに良好に保存されていたこと
・1号石棺に5点の鉄製品の副葬品があり、周溝墓としては珍しいこと
・両石棺ともに、内部に炭を敷くという珍しい事例であること
・石棺内部は赤色顔料(ベンガラ)が塗られていたこと
・残存状態が良好なため、石棺を作る際に葬送の様子を復元できること
などの貴重な成果が確認されました。
【発掘調査の現地説明会を開催します】
上記のような調査成果を公表するために、現地説明会を開催します。
日時 令和7年(2025年)8月24日(日)午前10時から正午まで(小雨決行)
会場入場は午前9時30分頃からの開始となります。
(なお、会場は関係者以外立入禁止の配水場内にありますので、上記時間以外は入場できません)
場所 熊本市東区水源一丁目1番1号 健軍配水場敷地内
現地の場所に関しては、下記の『現地地図』及び『会場入口案内図』をご確認ください。
駐車場 敷地に若干数の駐車スペースがございますが、満車になることが想定されます。
可能な限り公共交通機関をご利用いただくか、付近の有料駐車場をご利用ください。