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本日、食中毒発生に伴い飲食店への営業停止処分を行いましたので、お知らせします。
1 概要
(1)探知
令和7年(2025年)9月4日(木)、熊本市内在住の方から熊本市保健所に「8月29日(金)に市内の飲食店を14人で利用し、11人が体調異常を呈している。」との連絡がありました。
(2)調査
当該グループは職場の同僚14人で、8月29日(金)18時30分頃から当該飲食店で食事をしており、8月30日(土)夕方から9月2日(火)朝にかけて11人が下痢、腹痛などを発症し、うち1人が医療機関を受診していることが確認できたため、食中毒の調査を実施しました。
(3)結果
有症者11人の共通食は当該飲食店での食事のみであり、有症者の検便結果、喫食状況や発症状況等から、当該飲食店の食事を原因とする食中毒と断定し、当該飲食店に対して営業停止を命じました。
2 有症者の状況
(1)発症日時 令和7年(2025年)8月30日(土)17時頃(初発)
(2)主な症状 下痢、腹痛
(3)有症者数 11人(男性8人、女性3人、年齢20歳代から60歳代)
(4)その他 医療機関受診者1人(入院者0名)有症者はいずれも快方に向かっています。
3 原因食品 8月29日(金)に当該飲食店で提供された食事(18時30分頃喫食)
4 病因物質 カンピロバクター
5 原因施設
(1)名称(屋号・商号) かやのき
(2)業種 飲食店営業(一般食堂)
(3)営業者氏名 池田 岳洋(いけだ たかひろ)
(4)営業所所在地 熊本市中央区花畑町13-28 トライビル1F
6 措置等
営業停止 令和7年(2025年)9月9日(火)から9月11日(木)までの3日間
《カンピロバクターによる食中毒について》
〔特徴〕 家畜、家きん類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。乾燥に極めて弱く、また、通常の加熱処理で死滅する。
〔症状〕 潜伏期は2~5日とやや長い。発熱・倦怠感・頭痛・吐き気・腹痛・下痢など。少ない菌量(100個程度)でも発症。
〔過去の原因食品〕 食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜など。
〔対策〕
・食肉は十分に加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱)を行う。
・食肉は他の食品と調理器具や容器を使い分けて処理や保存を行う。
・食肉を取り扱った後は、手を洗ってから他の食品を取り扱う。
・食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌・乾燥を行う。