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その息切れ、歳のせいではないかも?~知っていますか?肺の生活習慣病「COPD」について

最終更新日:
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肺の生活習慣病「COPD 」とは

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、主に長年の喫煙習慣や肺の成長障害が原因となって、徐々に呼吸機能が低下していく肺の病気です。以前は「慢性気管支炎」、「肺気腫」と別々に呼ばれていた疾患の大部分を含んだ疾病概念です。最近では、全身の炎症を伴い、さまざま他の内臓の疾患を合併すること(併存症)が多く、フレイル・サルコペニア*の原因となることも注目されています。


*フレイルとは、加齢によって心身の活力が低下した状態、サルコペニアは筋肉量が低下した状態です。フレイルやサルコペニアの状態になると、介護が必要になったり、転倒する危険が高まります。症状として、体重が減る、疲れやすい、歩くのが遅くなる、ペットボトルが開けにくい、食べ物を噛んで飲み込む力が弱くなるなどが見られます。


1. COPDとは、どんな病気?

COPDではたばこなどに含まれる有害物質を長年吸い込むことで、空気の通り道の気管支に慢性的な炎症が生じて痰が詰まったり、気管支の壁が分厚くなって内腔が狭くなります。これらを気道病変といいます。また気管支の先にある肺胞が少しずつ破壊されていきます。これは肺気腫といいます。これらの結果、肺の機能が気づかないうちに徐々に蝕まれていき、肺の動きが悪くなって息をするのがつらくなったり、進行するとからだが酸素欠乏になる病気です。




気管・気管支は空気の通り道で、二股に分かれながら、だんだんと細くなっていって、肺胞につながります。肺胞は肺全体を埋め尽くしていて、肺胞の周囲には毛細血管が走行しており、肺胞で酸素を血液に取り入れて、血液中から二酸化炭素を放出しています(ガス交換といいます)。

大人には2億個くらいの肺胞があるといわれており、肺胞が集合してブドウの房や、スポンジのような形状をしています。仮に全部の肺胞を広げるとその面積はダブルスのテニスコートの半面くらいに相当するといわれています。
COPDの肺では、肺胞が壊れ、肺気腫になります。肺気腫の部分ではガス交換がうまくできません。また、空気の通り道である気管支が狭くなり、吸った息をうまく吐き出せなくなります。



2. 原因とリスク要因

COPDの主な原因はたばこ(患者の多くが喫煙者又は喫煙経験者!)であることから「肺の生活習慣病」ともいわれています。

WHO(世界保健機関)によれば、2019年に世界でCOPDにより亡くなった人は約323万人で、死亡原因の3位です。
厚生労働省や日本呼吸器学会などの統計によると、日本国内では2021年のCOPDによる死亡者数は16,384人で男性では死亡原因の第9位となっています。診断されていない患者さんも多数おられますので、実際の数字はもっと多いと考えられます。国内の潜在的な患者数は530万人以上いると推計され、年々増えていると考えられますが、2017年の統計で診断されているのは22万人にすぎません。



3.COPDかも?と思ったらセルフチェック!

COPDの恐ろしい点は、初期は無症状で、ゆっくりと進行し、息切れなど自覚したころには、病気がかなり進行していることが多くて、しかも元どおりには治らない、ということです。現代の医学では、一度壊れてしまった肺胞を元どおりにする治療はありません。COPDになると、肺の機能は健常の老化よりも急速に低下していくことが多いので、早期に診断して適切な治療を受けることが需要です。


自分で簡単にCOPDのチェックができるチラシで、自身の体の状態を確認することができます!



また、下記のサイトではネット上でのセルフチェックをすることができます。

ぜん息・COPD相談室公式サイト|COPDあるある|環境再生保全機構



4.COPDにならないために生活で気をつけたいこと


~禁煙は最も大切です~

COPD治療の第一歩は禁煙です。喫煙を続ける限り、病気の進行を止めることはできません。まずは、きっぱりとタバコを止めることが重要です。

たばこに対する依存性の強い人は、禁煙補助薬と呼ばれるニコチンパッチやニコチンガムなどを使用したり、専門医の指導のもと非ニコチン製剤の飲み薬を使って禁煙する方法もあります。
一定要件を満たした医療機関では、薬物療法による禁煙治療は保険適用の対象となります。

禁煙に関して、詳しくはこちら別ウィンドウで開きます





~適度な運動を心がけて~

歩くことは安全で効果的な運動です。まずは歩行トレーニングからスタートし、運動の種類を増やしていきましょう。息切れが強い場合は呼吸訓練やストレッチなどの基礎的なトレーニング、症状が軽い場合には全身の持久力や筋力アップのためのトレーニングを加えていきます。

体を動かすことは運動に限ったことだけではありません。家事などで体を動かして日常生活を活動的に行うことも息切れの改善につながり、体調を改善します。日常生活の中で積極的に体を動かすようにしましょう。




~主食・主菜・副菜をそろえた栄養バランスの良い食事~

COPDになると食事量が低下し、動かないことにより筋肉が萎縮したりして、やせ型になってしまいます。病気に負けない体を維持するためには、十分なエネルギーや筋肉をつくる良質なタンパク質・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を毎日の生活でとりましょう。





5.COPDになってしまったときは、、


酸素療法

 肺機能の低下が進むと、普通の呼吸では十分に酸素を取り込めなくなり、低酸素血症を起こし、呼吸不全という症状に陥ります。家庭で持続的に酸素を吸入する在宅酸素療法を行うことで、患者さんのQOLが向上し、生存率が高まります。

在宅酸素療法の適応となる患者さんの多くはIV期(極めて高度の気流閉塞)です。薬物療法などを行っても、一か月以上低酸素血症が持続している人で、通常の呼吸で動脈血の酸素分圧が55Torr以下の場合、あるいは動脈血の酸素分圧が60Torr以下で、運動時や睡眠時に顕著な「低酸素血症」を起こす場合、医師が必要であると認めることが条件となります。導入にあたっては、患者さんと家族が酸素療法の目的、意義、必要性を理解し、安静時・労作時・睡眠時の酸素流量の確認と吸入酸素流量遵守、酸素提供装置の安全な利用方法、危機の保守管理、災害及び救急時の対応、日常生活に関すること、増悪の予防と対応、福祉制度の利用及び医療費などについて、医療者が説明及び指導を行う必要があります。


薬物療法

COPDの管理目標は、現状の改善と将来のリスクを低減することです。COPDでは気管支が萎縮し、呼吸が苦しくなります。

このため、気管支を広げて呼吸を楽にする気管支拡張薬が薬物治療の中心となります。その他、痰をとる喀痰調整薬、感染症を防ぐ抗生物質や、増悪を繰り返す場合には吸入ステロイド薬を使用することもあります。






出典先

COPD(慢性閉塞性肺疾患) | 健康イベント&コンテンツ | スマート・ライフ・プロジェクト | 健康日本21アクション支援システム Webサイト

一般社団法人GOLD日本委員会 GOLD Japan Committee

【知識編】栄養療法が大切な理由|ぜん息などの情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構

【実践編】食事を見直す|ぜん息などの情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構





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