2023年9月 識字率100%で世界を平和に
識字率100%で世界を平和に
文字を読み書きし理解できること、またその能力のことを識字(しきじ)といいます。
日本では子どもや若年層にほとんどいませんが、戦中・戦後に子ども時代を過ごした世代には文字を奪われた方がいらっしゃいます。また現在、学校に通えていない子どももいることも知っておかなければなりません。戦争や貧困、差別などが文字を奪うのです。
読み書きができるということは物事を理解したり、自分の思いや考えを伝えたりできるということです。これは教育の基礎であり、社会や経済の発展にも深く結びついているきわめて重要な能力です。
毎年9月8日は「国際識字デー」です。教育のあり方について話し合う会議でイラン国王が各国の軍事費の一部を識字教育に充てることを提案し、1966年9月8日、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が国際識字デーを制定しました。世界中の国々や人々に識字の重要性を訴え、世界の識字率の向上を目的としています。
世界には日本の人口の約7倍の非識字者がいるとされています。戦争、貧困、差別などをなくしていく一人になることが、識字率100%への一歩になるのです。