骨粗しょう症とは、骨の密度と強度が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。転ぶなどちょっとしたはずみで、背骨、手首、太ももの付け根などを骨折することがあります。
骨折すると、背中や腰が曲がったり、元通りに歩けなくなったりと、日常生活に大きな影響が生じ、
寝たきりになって介護が必要な状態になる場合もあります。
特に高齢になってからの背骨や太ももの付け根の骨折は「骨卒中」とも呼ばれ、健康状態や寿命の低下にも
関係することが知られています。また、手首の骨折は、それらの骨折に繋がる危険性がある「お知らせ骨折」とも言われます。
熊本県の75歳以上の方の医療費を見ると、骨折の入院と外来による医療費が、平成30年度以降最も多くなっており、
骨折を起こす方が増えています。
日本の骨粗しょう症患者さんの数は、およそ1280万人(10人に1人)といわれ、
女性で特に多くみられます。
女性ホルモンの影響が大きいため、閉経後に骨密度が減少します。
骨の量は20代がピークとなり、その後減少するので、若い時からの生活習慣を見直すことも大切です。