令和2年度から、南区では医療・介護に携わる関係者のみなさんとともに、医療と介護に関する分かりやすい啓発を目指して話し合ってきました。このたび、「地域包括ケアシステム」や終末期医療に伴う「人生会議」の大切さ、「メッセージノート」について知っていただくことを目的としたイベントを開催しました。
にしくまもと病院名誉院長、林茂医師よりご自身の体験談を踏まえながら「かかりつけ医」、「看取り」、「人生会議」について、分かりやすくお話していただきました。参加された方からは「分かりやすかった」、「初めて知ったのでとてもためになった」、「先生ご自身のお話に感動した」などのお声をいただきました。
令和ばってん劇団(南区の医療介護関係者による有志)による、人生の最期に受けたい医療、延命治療や看取りについて家族で話し合うことの大切さをテーマにした寸劇を行いました。演者は全員、医療や介護に関する専門職の方ですが、役になり切った迫真の演技に、会場が一体となって笑う場面も多々あり「劇があったのでイメージがつきやすかった」、「劇の内容が分かりやすかった」と好評の声をいただきました。
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【「在宅医療ってどんな医療?」の講演の様子】 |
ひまわり在宅クリニック院長、後藤慶次医師より「在宅医療とは」、「在宅での看取り」、「緩和ケア」について、日ごろ先生が携わられている訪問診療についてお話いただきました。参加した方からは「往診に来てくれるかかりつけ医が良いと感じた」、「在宅医療について詳しく分かった」、「在宅医療の話は最後の方で涙がでた」などのお声をいただき、多くの方が「在宅医療」について理解を深めることができたようです。
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【メッセージノートを書いていただきました】 |
会場のみなさんに、熊本市が作成しているメッセージノートを活用し「人生の最期に受けたい医療」について、ご自身の気持ちを書面に書き残していただきました。「最後まで書けた」、「帰って家族と話し合いたいので途中まで書いた」、「まだ気持ちが定まらず書けなかった」など反応は様々でしたが、ご自身が希望する最期の医療について向き合っていただく機会となりました。