介護医療院ゆずりはで看取り研修を実施しました

　南区では、「南区地域包括ケアシステム推進方針」の中で、取組方針の一つに「医療と介護が充実し、市民が人生の最期まで在宅（地域）で安心して暮らせるまちづくり」を掲げています。

　その取組方針に基づき、令和6年度から、『高齢者入居施設での看取り支援専門職派遣事業』（以下「看取り支援事業」という。）を開始しました。看取り支援事業の詳細については、こちらをご覧ください。

　今回は、南区城南町の杉上校区にある、介護医療院「ゆずりは」さんで研修を行いました。

　在宅看護や看取りケアの経験豊富な講師が、看取り期前後の家族支援を中心に研修を行いました。

　看取りに向けての基本的な生理現象を押さえた上で、家族が大切な人を亡くすということ、その時とその後の家族への支援（グリーフケア）の必要性と、職員同士の振り返り（デスカンファレンス）を行うことの大切さについて説明していただきました。グリーフケアで家族からお話を聞いたり、デスカンファレンスで職員同士の振り返りを行うことで、自分たちのケアがどうたったか、もっと改善できる点はないかということを気づくことにもつながるということをお話していただきました。

　最後は、講師と施設職員で質問や意見交換などを行い、高齢者本人が人生の最終段階をどこで誰とどのように過ごしたいと考えているかを、折に触れて高齢者本人に確認しておくこと（人生会議）がとても大切だということを確認しました。。

　「ゆずりは」さんでは、すでに看取りの経験もされていますが、入居者の方が人生の最終段階を迎えるときに、ご本人もご家族も、できるだけ後悔がないようなケアを提供することができるよう、今後も職員の研修や学習の機会を取入れていくとのことでした。今回の研修が今後のケアの充実に少しでもお役に立てたなら幸いです。

　南区福祉課では、今後も看取り支援事業を継続していきます。興味のある高齢者入居施設の方は、どうぞお気軽に南区福祉課担当者までご連絡ください。