西区の概要
区の概要
(1)校区
本市の区割の基本単位は小学校の校区となっておりますが、西区は平成29年度に松尾東小学校・松尾西小学校・松尾北小学校が小島小学校へ統合されたことにより13の小学校区と3の地区で構成されています。西区を構成する校区・地区は次のとおりです。
(古町校区、春日校区、城西校区、花園校区、池田校区、白坪校区、高橋校区、池上校区、城山校区、小島校区、中島校区、芳野校区、河内校区、
松尾東地区、松尾西地区、松尾北地区)
(2)概況
<地 勢>
西区の中央部から北部にかけて金峰山系の山地があり、南部に平野部が広がっています。平野部には東西に阿蘇山を源とする白川や
北区の改寄町付近を源とする坪井川・井芹川が貫流し、日本最大の干潟を有する有明海に注いでいます。
また、面積は89.33平方キロメートルで、本市の22.9%を占めており、土地の利用は、田畑や山林が約7割、宅地は2割弱となっています。
<人 口>
西区の人口は、令和5年4月1日現在、89,776人(住民基本台帳人口)で本市の12.3%を占め、人口は5区の中で最も少ない状況ですが、県内の他都
市と比較すると第2位の八代市(約11.9万人)と第3位の天草市(約7.1万人)の中間に位置しています。近年、一部の校区での人口増加は
あるものの、全体として人口の減少が続いています。
また、65歳以上の高齢者が占める割合は、本市(27.1%)の5区の中で最も高く31.3%となっています。
<交 通>
交通は、西区の東側を鹿児島本線及び九州新幹線が縦断し、新幹線駅として熊本駅、在来線駅として熊本駅、上熊本駅、崇城大学前駅が
設置されています。
また、区の西端、有明海には熊本港が開港しています。
主要幹線道路は、国道501号、熊本西環状線(建設中)、熊本港線、熊本玉名線、熊本高森線、野口清水線(西回りバイパス)等が通っています。
<産 業>
産業構成は、農水産業等の第一次産業が7.0%、製造業等の第二次産業が15.2%、サービス業等の第三次産業が77.8% となっています。
本市の第一次産業の構成比(3.3%)を大きく上回っており、農水産業は西区の重要な産業となっています。(令和2年国勢調査結果)
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【花岡山から見た熊本駅周辺】
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(3)西区誕生までの変遷
■ 熊本市は、明治22年4月(1889年)の市制施行以来、数次にわたる合併を経て、現在の姿となっています。
■ 西区を構成する旧町村の熊本市との合併の経緯は次のとおりです。
大正10年6月 (1921年) | 池田村、花園村、島崎村、横手村、古町村、春日町 |
昭和6年6月 (1931年) | 白坪村 |
昭和28年7月 (1953年) | 高橋村、城山村、池上村 |
昭和30年4月 (1955年) | 松尾村 |
昭和32年1月 (1957年) | 小島町 |
昭和33年4月 (1958年) | 中島村 |
平成3年2月 (1991年) | 河内町 |
■ 平成24年4月1日熊本市の政令指定都市移行に伴い区制が施行され、西区が発足しました。
(4)区の特徴
■ 恵まれた自然
■ 盛んな農水産業
■ 息づく歴史や伝統・文化
■ 古くからの市街地の形成
■ 玄関口である熊本駅・熊本港
■ 市民の台所である田崎市場
■ しっかりしたコミュニティ
■ 少子高齢化・人口減少
西区は、金峰山や有明海など豊かな自然を有し、その恵みにより古くから農水産業が営まれてきました。また、今日まで先祖代々、祭りや
神楽などの伝統・文化も受け継がれるなど、地元の結びつきも比較的に強い地域といえます。
上熊本周辺地区では古くから市街地が形成されており、熊本駅周辺では新幹線開業に伴う再開発等が進み、近代的な街並みが形成さ
れつつあります。また、人や物の交流拠点である熊本駅や熊本港、市民の台所である田崎市場も有しています。
一方で、「少子高齢化」や「人口減少」といった課題も抱えています。
このように、西区は、海・山・川などの自然、農業・漁業などの産業、 鉄道や港などの交通、新旧の市街地を有するとともに、
今日の日本が抱える課題にも直面しており、まさに日本の縮図のようなところといえます。