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帯状疱疹定期予防接種について

最終更新日:
(ID:62708)

1.帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。

なぜ帯状疱疹になるか?

 帯状疱疹の原因は水痘・帯状疱疹ウイルスです。このウイルスの保有者であれば誰でも帯状疱疹になる可能性があります。

 水痘・帯状疱疹ウイルスは水疱瘡(みずぼうそう)を引き起こすウイルスで、多くの日本人は幼少期に水疱瘡に罹患しており、日本の成人の9割以上がこのウイルスを保有しています。初めて水疱瘡にかかった後、症状がおさまったとしてもそのウイルスは完全に除去されるわけではなく、神経細胞に残っています。

 心身ともに健康で十分な免疫力があるうちは、このウイルスが再び活性化することはないのですが、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下すると、神経細胞に潜伏していたウイルスが活性化してしまいます。

 活性化したウイルスは、潜伏している神経細胞の奥から体内の神経を経由して体表に出てこようとします。そのためまず神経が痛み(神経の炎症)、その後皮膚症状(皮膚の炎症)が発症する、というように帯状疱疹は進行します。


2.帯状疱疹定期予防接種が始まりました

 令和7年4月より帯状疱疹ワクチンが定期接種になりました。対象者の方は対象の期間内での接種であれば、助成を受けて接種することができます。

対象者

(1)年度内 65 歳を迎える方

(2) 接種日時点で60~64 歳でヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害があり日常生活がほとんど不可能な方。

(3) 令和7年度から令和 11 年度までの5年間の経過措置として、その年度内に 70、75、80、85、90、95、100 歳(※)となる方も対象となります。

※ 100 歳以上の方については、令和7年度に限り全員対象となります。


【注意事項】

・(2)の対象者については他の高齢者向け定期予防接種の対象者と異なるため注意

(身体障害者手帳1級をお持ちの方の中でもヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する方に限定)

・(1)(3)の対象者について、接種日時点の満年齢ではないため注意

  • 帯状疱疹早見表


ワクチンの種類

・(生ワクチン)乾燥弱毒生水痘ワクチン【ビケン®】

・(組換えワクチン)乾燥組換え帯状疱疹ワクチン【シングリックス®】


※ワクチンは2種類ありますが、定期接種の対象の期間内での交互接種は定期接種としては認められません。どちらか一種類を選択してください。

※生ワクチンは、免疫が低下している方に対して接種できません。

接種回数・法定接種間隔

・生ワクチン(ビケン®):1回 

・組換えワクチン(シングリックス®):2回  【2回目は1回目から2か月以上あける】

費用

・ビケン®(生):4,950円 (1回接種)

・シングリックス®(組換え):1回あたり11,000円 (2回接種)【半額助成】(通常、およそ22,000円/1回)


※市民税非課税世帯、生活保護世帯、中国残留邦人等に対する支援給付受給中の方は自己負担免除対象者であることが分かる書類(自己負担免除確認書類)を医療機関で提示することで無料となります。

詳しくは、「定期予防接種自己負担免除確認書類について(高齢者)別ウィンドウで開きます」のページをご確認ください。

接種場所

熊本市の予防接種実施医療機関

※「高齢者の予防接種 実施医療機関名簿」を参照の上、事前に予約・確認を行ってください。

※市外での接種をご希望の場合は、事前の手続きが必要です。「熊本市外・熊本県外で予防接種を希望する方へ別ウィンドウで開きます」をご確認ください。手続きには1~2週間要しますので、接種日までに余裕を持っていただくようお願いします。

接種に必要なもの

○ 本人が確認できるもの(健康保険証・マイナ保険証など)

○(対象者(2)の方のみ)身体障がい者手帳1級(ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいを有する方)

○(自己負担免除対象の方のみ)「定期予防接種自己負担免除確認書類について(高齢者)別ウィンドウで開きます」に記載のいずれかの書類

接種後の注意点

  ワクチン接種後は必ず「予防接種済証」を各医療機関にてお受け取りください。接種履歴や接種間隔を確認するための大切な書類です。無くさないよう保管してください。

勧奨ハガキの送付時期

 令和7年度に対象となる方への勧奨ハガキの送付は令和7年6~7月ごろを予定しています。


3.ワクチンの効果・副反応について

ワクチンの効果

ワクチン効果(比較)
  接種後1年時点接種後5年時点 接種後10年時点 
 生ワクチン 6割程度の予防効果4割程度の予防効果  ー
 組換えワクチン 9割以上の予防効果 9割程度の予防効果
 7割程度の予防効果

副反応等

副反応等
  副反応 接種できない方 接種に注意が必要な方
 生ワクチン 注射部位の発赤30%以上、注射部位のそう痒感 ・熱感・腫脹・疼痛・硬結10%以上、発疹・倦怠感1%以上など 病気や治療によって、免疫が低下している方は接種出来ません。  輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。
 組換えワクチン 注射部位の疼痛70%以上、注射部位の発赤・筋肉痛・疲労30%以上、注射部位の腫れ・胃腸症状・悪寒・発熱10%以上、痒み・倦怠感・全身疼痛1%以上など 免疫の状態に関わらず接種可能です。 筋肉内に接種をするため、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。


予診票(裏面)説明について

 以下の文書は、帯状疱疹ワクチン(定期)を受ける際の説明書です。ダウンロードすることにより、事前に内容をご確認いただけます。


その他、詳しくは厚生労働省HPをご確認ください。

〇帯状疱疹ワクチン(厚生労働省)別ウィンドウで開きます(外部リンク)


4.その他関連サイト

帯状疱疹ワクチン(厚生労働省)別ウィンドウで開きます(外部リンク)

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