熊本市西里地域の農業の振興に関する計画の検証について
令和2年6月
農業政策課
1.熊本市西里地域の農業の振興に関する計画について
熊本市西里地域の農業の振興に関する計画(以下「振興計画」という。)は、熊本保健科学大学の施設拡張により、当該地域における農業者の
経営安定、新規就農者の確保、集落の維持・回復などを図る目的として、平成27年1月15日に農業振興地域の整備に関する法律施行規則第4条の
4第1項27号(以下「27号計画」という。)に基づき策定したもので、当該地域の農業振興策として熊本農業振興地域整備計画を補完する計画で
す。
なお、振興計画の概要版は別紙のとおりです。
2.定期的な検証について
27号計画に定められる施設は、地域の特性に応じた農業の振興の方針及び達成すべき目標に沿って効用を発揮しているか否かを転用事業者から報告を受け、定期的に検証する必要があるため、客観性の確保の観点から熊本市農業振興地域整備計画推進検討会(旧 熊本市農業振興地域整備計画推進協議会)に意見を聴いた上で、市ホームページで公表することとしております。
なお、検証対象施設については、平成29年度末迄󠄀に全て完成しました。(詳細は以下のとおり)
3.対象施設と現在の利用状況について
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施設の種類 |
面積(平方メートル) |
検証事項 |
利用実績等 |
1 |
駐車場 |
5,154.40 | (1)パークアンドライドの利用実績(2)朝市開催等の利用実績 (3)その他 |
(1)2019年10月1日より、1台契約済。 (2)コミュニティーセンター等に打診しているが、今のところ利用なし。 (3)熊本市及び熊本市社会福祉協議会と協議し令和2年4月より当該駐車場を災害ボランティアセンターとすることで合意した。(4月6日に予定していた市長との調印式は、新型コロナの影響で延期となった) 西里小学校運動会では駐車場を無料開放した。 |
2 |
体育館 |
7,511.32 |
(1)地域農業者の利用実績 (2)その他 | (1)平成30年4月から運用を開始し、地元自治会や農家の方々の使用は無料としている。 北部地区バレーボール大会(3回、延べ200名) (2)その他、近隣の幼稚園・保育園の運動会や吹奏楽の練習場として、計15回、延べ2,431名の民間利用があった。 |
3 |
園芸療法用実習施設 |
942.32 | (1)薬草園の管理について地元農業者の雇用実績 (2)ハーブの栽培、加工、商品化等についての実績 |
(1)令和元年6月から、草取りや潅水、施肥、種蒔等について地元の契約農家2名による管理を開始した。 (2)バーベナ、ジギタリス、ガーベラ、ミントローズマリー、タイム、ラベンダー等、13種のハーブを栽培中。まだ試験栽培の段階であり、商品開発等には至っていない。 ハーブ以外では、リハビリテーション学科の授業でサツマイモ、カボチャ、里芋等を栽培し、学生食堂の食材として提供した。また、花壇の様子が昨年7月18日放送のNHKクマロクで写真紹介された。 |
4 |
道路 |
666.45 | (1)道路の活用について |
平成30年3月時点で道路拡幅工事が完了し、地域住民が利用している。 |
4.検証時期 令和2年(2020年)6月
5.検証結果
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施設の種類 |
検証の方法 |
達成状況 |
備考 |
1 |
駐車場 |
朝市やパークアンドライドの地域農業者の利用状況を検証 |
適 |
更なる地域の利用に向け、広報手法など検討が必要である。 |
2 |
体育館 |
体育館の地域農業者の利用状況を検証 |
適 |
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3 |
園芸療法用実習施設 |
薬草園の管理について地元農業者の雇用状況を検証 |
適 |
目標のハーブの商品化については、引き続き研究や経験が必要である。 |
4 |
道路 |
地域の農作業の環境や生活環境の改善に繋がる道路の工事完了を検証 |
適 |
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※農業振興地域整備計画推進検討会とは、農業委員会、農業協同組合、土地改良区の代表者を委員として構成し、 「熊本農業振興地域整備計画」の変更等にあたり意見を求める機関として設置しています。
概要版(2020)
(PDF:134.4キロバイト)