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梅毒、急増中!

最終更新日:2024年5月8日
健康福祉局 保健衛生部 感染症予防課TEL:096-364-3189096-364-3189 FAX:096-371-5172 メール kansenshouyobou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る

梅毒トレポネーマの電子顕微鏡像(国立感染症研究所感染症情報センターHPより抜粋)

1943年にペニシリンによる治療が可能になって以来、発生が激減していた梅毒。
2010年以降、国内で報告数が急速に増えています。
2023年の国内の報告総数が、昨年の総数を大きく上回り、15,078人となりました。
また熊本市でも、過去最高の193人(男137人、女56人)となっています。

梅毒について正しく知ろう

 

鉛筆アイコン 熊本市でも梅毒が急増しています!

1943年にペニシリンという抗生物質による治療が可能になって以来、梅毒の発生は激減しましたが、近年、国内で報告数が急速に増えています。2023年の国内報告数は15,078人となり、届出制となって(1999年)から最高の報告数となりました。
熊本市も同様で、ここ数年、1年で100人前後の報告がありましたが、2023年は193人と前年を大きく上回りました。
全国的に、若い女性の報告数が増えています。妊婦がかかると胎児に影響し、死産先天梅毒の危険性もあり、注意が必要です。
 
  

鉛筆アイコン 梅毒ってなに?

梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」という細菌が、主に性的な接触によって感染し、しこりや発疹などのさまざまな症状が出る病気です。ごくまれに、皮膚や粘膜の傷から感染することがあります。

 

 

鉛筆アイコン どんな症状が出るの?

 3~6週間の潜伏期があり、その後、経時的に病期が分かれます。 また、梅毒に感染していても病状がないこともあります。
 妊婦の場合は、どの時期でも胎児に感染させる危険があり、流産、死産、先天梅毒の原因となります。熊本県は、妊婦の梅毒感染が特に多く報告されており、注意が必要です。

 

―感染から約3週間後から―

 
早期1期
 菌が入った場所(性器、肛門、口など)に、0.3cm3cmの痛みやかゆみのない硬いしこり(初期硬結)ができます。

 

・次第に中央がえぐれて潰瘍(硬性下疳)になります。

・通常1個ですが複数できることもあります。

・足の付け根や首のリンパが腫れることがあります。

・放置しても2~3週間で消えます。

 

次は
 
―早期1期の症状が消失して4〜10週間後から―
 
早期2期

手や腕、足の裏、体に赤い発疹(バラ疹)ができます。

 

・発疹は数週~半年であとを残さずに消えます。

・風邪のような症状や、性器周辺にいぼ状のものができたり、口の中の粘膜に斑状のものができたり、いろんな症状があらわれます。

梅毒疹(バラ疹)写真

梅毒疹(バラ疹)

ACC HIV感染症とその合併症 診断と治療ハンドブック」より抜粋)

 

次は
 
―早期2期の症状が消失するころから―
潜伏梅毒
 一見、体調の良い時期が数年続きますが、全身で炎症が進行します。無治療の場合、約1/3が晩期へ進みます。
 
 ・早期2期の症状を繰り返すこともあります。
 
 
 
次は
 
―感染から数年~数十年―
晩期

皮膚や内臓に、ゴム腫と呼ばれる硬いしこりやこぶができます。

 

 ・心臓などに障害が起こり、日常生活が営めなくなります。
 
 

鉛筆アイコン どうやって調べるの?

 採血をして、血液中に梅毒の抗体があるかどうかを、2種類の方法で調べます。感染してから3~6週間後に検査でわかるようになります。
 熊本市保健所ではRPR法とTPLA法の2種類の検査方法を組み合わせて調べます。
 熊本市保健所のHIV(エイズ)検査を受けられる方は、この梅毒検査もあわせて受けることができます。
 

鉛筆アイコン 検査の結果はどう見るの?

RPR法とTPLA法それぞれの結果の組み合わせにより解釈します。

 

 RPR法 TPLA法 結果の解釈
 陰性(ー) 陰性(ー)

・梅毒に未感染

・まれに梅毒感染初期

 陽性(+) 陰性(ー)

・生物学的偽陽性*

・梅毒感染初期

 陽性(+) 陽性(+)

・梅毒

・梅毒治癒後

 陰性(ー) 陽性(+)

・梅毒治癒後

・ごくまれに梅毒感染初期

 *生物学的偽陽性:膠原病、結核、慢性肝疾患、HIV、妊婦、高齢者等において、梅毒に感染していなくても抗体が偽陽性になることがあります。

 

 

鉛筆アイコン 治療法は?

 自然には治りませんが、早く発見し、治療すれば治ります。治療には抗生物質が使用されます。日本では、経口合成ペニシリン剤(アモキシシリンなど)を長期間(第1期で2~4週間、第2期で4~8週間)投与することが推奨されています。セックスパートナーと一緒に、完全に治療をすることが重要です。
 

鉛筆アイコン 治ったあとは…

 治療後に、再感染することがあります。梅毒に感染していることで、HIVにも感染しやすくなります
 

鉛筆アイコン 予防法は?

 感染している人との性的接触を避けることが基本です。特に第1期と第2期は感染力が強いので注意が必要です。コンドームの使用は、完全ではありませんが予防効果があります。
 
 

鉛筆アイコン もっと詳しくは

国立感染症研究所のホームページです。

     厚生労働省 性感染症のホームページです。

AIDS Clinical Center (ACC)のホームページです。

 

熊本市のホームページです。

 

このページに関する
お問い合わせは
健康福祉局 保健衛生部 感染症予防課
電話:096-364-3189096-364-3189
ファックス:096-371-5172
メール kansenshouyobou@city.kumamoto.lg.jp 
(ID:25466)
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