皮膚や内臓に、ゴム腫と呼ばれる硬いしこりやこぶができます。
・心臓、脳などに障害が起こり、日常生活が営めなくなります。
どうやって調べるの?
採血をして、血液中に梅毒の抗体があるかどうかを、2種類の方法で調べます。感染してから3~6週間後に検査でわかるようになります。
熊本市保健所ではRPR法とTPLA法の2種類の検査方法を組み合わせて調べます。
検査の結果はどう見るの?
RPR法とTPLA法それぞれの結果の組み合わせにより解釈します。
RPR法 | TPLA法 | 結果の解釈 |
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陰性(ー) | 陰性(ー) | ・梅毒に未感染 ・まれに梅毒感染初期 |
陽性(+) | 陰性(ー) | ・生物学的偽陽性* ・梅毒感染初期 |
陽性(+) | 陽性(+) | ・梅毒 ・梅毒治癒後 |
陰性(ー) | 陽性(+) | ・梅毒治癒後 ・ごくまれに梅毒感染初期 |
*生物学的偽陽性:膠原病、結核、慢性肝疾患、HIV、妊婦、高齢者等において、梅毒に感染していなくても抗体が偽陽性になることがあります。
治療法は?
自然には治りませんが、早く発見し、治療すれば治ります。治療には抗生物質が使用されます。日本では、経口合成ペニシリン剤(アモキシシリンなど)を長期間(第1期で2~4週間、第2期で4~8週間)投与することが推奨されています。セックスパートナーと一緒に、完全に治療をすることが重要です。
治ったあとは…
治療後に、再感染することがあります。梅毒に感染していることで、HIVにも感染しやすくなります。
予防法は?
感染している人との性的接触を避けることが基本です。特に第1期と第2期は感染力が強いので注意が必要です。コンドームの使用は、完全ではありませんが予防効果があります。