熊本市性感染症感染状況
性感染症の症状については厚生労働省「性感染症とは」
(外部リンク)をご覧ください。
以下の性感染症の発生動向(昨年分)についてお知らせします。
※「熊本市の性感染症(STI)感染情報」のフライヤーはこちらをダウンロードしてください。
【全数把握】
【定点把握】
- 性器クラミジア感染症
- 淋菌感染症
- 性器ヘルぺスウイルス感染症
- 尖圭コンジローマ
熊本市 梅毒感染状況
梅毒は5類感染症で全数把握の感染症です。
※「全数把握」について
(外部リンク)
1943年にペニシリンという抗生物質による治療が可能になって以来、梅毒の発生は激減しましたが、近年、国内で報告数が急速に増えています。2025年の国内報告数は13,196人(速報値)となり、届出制となって(1999年)から4番目に多い報告数となりました。
熊本市も同様で、2025年は133人と前年より減少しましたが、まだまだ高い水準が続いています。
全国的にも、若い女性の報告数が増えています。妊婦がかかると胎児に影響し、死産や先天梅毒の危険性もあり、注意が必要です。
引用元:政府インターネットテレビ (動画)
こんな症状に心当たりありませんか?予防と検査でストップ!梅毒
(外部リンク)
引用元:政府広報オンライン
梅毒患者が急増中!検査と治療であなた自身と大切な人、生まれてくる赤ちゃんを守ろう
(外部リンク)
全国・熊本市の梅毒報告数年次推移

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このグラフは、全国と熊本市における梅毒の報告数を年ごとに示したものです。全国では2010年代後半から増加が続き、2021年以降は急増し、2023年には過去最多となりました。熊本市でも同様に増加しており、近年は男女ともに増え、特に女性の増加が目立っています。 梅毒は早く見つけて治療すれば治る感染症です。 感染が増えている今、早めの検査と受診が大切です。 ※数値は医師からの届出による報告数です。 ※2025年は速報値ですので変動することがあります。 |
年代別・性別
熊本市で報告された梅毒患者を年代別・性別に整理したところ、以下のような特徴がみられました。
■ 主な傾向
1. 20~30代の男性で特に多い
男性は、若年層から中年層にかけて感染者の多い傾向がみられます。
2. 女性は20代が最多
女性は 20代が最も多く、次いで30代、40代が続いています。
妊娠可能年齢層での報告が中心であり、妊娠前後の検査と早期受診の重要性が高まっています。
3. 40代以降でも幅広い年代で報告
男女ともに40代以上の世代からも報告があり、特定の年代に偏らず幅広い年代で感染が確認されています。
4. 高齢層にも感染例あり
70代以上でも男女ともに報告があり、性行動の多様化や検査機会の増加も背景として考えられます。
5. 0歳の報告は「先天梅毒」
0歳で報告された例は、**妊娠中に母体から胎児へ感染する「先天梅毒」
(外部リンク)**によるものです。
政府広報オンライン 梅毒が赤ちゃんに!?
(外部リンク)
先天梅毒は妊婦検査や早期治療で確実に予防できるため、
妊娠を希望する方・妊娠の可能性がある方は早めの検査・治療が特に重要です。
梅毒は治療可能な感染症ですが、症状が分かりにくく、気付かないまま感染が広がることがあります。
また、妊娠中の感染は先天梅毒のリスクにつながるため、若い世代を中心とした検査の普及と、妊娠期の確実なスクリーニングが重要です。
心当たりがある方や検査をご希望の方は、早めの受診・検査をお勧めします。
熊本市保健所での検査について
熊本市保健所のHIV(エイズ)検査を受けた方が梅毒検査もあわせて受けることができます。
採血をして、血液中に梅毒の抗体があるかどうかを、2種類の方法で調べます。
感染してから3~6週間後に検査でわかるようになります。
熊本市保健所ではRPR法とTPLA法の2種類の検査方法を組み合わせて調べます。
検査の結果について
RPR法とTPLA法それぞれの結果の組み合わせにより解釈します。
| RPR法 | TPLA法 | 結果の解釈 |
|---|
| 陰性(ー) | 陰性(ー) | ・梅毒に未感染 ・まれに梅毒感染初期 |
| 陽性(+) | 陰性(ー) | ・生物学的偽陽性* ・梅毒感染初期 |
| 陽性(+) | 陽性(+) | ・梅毒 ・梅毒治癒後 |
| 陰性(ー) | 陽性(+) | ・梅毒治癒後 ・ごくまれに梅毒感染初期 |
*生物学的偽陽性:膠原病、結核、慢性肝疾患、HIV、妊婦、高齢者等において、梅毒に感染していなくても抗体が偽陽性になることがあります。
リンク
熊本市 定点把握性感染症発生動向

定点報告医療機関:泌尿器科4ヶ所、婦人科2ヶ所
※「定点把握」について
(外部リンク)
注意:定点の報告数なので実際の発生数とは異なりますが、流行の傾向はわかります。
熊本市で報告されている性感染症の動きを見ると、性器クラミジアと淋菌感染症は、いったん少なくなった時期がありましたが、ここ数年はまた増えてきています。令和7年は、この20年の中でも多い年となり、特に若い世代で多い感染症です。
一方で、性器ヘルペスや尖圭コンジローマは、年ごとの差はありますが、長い目で見ると大きく増えたり減ったりはしていません。
性感染症は、自分では気づかないうちに感染していることがあるのが特徴です。
「心当たりがある」「不安がある」ときは、早めの検査がとても大事です。検査を受けることは、自分を守るだけでなく、周りの人を守ることにもつながります。
定点把握性感染症患者数の割合(10代未満を除く)
性器クラミジア感染症感染状況
性器クラミジア感染症の年齢構成を見ると、女性は20代が約65%で最も多く、10代が約18%、30代が約13%。
このため女性は10~20代で約8割強を占め、より若年層に偏るのが特徴です。
男性は20代が約53%で最多、30代が約20%、40代が約14%、10代が約8%。
女性に比べて30~40代の比重が高い一方、全体としては若年層中心の感染がうかがえます。
不安があるときは早めの検査・受診を。
※このグラフは「割合(%)」で、「男女それぞれ合計は100%」です。
淋菌感染症感染状況
淋菌感染症は、女性は10〜20代が多く、合わせて約8割を占めています。
男性は20代が一番多く、その次に30〜40代が続きます。
どちらも若い世代に多くみられる感染症です。不安があるときは早めの検査・受診を。
※このグラフは「割合(%)」で、「男女それぞれ合計は100%」です。
性器ヘルペス感染症感染状況
性器ヘルペスは、女性は20〜30代が中心で、あわせて約6割を占めています。
男性は20代〜40代に広く分布しており、特定の年代に偏りにくいのが特徴です。
どの年代でも起こりうる感染症なので、気になる症状がある時は早めに受診しましょう。
※このグラフは「割合(%)」で、「男女それぞれ合計は100%」です。
尖圭コンジローマ感染症感染状況
尖圭コンジローマは、女性は20代が最も多く全体の6割を占めています。
男性は20〜30代が中心で、この2つの年代で約7割になります。
どちらも若い世代で多い感染症です。気になる症状があれば、早めの受診が大事です。
※このグラフは「割合(%)」で、「男女それぞれ合計は100%」です。
熊本県 HIV/エイズ感染状況
HIV/エイズは5類感染症で全数把握の感染症です。
※「全数把握」について
(外部リンク)
熊本県の2025年までの累計報告数は、患者105人、感染者147人の計252人となりました。
熊本県の新規報告数は2022年に急増しました。その後いったん減少したものの再び増加傾向となっています。
また、エイズを発症してからHIV感染が判明する「いきなりエイズ」の割合が、全国平均(3割程度)と比べて高く(4割程度)なっています。
HIV(エイズ:後天性免疫不全症候群の原因ウイルス)に感染して、何の治療もしないと5~10年の潜伏期間を経てエイズを発症します。
早期発見早期治療が重要です➡U=U(ユーイコールユー)
(外部リンク)
※エイズってどんな病気?
患者感染者報告数年次推移
※2025年(R7)の報告数は速報値です。変動することがあります。
年代別・性別
令和7年に熊本県でHIVやエイズと診断された方の状況を、年齢と性別ごとにまとめたグラフです。
20代から30代の方に多く、特に男性が多いことが分かります。
若い年代では、体調に大きな変化が出る前にHIVとして見つかるケースが多い一方、40代以上では、症状が出てから診断される場合もみられます。
年齢に関係なく、早めに検査を受けることが大切です。
熊本市保健所での検査について
熊本市HIV(エイズ)検査・相談
をご覧ください。