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令和5年(2023年)8月7日 定例市長記者会見

最終更新日:2023年8月7日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る
      1 台風6号について

      2 報告
       ・市長とドンドン語ろう!について
       ・旧熊本市民病院解体工事の完了について
       ・半導体関連産業の集積に向けた産業用地整備事業について
       ・火の国まつりの開催報告について
       ・世界マスターズ水泳について

      3 お知らせ
       ・江津湖花火大会2023の開催について
       ・新型コロナウイルス感染症について

      4 質問
      (1)幹事社代表質問(西日本・TKU)
      (2)各社質問



会見録


市長発表

まず、沖縄県や鹿児島県で被害や影響が広がっております台風6号についてでございます。
まずこの台風の影響でお亡くなりになられた方に衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災をされました全ての皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。
熊本地方気象台の情報では、台風6号は本日午前11時現在、奄美地方付近を東にゆっくりと進んでおりまして、今後は、勢力を維持したまま北上し、9日水曜日午後から10日木曜日午前頃にかけて本市に最接近すると予報をされております。
本市では、引き続き、情報収集に努めますとともに、万全の態勢を整え、対応してまいりたいと考えております。
市民の皆様におかれましては、今一度、食糧それから飲料水等の家庭内備蓄をはじめ、最寄りの避難場所あるいは避難方法、ご家族の安否確認方法などについてご確認をよろしくお願いいたします。

次に、先日、各区において開催されました「市長とドンドン語ろう!」についてご報告させていただきます。
現在、本市では、令和6年度以降の市政運営の基本指針となります次期総合計画の策定に取り組んでおりまして、この次期総合計画をテーマに、7月16日から28日にかけて、各区において計5回の「市長とドンドン語ろう!」を開催いたしました。
延べ245名の市民の皆様にご参加をいただきまして、こども・子育て、TSMCの進出、交通問題、防災、本庁舎整備等について、様々なご意見をいただいたところです。
どの区においても予定をしておりました時間を超過をいたしまして、当日ご回答できなかったご意見、ご質問等もございましたことから、それらについては、後日、本市のホームページ等にて回答させていただきたいと考えております。
また、開催の様子につきましては、本日より本市のホームページで公開をしておりますので、ぜひご参加いただけなかった方にも、ご覧いただきまして、ご質問やご提案をお寄せいただければと考えております。
今後も、次期総合計画に関しまして市民の皆様との対話を継続し、さまざまな形でご意見をお聴きしてまいりたいと考えております。
なお、本庁舎等の建替え後の財政への影響に対するご意見を多くいただきましたことから、民間活力の活用を検討するため、近々サウンディング調査を実施いたしまして、幅広く民間事業者の方からのご意見、ご提案をお聴きしたいと考えております。

次に、旧熊本市民病院解体工事の完了についてご報告させていただきます。
本解体工事は、令和元年11月から開始をし、病院局の対応の不手際等もございまして、一時中断いたしました期間もありましたけれども、周辺住民の皆様のご理解とご協力のもと、7月31日をもって工事を完了することが出来ました。
皆様におかれましては、大変長期間にわたり、振動・騒音・粉塵などの影響によりまして、大変なご迷惑をおかけいたしましたことを、改めてお詫びを申し上げますとともに、これまでのご理解とご協力に関しまして、心から感謝を申し上げます。
このたびの工事完了を受けまして、病院局並びに旧熊本市民病院解体対策室の職員が近隣の約300世帯を戸別訪問させていただきまして、工事完了のご報告とこれまでのご協力へのお礼を直接伝えさせていただきました。
今後につきましては、跡地の管理については、立ち入り禁止等の注意喚起を行う掲示や、機械警備等の導入を検討いたしますとともに、粉塵対策として、飛散防止剤の散布を行うなど、周辺、近隣の住民の皆様方の安全、安心な生活を守る対策を講じてまいりたいと考えております。
また、周辺の建物への影響を調査をいたしますため、事前調査を行った建物を対象に、早急に事後調査を実施いたしますとともに、跡地の売却につきましては、周辺住民の皆様からのご要望に沿うような方向で検討を進めるよう指示をしたところでございます。
引き続き、地域の住民の皆様方への丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。

次に、半導体関連産業の集積に向けた産業用地整備事業についてご報告をさせていただきます。
この整備事業に関しましては、本年3月31日から、民間事業者によります企画提案の公募を開始し、6月30日の期限までに3つの事業者からご提案がございました。提案のあった対象エリアは、一般県道熊本空港線及び国道443号の沿線エリアが2件、北熊本スマートインターチェンジの周辺エリアが1件の計3件で、整備予定面積の合計は約48haです。
これらの提案について、7月下旬に開催いたしました熊本市産業用地整備検討審査会において審査が行われ、全ての事業者が、公募要領に定める選定基準を満たし、本市と半導体関連産業の集積に向けた産業用地整備事業に関する協定を締結する候補者として決定いたしました。
なお、公募や審査に係る結果につきましては、本日より本市ホームページに掲載しております。
今後は、本市と各事業者との間で協定を結びまして、企業誘致を進めますとともに、地域の皆様のご意見等を丁寧に伺いながら、周辺の生活環境、並びに自然環境等との調和がとれた開発が行われるよう、各事業者を支援してまいりたいと考えています。

次に、昨日まで開催いたしました「第46回火の国まつり」についてご報告をいたします。
「第46回火の国まつり」につきましては、先週金曜日、8月4日のオープニングセレモニーを皮切りに、開催期間中、様々なイベントが催されました。
まずは、4年ぶりの開催となりました今回のまつりを無事に終えることが出来ましたことを大変うれしく思っております。
各会場には非常に多くの皆様に来ていただきまして大変賑わいまして、特に「おてもやん総おどり」においては、踊りにご参加いただいた皆様だけではなくて、沿道にも多くの方々にお越しいただきまして、まさにまつりのメインイベントにふさわしい盛り上がりとなったところです。
この火の国まつりの開催にご協力、ご支援をいただきました関係者の皆様に、改めまして、厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

次に、「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会」についてご報告いたします。
去る8月2日から、本市をはじめ、福岡市、鹿児島市において、「世界マスターズ水泳選手権2023九州大会」が開幕いたしました。
本市では「アクアドームくまもと」において水球競技を開催しておりまして、8月5日に行われましたオープニングセレモニーには私も出席させていただき、開催都市代表としてご挨拶させていただきました。
また、本市の親善大使でもあります志水祐介選手が所属いたしますチーム、DSKドラゴンズの試合を私も観戦いたしましたが、まさに「水中の格闘技」と称されるその迫力に大変感動したところです。
大会は8月11日まで行われ、入場も無料となっておりますことから、ぜひ多くの皆様にアクアドームくまもとにお越しいただき、選手の皆様へ熱い声援をお送りいただきたいと思います。
なお、台風6号への対応につきましては、現在、状況を見極めながら組織委員会など関係者で協議を行っているところでありまして、選手や関係者の皆様の安全を第一に対応を行ってまいります。競技日程の変更等がございましたら、改めまして本市ホームページ等にてお知らせをさせていただきます。

次に、「江津湖花火大会2023」の開催についてお知らせをいたします。
こちらのモニターをご覧ください。(※モニター画面表示)           
新型コロナウイルスの影響で中止をされておりましたけれども、この熊本の夏の風物詩「江津湖花火大会」をいよいよ4年ぶりに開催をすることが決定いたしました。
8月26日土曜日午後7時15分から1時間程度を予定しておりまして、熊本の夜空が約1万発の花火で彩られるほか、約100店舗の屋台が並ぶ夜市も開催されます。
大会当日は会場の下江津湖周辺で大規模な交通規制を行います。大変な混雑が予想されますので、ご来場いただく皆様には、公共交通機関や自転車、徒歩にてお時間に余裕をもってお越しいただきますようよろしくお願い申し上げます。
また、当日は、熊本駅と城彩苑から会場周辺までのシャトルバスを運行いたしますほか、会場周辺の小中学校に臨時駐輪場を設置いたしますので、是非そちらもご利用ください。
この花火大会の開催には地域住民の皆様方の多大なるご理解、ご協力をいただいておりまして、全ての方が気持ちよくお楽しみいただける花火大会となりますよう、ご来場の皆様には、観覧マナーの順守等をよろしくお願いいたします。
大会の詳細については、江津湖花火大会の公式ホームページをご覧ください。
本市では、関係機関との連携のもと、当日に向け準備を進めてまいりますので、ぜひ多くの皆様にお越しいただき、4年ぶりの「江津湖花火大会」をお楽しみいただければと考えております。

最後に、新型コロナウイルス感染症について、市民の皆様に対するお願いです。
本市の新型コロナウイルス感染症の流行状況ですが、先週1週間の一定点医療機関当たりの感染者数は19.48人と、前の週の18.20人と比べまして増加をしておりまして、6月下旬以降6週続けての増加となっております。
夏休みに入り、お盆の帰省などで人が集まる機会が増えまして、感染リスクが高まることが想定されますので、定期的な換気あるいは、こまめな手洗い・手指消毒など、自主的な感染対策を行っていただきますようよろしくお願いいたします。
また、医療機関を受診する際や、混雑した電車やバスに乗車する際は、マスクを着用するなど、おひとりおひとりがお気をつけいただきますよう、お願いをいたします。
お盆の期間は休診されます医療機関が多くなりますが、本市では受診相談専用ダイヤルの回線を増やして対応しております。市民の皆様におかれましても、万が一の感染に備えまして、市のホームページ等をご確認のうえ、常備薬あるいは食糧品等をご準備いただきますよう、お願いをいたします。
私からは以上です。


質疑応答

【記者】発表がありました半導体関連産業の協定締結候補者の決定についてお伺いします。資料にも記載はありますが、具体的に市として行われた特例措置や基準の緩和について、新たに実施されたようなことがありますか。

【市長】今回、公募の色々な要領によってご応募いただいておりますので、特に新たに何かをということはございません。公募要領に従って、それに合致する皆さん方がそれぞれの提案をされて、審査をさせていただいたということです。

【記者】植木病院の診療科、病床の削減についてお尋ねします。国の指摘を受けて検証を進めておられたということですが、削減の方針を決定され、地域住民への説明や、不安に対しての対応、また住民の理解について、市長のお考えをお聞かせください。

【市長】地域医療構想というものは、皆さんご承知のとおりで、国でもこれまで進めてきたものでありますが、地域の医療圏の医療需要というものを考慮して、対応が決定されています。これは県においていろいろな取りまとめをしながら、全県的にこれらの病院のうち、特に公的病院、公立病院に関しては、こういうふうにしなさいというような話になりますと、それに応じて病床数を削減したり、いろんな医療需要に応じて対応するという事になっております。そういう意味では様々な検討をこれまでなさってきている中でありますので、医療需要を考慮した対応方針が決定されたということで、これは極めて妥当なものであると考えております。
この地域医療構想というのは、他に代替する医療機能であるとか、受け入れる病床が十分にあるとか、そういった医療需要に見合うだけの病床や構成になってるのかということをしっかり見極める必要がございます。そうしたことも熊本都市圏域ほかの医療機関でも、例えば診療ができる、受入れができるというような代替的なこともございますので、これに関しましては、ある程度公立病院として、持続可能な地域医療提供体制を確保するということで、大きな混乱はないものと考えております。
ただ、当然植木病院には地域から、いろんな方々がお越しになりますので、色々な患者の皆さん方の視点に立って、いろんな不都合が起きないように、例えば地域の医療機関をご紹介するとか、連携をとるとか、こういったことが非常に重要になってくるかなと思いますので、そうした対応をしっかり図るように、私のほうからも指示をしているところです。

【記者】本庁舎整備に関してお伺いします。本庁舎の整備に関する調査を行うということですが、いつから、どのぐらいの規模感で、どのような事をされるのか教えてください。

【市長】まだ確実に決まったわけではありませんが、これから様々な民間事業者の皆さんからのサウンディングということで、こういうアイデアがあるのではないか、こういうやり方をすれば例えば財政的に民間の活力を活用できるのではないか、とか資産マネジメントの上でこのほうがいいのではないかなど、いろんなアイデアベースのご提案があると思いますので、今月のうちにはしっかりとそういったサウンディングを行って、皆さんにお話をお聴きしながら進めていきたいと考えております。
細かなことについては、担当から投げ込みなどお知らせがあるかと思いますが、基本的には多くの事業者の皆さん、民間のいろんな知恵も入れながら、これから検討していくようにということで、これは有識者会議からもご提案いただいたことでありますので、そういったことを踏まえて、そしてサウンディングなども含めて、民間のいろんな活力を入れながら、出来るだけコストを抑えて建設されたほうがいい、というようなご意見も「市長とドンドン語ろう!」の中で市民の皆さんから届いたところでありますので、今、8月の前半ですが、中旬頃を目途にホームページ等でしっかり公表させていただき、皆さんにもお知らせをさせていただきます。ただ、民間事業者からもいろんなご提案をお聞きしますので、サウンディング調査の概要はある程度皆さんにお知らせできるかもしれませんが、民間事業者のいろんなノウハウなどについては、オープンには出来ないこともあるかなと思います。基本的には、サウンディング調査の結果、こういうアイデアや、こういう提案がありましたということについては、お知らせをさせていただきます。これもどういう提案がどのぐらい来るのかについては、わかりませんので、まずはお話をお聴きしてからと考えております。

【記者】半導体関連産業の集積のことでお尋ねします。今回全部で3つの事業体の提案を審査会で選ばれたかと思います。4つのエリアで公募されていましたが、今後2次募集など引き続き積極的に募集を行うのか、あるいは一旦ここで一区切りをつけるのか、市長のお考えをお聞かせください。

【市長】今回の応募というのは、ある程度具体的な話が煮詰まっていくようなものになりますので、かなり短期間の間に、具体性のあるものが提案されたと思っています。恐らくこれから、こういう検討が必要ではないかとか、こういうことで立地をしたいと検討している潜在的な需要がかなり多いのではないかとみています。例えば、今回の整備予定面積の合計が約48ヘクタールということですから、本市での産業用地整備方針の目標値が20ヘクタールとしていましたので、それを倍以上上回るような需要があるということで、これを見ただけでも、やはり今後も整備ニーズはかなりあるのだろうと思います。
ですが、現時点ではこれを受け付けたばかりですので、まずはここの整備をしっかり推進するために、支援をしていくことが必要かと思います。しかし、この需要を考えますと、恐らく2回目の公募についても、いろいろなニーズがまた出てくると思いますので、そうしたことも検討をしていきたいと思っています。ただ、まずは今のご応募いただいた、この3社の皆様のそれぞれの事業がきちんと進むように支援していきたいと考えています。

【記者】市の整備方針の目標値20ヘクタールを、倍以上の面積で超えてきたということで、やはりTSMC効果といいますか、熊本にそれだけ関心高まってるという事だと思います。このことについて、市長の所感をお聞かせください。

【市長】やはり、反応がこれだけあって、しかもこれだけ広大な敷地をですね、48ヘクタールは相当な面積になりますので、立地したいというニーズが非常に強い期待、この熊本都市圏に対する、もちろんTSMCもそうですが、あらゆる産業が集積をしていくという期待感が非常に高まっている証拠だろうなと思います。ですから、今回半導体関連産業ということでのいろいろなニーズはもちろんあると思いますが、今後幅広にいろんな産業からのオファーといいますか、引き合いも増えていくのではないかと感じています。
今回、産業用地を新たな試みとして、事業者が主導型で我々がある程度のエリアを選定しながら、皆さんいかがでしょうかということでお話をするという、こういった形は今後、もちろんスペースの問題はありますが、やはり、戦略的な立地というものが必要になってくると感じています。

【記者】熊本市は、工業用地の不足が近年の課題だったかと思います。そんな中、市が直接産業用地を整備するのではなく、民間の活力を生かす形で新しくこれだけの作業地が整備出来たということについて、市としての意義や、意味合いについて教えてください。

【市長】熊本市にとっての意義・意味合いというのは、民間の力を活用して、一定の産業集積が図られるということで、これは地域の皆さんの雇用や経済環境、熊本市の経済の発展、熊本市は承知のとおり、工業や一部上場企業が少ない等、全国の政令指定都市でも産業基盤が弱いとされている中でありますが、こうやって民間活力によって整備がなされるということは、非常に好ましいことであると思っています。
本来、産業用地のニーズがあるということであれば、工業団地を、土地を取得して造成し、そしてそれから公募をかける手続があるかと思いますが、この熊本の市街地の中で、まだどこの事業者が出てくるかわからないような状況で、工業団地を莫大な資金を活用して整備するというのは、時間的に非常に遅くなってしまいます。整備も含めて数年はかかってしまうという事になりますと、そういったビジネスチャンス、例えば半導体産業の企業の立地が進んでる今だからこそ、というタイムリーな需要に応えることはなかなか出来ないということもあって、民間の皆さん方の活力によって、こういう産業用地が取得されるという事は非常に好ましいことだと思っています。今後も、いろいろなご提案には前向きにご相談を受けながら、できるだけスピーディーにいろんな対応ができるように、今プロジェクト(チーム)もつくっておりますので、これから積極的に進めていきたいと思っています。

【記者】今回決定した3社からは、企画提案の際に、こういう企業を誘致します、こういう分野の事業所を誘致しますといった提案があったかと思いますが、半導体関連企業をはじめどんな立地が見込まれるのか、答えられる範囲で教えてください。

【市長】まだ立地企業が確定しているものではないということで、私も特段、具体的な報告を受けていません。これから詰めていくと思います。そういう意味では、いろんな事業主体の方々が、(この産業用地が)整備されることがある程度分かったので、そこに立地をしてこようという企業からの引き合い等がこれから出てくると思います。それらを見て、それぞれの事業者の皆さんからのご報告や発表があるのではないかと思います。

【記者】産業用地集積に関連してお伺いします。インターチェンジ等、交通アクセスの面も含めてこのエリアを選定されたかと思いますが、セミコンテクノパーク付近など交通問題がかなり指摘されています。今回の集積エリアに関する交通対策について、市長はどのようにお考えでしょうか。

【市長】もともと立地を選定するに当たっては、交通アクセスが非常にしやすい、特にインターチェンジから近いということで、いろいろな地域へ商品を発送したり、物流の面で考えても非常にアドバンテージがある場所だということで、ある程度ターゲットを絞ったわけでありますが、そういう意味では、立地企業の皆さん方はこれから、交通渋滞を招かないような対策を、当然考えていかれると思います。我々としても、各事業者の皆さんと協議しながら、周辺の交通が円滑に進むように対応していきたい。熊本市としても、半導体関連産業の進出プロジェクトの中に交通課題の対策をとるプロジェクトチームがありますので、そこで今、集中的に検討を進めておりまして、やはり市民の皆さんの利便性、それから立地される企業の皆さんが、アクセスが良くてよかったと思っていただける様に、しっかり取り組んでいきたいと思っています。

【記者】新型コロナウイルス感染症についてお伺いします。先ほど発表項目にもありましたが、現在の感染状況に対する市長の受け止めと、これからお盆を迎えますが、改めて気を付けてもらいたいことなど、市民の方への呼びかけがあればお願いします。

【市長】熊本市においては、先ほどお話ししましたが、定点医療機関からの新規感染者の報告数が非常に増えていまして、7月24日から7月30日までの第30週における新規感染者は487人ということで、1定点当たりで19.48となり、6週連続で増加が続いていますので、これは感染が拡大をしています。知事からも、記者会見等々で発表がなされていますが、やはり多くの皆さんが今、交流が非常に広がっている時期でもありますので、ぜひ、十分に注意いただきたいと思っております。
ある程度感染が広がっているという一方で、皆さん方もこれまでの数年間の間で、予防的にマスクを着用されたり、あるいは手指消毒を徹底されたりということで、感染対策には注意しながらされていますので、パニックになるような状況ではないかなと思っていますが、感染が増加をしているということで、多くの皆さんが注意をされて行動されることによって、一定程度医療需要が逼迫したりすることにならないように対応したい。それから、先ほど申し上げました電話等々の窓口も、幅広く増設しながら対応しておりますので、そういった心配な方にも受診のいろんな相談等も含めて、しっかりとした対応を取っていきたいと思います。今のところ外来診療については約356カ所の医療機関で熊本市内診療を行っておりまして、特段、逼迫状況にあるということは聞いておりません。入院に関しても、275床の確保病床をはじめとした対応となっていますので、何とか対応が出来ているというのが今の状況かと思います。
ただ、これからまたさらに感染が拡大をしていくと、医療提供体制の負荷が高まっていきますので、出来るだけ感染しないように皆さんにはご注意いただきたいと思います。私の周りでも、感染する方が結構増えてきているなといった話を聞きますので、これは皆さんには用心していただいて、罹患したらできるだけ安静にしていただいて、適切に医療機関への受診を行っていただくしかありませんので、十分注意していただきたいと思います。
それから必要な方には、ワクチンの接種等々も行われていますが、秋にはまた本格的な秋開始接種ということで、これから国でも進めていって、この冬のシーズンに向けた感染対策も行われる予定かと思いますので、そういったことも含めて、これから皆さんにはしっかりと対応していただければと思います。

【記者】本庁舎の建替えについてお伺いします。民間事業者へのサウンディングを近くされたいというお話がありましたが、民間事業者から寄せられるもので、財政や立地など、特にどういった意見やアイデアに期待されているのかを教えてください。

【市長】まだ、本庁舎建替えやいろいろなことを考える上では、まず市役所だけで全て完結するようにある程度考えてきたということがありますので、例えば、面的な整備という話もありましたが、そういう様々な可能性や、私たちが思いつかなかったようなアイデアが出てくるのであれば、その部分に期待したいなと思っています。
そうすることで、やはり市民の皆さんにとって、利便性があって、しかも防災の拠点として十分備えられるような技術であるとか、アイデアであるとかそういった民間の新しい知見というものは、非常に参考になるのではないかと思っています。それをプラスして市役所の機能だけではなく、これだけ街の中心地にあるのだからこういう使い方ができるんじゃないかといった新たな活用の方法や、同じ手法で例えば、再開発をこういう形でしたらどうかとか、いろんな提案は恐らくあると思います。民間活力を導入することによって、財政的な負担を和らげたり、低減させることにもつながっていく可能性があれば、そういったことには非常に期待したいなと思います。
とはいえ熊本市の庁舎というのは、その機能がしっかり確保されるということ、特に防災、災害時に防災拠点として心配がない状態、最悪の状態が訪れたとしても、最善の対応をしていくということが非常に重要になってきますので、そういった視点でいろんなアイデアやご提案がいただければと思います。

【記者】関連して、財政のことでお伺いします。合併推進債には活用期限があるかと思いますが、合併推進債も引き続き、これまで通り変わらず活用を念頭に置いていくというお考えに変わりはありませんか。

【市長】はい、ですので、令和6年度中に、何らかの形でその方針が決まって、実施設計等々の契約状態や今後の見通しがある程度分かっている状態というのが、国の指針だと思います。ここはしっかり国ともご相談をしながら、これが活用できるように、当然国としても協力していただけると思いますので、そういった活用のメリットをできるだけ活用できるように、これからもしっかり対応していきたいと思います。
これは民間の皆さんからいろんな提案をいただく中でも、熟度が高まっていけば、よりスピーディーにいろんな対応ができるかと思いますので、そういったことにも期待をしたいなと思います。

以上
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