報道資料
令和5年(2023年)11月24日(金)に開催される文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て文化審議会(佐藤信 会長)は、新たに9件の建造物を重要文化財に指定、290件の建造物を登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申する予定です。本市では重要文化財に「吉田松花堂」の1件9棟が指定され、登録有形文化財に「商工クラブ店舗」が登録される予定です。市内の重要文化財(建造物)は今回答申分を含めて6件、市内の登録有形文化財(建造物)は今回答申分を含めて28件となります。
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1.吉田松花堂
(1)名 称 吉田松花堂
(2)指定対象 以下の9棟及び土地
主屋、十五畳、大玄関、書院、茶室、旧御浴室及び御便所、下台所、土蔵、表門
(3)所 在 地 熊本市中央区新町4丁目1-48
(4)所 有 者 個人
(5)概 要
吉田松花堂は伝統薬「諸毒消丸」の製造・販売を営む商家の上質な意匠を持つ大規模な邸宅である。伝統薬の店舗・製薬所である主屋は
明治11年建築の意匠的に優れた町屋であり、同時期建立の土蔵を含め近代の商家の構えを遺す。敷地の東側には十五畳や茶室などの
賓客の宿泊施設にもなった上質な近代和風建築群が遺る。
(6)指定基準 意匠的に優秀なもの、歴史的価値の高いもの
2.商工クラブ店舗
(1)名 称 商工クラブ店舗
(2)指定対象 商工クラブ店舗 1棟
(3)所 在 地 熊本市中央区西阿弥陀寺町6
(4)所 有 者 個人
(5)概 要
熊本城の南西の市街地に位置する料亭。通りに北面する二階建て切妻造平入桟瓦葺の東西棟で、南東に角屋を延ばす。
1階は出格子と平格子構えで東寄りに入母屋造玄関を付し、2階は連窓前面に手すりを廻らし窓上に庇を付す。
近代の熊本城下町の賑わいを伝える料亭。
(6)登録基準 国土の歴史的景観に寄与しているもの
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