報道資料
標記の件につきまして、下記のとおりお知らせします。
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1 事案の概要について
【事故発生日時及び場所】令和5年(2023年)3月27日~29日 熊本市立小学校
【内容】令和4年度末、担任が評価テスト並びに学習プリントの採点、返却を怠り、廃棄する予定の機密文書として箱に入れ、所定の場所に
保管した。令和5年9月8日に、学校職員が機密文書の箱を整理中に評価テスト、学習プリントを発見した。
2 事案の対象者について
令和4年度 第2学年の1学級 児童35人
3 事案の原因について
(1)当該担任は、評価テストの採点を後で行おうと教室内の棚等に置いたまま失念した。そのため通知表の成績にも反映されていなかった。
また、年度変わりの片付けの際に評価テスト等を発見したが、他の職員に相談することに思い至らず、一人で判断して廃棄する予定の
機密文書の箱に入れた。
(2)管理職は授業の様子を観察して学習の進度を確認したり、職員一人ひとりに声をかけたりするなどして、日常的なコミュニケーションを
図っていたが、テストの採点や返却等の細かな業務について、学年部の支援体制や管理職の指導が十分ではなかった。
4 事案の経緯について
(1)令和4年6~11月 当該担任は、保護者購入の評価テスト4回分とそれに付属の学習プリント(評価対象外)3回分を、クラスの児童35人
に対して使用したものの、採点と児童への返却を怠った。
(2)令和5年3月末 当該担任は、一人で教室の片付けを行った際にそれらの採点していない評価テスト並びに学習プリントを教室内の棚等で
発見した。修了式後だったため当該担任は児童に返却する機会がないと判断した。そして、個人情報であると判断し、廃棄する予定の
機密文書の箱に入れ、所定の場所に保管した。
(3)令和5年9月8日 学校職員が、文書廃棄にあたって機密文書の箱の中身を整理していた際に、評価テスト並びに学習プリントを発見した。
(4)令和5年11月21日 当該担任、校長より対象児童に謝罪し、評価テスト等を返却するとともに、成績に影響のあった児童(上がる児童5人、
下がる児童はいない)へは通知表を訂正したものを渡した。同日の午後7時より保護者会を開き、評価テスト並びに学習プリントの
未返却の経緯を丁寧に説明し、謝罪を行った。
5 今後の対応について
当該学校においては、本案件を校内の全職員に校長から周知し、評価テスト等の取扱について指導を行うとともに、校内の協力体制や
支援体制等についても改めて整備する。併せて、市教育委員会から市立の全学校にも注意喚起を行う。
- 報道資料 (PDF:107.5キロバイト)