提案理由の説明に先立ちまして、新型コロナウイルス感染症について一点御報告を申し上げます。
御承知のように、熊本県においては新規感染者が急増しており、一昨日の十四日、リスクレベル基準を最も高い「レベル五厳戒警報」に引き上げられました。
本市におきましても十二月八日から十四日までの一週間における新規感染者は百十七例と過去最多を記録するとともに、リンク無し感染者も引き続き増加するなど、最大限の警戒が必要な状況でございます。
そこで、本市では、引き続き、県市連携のもと医療提供体制の確保並びに感染拡大防止の取組を強化してまいりますので、議員各位におかれましては、一層の御協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、ただいま上程されました議第三百六十四号につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。
これまで本市では、新型コロナウイルスの感染拡大防止と地域経済の維持・再建に向け、今定例会への提案も含め、九回にわたり緊急対策を講じてまいりました。
ひとり親世帯への臨時特別給付金給付事業につきましては、国の第二次補正予算において対策が講じられたため、本市においても、第二回定例会で議決いただき、給付金を支給しているところでありますが、ひとり親世帯の生活実態は依然として厳しい状況にあることから、去る十一日、国の第二次補正予算の予備費を活用し、年内を目途に給付金を再度支給することが閣議決定されました。
この決定を受け、本市においても、対象者の皆様へ給付金を支給する経費を計上するものであります。
この給付金は、子育てと仕事を一人で担う低所得のひとり親世帯の生活の支援に極めて重要であり、速やかに対応する必要があることから、今定例会に令和二年度一般会計補正予算案を追加提案するものでございます。
以上が補正予算の歳出の説明でありますが、これを賄う財源は、全て国庫支出金を充当しております。
この結果、一般会計において五億千百万円の増額、補正後の予算額は四千五百六十七億五千三百七十七万円となり、補正後の予算を前年同期と比較いたしますと、特別会計や企業会計も含めた全体の合計額では十・三%の増となっております。
以上で説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、御賛同いただきますようお願い申し上げます。