1.背景と目的
本市では、「上質な生活都市」の実現をめざし、「訪れてみたいまち」を掲げ、交流人口の増加や地域経済の活性化、中心市街地のにぎわいづくりに取り組んでいます。にぎわいの拠点づくりが推し進められる中、公共サインの果たす役割は重要であり、市民への情報提供だけでなく、国内外からの観光客を受け入れる態勢を整える必要があります。
これらに対応するため本ガイドラインでは、市域全域にさまざまな設置者により整備される全ての公共サインを対象とし、整備方針や表記の統一したルールを定めます。加えて、運用や維持管理のルールを定めることで、分かりやすいサインの整備を誘導し、利便性・回遊性の向上や良好な景観の形成を図っていきます。
今後、市及び本市指定管理者が整備するサインは本ガイドラインに適合するものとし、また国や県、公的団体(商工会など)、市民団体(自治会など)が本市域内でサインを整備する場合には、本ガイドラインを参考にして整備いただくよう、協力をお願い致します。
2.基本方針
◆視認性を向上させる
高齢者、障がい者、外国人旅行者等、全ての人が容易に理解できるよう、サインの設置位置や大きさ、あるいは文字の形や太さ、色彩等、あら ゆる視認要素においてユニバーサルデザインに配慮することにより、サインの視認性の向上を図ります。
◆情報の連続性を確保する
利用者が移動中に不安や迷いが生じることなく、目的地まで連続的に誘導することができるよう、移動ルート上の分岐点等において、サイン相互の関係性を配慮しながら、必要なサインを効果的に配置し、情報の連続性を確保します。
◆統一性を保ち周辺景観との調和を図る
本市の都市景観、自然景観、歴史的景観等の地域の景観特性を踏まえながら、一定の統一性を確保し、本市のサインであると認識できるような、サインの設置位置や色彩・デザインの検討等を行うことで、周辺景観との調和を図ります。
◆持続可能なものとする
サインの適切な維持管理の仕組みを構築し、管理責任者を明確にすることで、定期的な点検と情報の更新を促進させ、安全性を確保するとともに、分かりやすく正確な情報を伝えることで、サインを持続可能なものとします。