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令和3年(2021年)7月28日 定例市長記者会見

最終更新日:2021年7月28日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る


1 報告
・熊本市における新型コロナウイルス感染症の現況について
・ワクチン接種について
   

2 お知らせ
・盛り土等の現地点検について
     

3 質問
(1)幹事社代表質問(NHK・時事通信社・日経新聞)
(2)各社質問

 


 

会見録

 

市長発表

はじめに、現在の新型コロナウイルスの感染状況についてご報告します。

全国の感染状況については、東京都や大阪府、福岡県など大都市を中心に感染が拡大傾向となっております。モニターをご覧ください。こちらは、7月16日の会見でもお示ししました、東京・大阪・福岡・熊本の感染状況のグラフを昨日時点の感染者数で修正したものです。赤が東京都、紫が大阪府、緑が福岡市、青が熊本市を表しております。前回の記者会見から約2週間で、東京・大阪・福岡ともに感染は急拡大しており、特に福岡は急激な感染拡大が起こっている状況です。本市においても、直近一週間(7/21-7/27)の新規陽性者数が89名と、先週と比較して約5倍となって(急拡大して)おります。具体的な感染の態様として、7月14日に市内で初めて感染力が強いデルタ株が確認されて以降、直近では約7割がデルタ株疑いとなっており、置き換わりが急速に進んでおります。なお、症状別の感染者数と割合については、昨日時点で重症の方はいませんが、中等症の方は13名で45%、軽症の方は16名で55%という状況です。

 モニターをご覧ください。こちらは、感染者の年代別割合を示す棒グラフとなります。紫が60歳代以上、ピンクが40歳代・50歳代、薄い黄色が20歳代・30歳代、黄色が未成年を表しております。感染者を年代別でみてみますと、ご覧のとおり、30歳代以下の感染が全体の7割を超え、若年層における感染が拡大している状況が見て取れます。

 こちらは、以前お示しした第5波のシミュレーションのグラフに、直近の感染状況を加味したものとなります。紫の実線が第4波、赤の点線が第5波の想定、黒の実線が第5波の実績を示しております。

 以前のシミュレーションにおいて、第5波は夏休みが始まる頃からとお伝えしましたが、現実にはその予測よりも4日程早く感染拡大が起こっており、早ければ本日にでも本市の新規感染者数は国分科会ステージ3の数値に達する可能性があります。このまま感染が拡大しますと、昨日時点で18.1%と落ち着いております病床使用率も、今後一気に上昇する可能性があり、本市における医療を守る為に、感染拡大を抑え、病床使用率の増加を防ぐことが重要になってきます。

 これからお盆休みを迎え、人の移動や交流が活発になり、県境を越えた往来が増えることが予測されます。市民の皆様におかれましては、改めまして、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象となっている都道府県などの感染流行地域に加え、感染が急拡大している福岡への不要不急の移動は控えていただき、併せまして、これらの都道府県にお住いのご家族やご友人に対しまして、本市への帰省や旅行を控えていただきますよう呼びかけをお願いいたします。

会食をする際は、熊本県感染防止対策認証店をご活用いただくとともに、「会食時の感染リスクを下げる4つのステップ」を遵守してください。

また、久しぶりに会うご親戚やご友人など、普段一緒にいない方との会食などは感染リスクが高まることから、特に注意していただきますようお願いいたします。

市民や事業者の皆様には、引き続き感染拡大防止にご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。

なお、本日午後、県では対策本部会議が開催されると伺っており、今後の更なる感染防止対策について協議される模様です。

一昨日、知事から発表がありましたように、リスクレベル5又は本市の新規感染者数が国のステージ分類で3の水準に達した時点で、本市の飲食店に対しましても時短要請を検討する旨の発言があっております。詳細については、後ほど県にお尋ねいただきたいと思いますが、市民や事業者の皆様におかれましては、県が示す感染防止対策にご協力いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。

 

次に、ワクチン関係について2点ご報告します。

1点目は、第6期予約受付についてですが、9月に使用できるワクチンの供給量が、国から全国の自治体に8月に示されるため、当初予定していた予約受付から1か月ほどずれ込みますが、8月28日(土)から受付を開始します。

1回目の接種期間は、9月13日(月)から10月3日(日)までの21日間となります。予約枠数については、国から8月中に示されるワクチン供給量が分かり次第お知らせいたします。市民の皆様にはお待ちいただくこととなりますが、早期にワクチン接種をご希望される方は、この後お知らせします「ワクチンキャンセル待ちの募集」や、熊本県が設置する「県民広域接種センター(グランメッセ熊本)」のご利用をお願いいたします。

 

2点目は、ワクチンキャンセル待ちの募集についてです。

これまで、医療機関や集団接種会場において、ワクチン接種の予約キャンセルが生じた場合には、あらかじめリスト化した消防士や保育士、教職員等を接種会場に派遣し、接種することによりワクチンの廃棄を防止してまいりました。

一方で、先般、実施しました市民アンケートでは、接種したいが、まだ予約できていない方が6%程度いらっしゃることから、早期に接種を希望される市民の方で予約がお済でない方を対象に、81日(日)から、ワクチンのキャンセル待ちの希望者を募集いたします。これは、貴重なワクチンを廃棄することなく有効活用するため、市民の方にキャンセル待ちリストに事前登録いただき、ワクチンの有効活用を図るものです。モニターをご覧ください。これまでに予約ができておらず、早期のワクチンの接種を希望される方が、スマートフォンやパソコンから、専用サイトで登録いただきます。熊本市に住民票があって、20歳以上で、接種券があって、ワクチン未接種で予約をしていないという方(が対象)になります。ご登録いただきますと、急に医療機関や集団接種会場で予約キャンセルが生じた際には、コールセンターから連絡がくる仕組みとなっており、連絡があったその日に案内された時間と会場において接種していただきます。当日のキャンセル等は、1日に数十件程度しかありませんが、早期に接種をご希望される方は、是非登録していただきますようご協力をお願いいたします。

 

次に、盛土等の現地点検の実施についてお知らせします。

熱海市の土石流災害を受け、本市で把握している大規模な盛土等について、7月29日(木)から8月31日(火)までの期間に、本市職員が現地にて点検を実施します。対象は、市内の大規模盛土造成地100箇所の内、既に対策工事を完了した9箇所を除く91箇所とし、まずは土砂災害警戒区域等の28箇所から現地点検を始め、残りの63箇所についても順次点検を実施します。

また、これに加えて、過去5年間に森林法による伐採届が提出され、かつ「森林以外の用途」に変更された22箇所についても対象とし、合計113箇所の点検を行います。今後は、県とも点検結果を共有し、盛土等の安全確認に取り組んでまいりたいと考えています。

また、この調査に加え、7月29日(木)から新たに、熊本市公式LINEアカウントで、市内の「がけ地・斜面の異常」の通報が可能となりますので、ご自宅の周り等でがけ地や斜面の異常などを発見された場合には、ご協力をお願い致します。基本メニューの中の、市民レポートというのをおしていただくと、がけ地・斜面の異常から通報という画面に移っていきますので、ここから通報していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

私からは以上です。

 

 

質疑応答

【記者】新型コロナについてお尋ねいたします。感染が想定よりも早く拡大しているということですが、率直な市長の受け止めをお聞かせ下さい。

 

【市長】以前、記者会見でも皆さんに推計をお知らせしましたが、その想定よりも早く感染が進んでいるということでありますので、非常に強い危機感を持っております。グラフを見ていただくとわかりますが、これが前回の記者会見で示した東京の赤い点線(のグラフで)ありますけれども、この上がり方を見ても、それから、先程緑の実線のグラフで示しました福岡の感染状況ですが、東京や大阪よりも角度が非常に急になっています。今までの緑(のグラフ)と熊本市のブルーのグラフの動きを追っていっても、ほぼ同じ形を示しています。ということは、福岡の感染状況と熊本の感染状況というのは、数は違いますけれども、かなり同じような推移をしていくということが予想されますので、非常に強い危機感を持っています。ですので、皆さんには特に、福岡との不要不急の往来については、自粛をしていただきたいということを、知事も呼びかけをしていただいておりますが、私のからも改めて呼びかけをさせていただいたということでございます。今後、先ほどの感染が急拡大するグラフを見ても、お盆過ぎぐらいに第5波のピークがくると想定しておりましたが、このペースでいくと恐らくこういう形で(ピークが)4日ぐらい早まるということで、お盆の期間ぐらいにはかなり感染が拡大してしまうということを考えますと、これから旅行や帰省などといったことを計画されている方がいらっしゃると思いますが、できるだけそういった感染拡大地域との往来については控えていただくほうが、この感染の波を抑えるということにつながっていくと思います。それから、今現在では医療機関の使用病床に関しては、まだ余裕がある状況であります。ただ、これから感染が急拡大をしていきますと、病床も余裕がなくなってくるということになってきます。今のところ重症者の方はゼロということでありますから、そういった状況を見ながら、今後、医療非常事態宣言というのは、熊本市でも第4波のときにも4月の末に発出をさせていただいたわけですが、今後そうならないように我々も注意深く見ていきたいと思っているところです。

 

【記者】ワクチンのキャンセル待ちについてお尋ねいたします。登録できる条件というのが(資料に記載して)ありますが、キャンセル待ちを利用される方の中で、キャンセル待ちが優先される方はいないということでよろしいでしょうか。

 

【市長】そこについては特段ないです。皆さんが登録をしていただいたら、急にワクチンのキャンセルが発生しますので、その日都合が合うか合わないかというのがありますが、登録していただいて、コールセンターのほうから登録した皆さんに連絡がいきます。「ワクチン接種のキャンセルが出ましたけどご都合はいかがですか」と(いった連絡があり)、その時点で登録をされていても、「今日はちょっと都合が悪いのでいいです」とか、そういうことはその場で言っていただければ、何か登録を変更するといったことはありませんので、早く接種したい方はぜひ登録をしておいていただいて、マッチングがうまくいけば皆さんに接種いただけると考えているところです。

 

【記者】盛土についてお尋ねいたします。現地点検ですが、把握している箇所については、普段から点検を行っているのでしょうか。

 

【市長】盛土については、先ほどお話したように、宅地の開発を目的としたような盛土については、開発許可申請が必要となりますので、こういった様々な規制があるということであります。それから、森林から変更された箇所がありますが、こういった箇所についても、森林法に依る必要な申請、あるいは実際に届出内容が適当かどうかについての確認は、過去5年間の中で行っているものもあります。現地確認を必要と判断した22か所のうち、森林法に基づく伐採後の状況報告書の届出があったものが12か所あって、そのうち現地確認を必要と判断し現地確認を実施したものが8か所と聞いておりますが、こういったところも含めて、改めて全て点検し直すということであります。ですので、最新の今の状況を確認するということであります。

 

【記者】ワクチンのキャンセル待ちについてなんですけれども、今日から登録できるのでしょうか。

 

【市長】8月1日からということでありますので、それまでお待ちください。

 

【記者】新型コロナの感染状況についてお尋ねします。もう第5波に入って、想定よりも早いということですが、これまでの感染状況で、熊本市の場合、コロナのワクチン接種の効果が見られるのかどうか教えて下さい。

 

【市長】感染状況について、新規の感染者の方は年代別のところのグラフをご覧いただくと分かると思うのですが、今、高齢者の方のワクチン接種というのが約85%ということになります。7月いっぱいには8割ぐらいの方が、2回目の接種をなさるということを考えますと、5月から6月、7月にかけて、ワクチンを接種した高齢者の方がかなり増えたということです。これがどのようにこの中(感染状況の年代別のグラフ)に反映しているかというのは、(分析対象となる数の)分母が、東京や大都市圏と比較するとまだ数的に(十分では)ありませんので、優位差があるかどうかというのは明確には言えないのですが、この推移から見ても、明らかに高齢者の感染者数が下がっているという状況が見てとれます。そう考えますと、一定程度のワクチンの効果が表れているのではないかと、我々は今受け止めています。ただこれは、きちんとした数字、統計に基づく解析も必要でありますし、国でも今そういったところは、東京や他都市の全国の感染状況を踏まえて、確認をされていると伺っていますので、そうしたデータを基に判断をしていきたいと思いますが、ワクチンが一定程度効果があるということは、世界的にも言われていることでありますので、多くの方にワクチンを接種していただくことによって、感染の拡大や重症化を防ぐという効果はかなりあると考えております。ただ、変異株についてが、感染を防止する効果がどのくらいあるのかということに関しては、きちんとしたエビデンスはまだ出されてないということでありますので、まだ可能性レベルだと思っています。

 

【記者】県が午後にもコロナの対策本部会議を開くということですが、それを受けて熊本市でも、今日中に熊本市の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開くご予定はあるのか教えて下さい。

 

【市長】一昨日、我々も対策本部会議を開いて、仮にこれからフェーズが上がっていった場合にはどう対応するかということはもう確認をしておりますので、県が対策本部会議を開いたということで、市の対策本部会議を直ちに招集するということではなく、持ち回りで会議を開催して、感染状況や県の判断に応じて、我々もきちんとその辺の整合をとりながら、対応を考えていきたいと考えています。現時点ではまだ県から、例えば、どのような様々な規制をするのかということに関して、明確には示されていませんので、今日の県の対策本部で示されたときに、きちんと県の対策とも整合をとりながら、市民の皆さんにも然るべき対策をお願いするということです。あるいは、施設やイベント等への対応をどうするかということについても、改めてお知らせをしたいと思っております。

 

【記者】若い方が新規感染者の多くを占めているというお話がありましたが、若い方へのワクチン接種の呼びかけであったり、感染拡大防止への対策というのは、今後どういった形で進めていかれるかというのを教えて下さい。

 

【市長】まず、今ワクチンの供給自体が不透明な中で、第6期のワクチン接種の予約受け付け開始日に関しては今日発表させていただいて、8月28日ということになりました。この間、多くの皆さんに先ほどお示ししたような年齢別の感染状況のグラフであるとか、こういった状況を踏まえて、皆さんが多くワクチンを接種していただいたほうが、恐らく感染を防ぐ効果が非常にあるのだということを、皆さんに丁寧にご説明をしていく必要があると思っています。それで、若い方については、アンケート調査を実施しましたところ、かなり多くの若い皆さんが、まだ悩んでいるという方が多いということです。最初から「もうワクチンは打ちません」という方は1割ぐらいだったと思いますが、半数ぐらいは、ワクチンの接種についてまだちょっと判断を迷っているということでありますので、国のデータなどの様々なデータを、皆さんにきちんとお示しして、そして、できるだけ接種を受けていただいたほうが重症化を防いだり、あるいは当然周りの人への感染もですが、まずは自分たちを守ることになるのだということを、しっかりと皆さんにはお伝えしていきたいと思います。これはホームページやSNS等を使って、正しい情報を皆さんに知っていただくということです。今、皆さんに多くの不安があるということがありましたので、実際に接種した方の中で体調が悪くなった方の情報、あるいは救急搬送された方の状況というのをホームページで公開をしています。常にそれは更新をされていますので、そういったところを見ても、大体0.004%ぐらいの方にそういった症状がありますが、ほぼ皆さん問題がなく、その後を過ごしておられるということを考えると、接種のリスクというのは非常に低いと考えていただいて、これは実際に今の数字ですから、それで見ても(ワクチン接種のリスクは低いと)言えると思います。先ほどのご質問にもお答えしたとおり、ワクチンの効果については、まだこれから数を見ながら、感染された方の内どのくらいの方がワクチンを接種したかというのも、実際にここで調べていますので、それがもう少し判明して数が増えてくれば、その辺の情報をお示しすることによって、皆さんには理解をしていただけるようになるのではないかと考えております。そして、実は河野大臣とも個別に日曜日にウェブ上で話をする機会がありましたが、政府の方でも、これから若者の皆さんへの接種については、きちんとした情報を基に接種をしていただくような対応を考えているということでありますので、今後、その辺についても、国の方からも示されていくのではないかなと思いますが、熊本市としては、今熊本市で分かる時点のデータも、正しくお示ししていくということが重要だと思っています。そして、これはあくまでも強制ではありません。強制ではありませんので、その点は皆さんには安心していただいて、悩んでいる間にいろいろと情報を皆さんは入手していただいて、正しい情報をもとに、できれば予約をして接種をしていただければと考えております。

 

【記者】ということは、今新規感染者の方の中にワクチンを接種した人が含まれるのか、含まれてないのかというところは今調査中ということでしょうか。

 

【市長】今、保健所で実際に調査をしながら、データをとっている状況です。もちろん、ご本人の承諾がないと、ワクチンを接種したかどうかということについては、明らかにならないところもありますが、この後、感染者が増えていくと(データの)数が増えてきますので、それで傾向が見られると思っています。ですから、実際にはデータとしてとっております。そのうち、皆さんにもお知らせできる状況にまでデータがまとまれば、早くお知らせしたいと思っています。

 

【記者】ワクチン接種のキャンセル待ちのことで、登録ができる条件が20歳以上になっているかと思うのですが、年齢が区切られている理由を教えて下さい。

 

【事務局】基本的には、18歳未満の方については接種に際して保護者の同意が必要という用件があります。そこで、18歳で区切ることも考えたのですが、やはり成人年齢に達した方々が自分で判断できるということで、20歳以上という基準を設定させていただきました。国の基準というわけではございません。

 

【記者】今日この後、指定都市市長会としても要望されると思うんですが、熊本市として市長としては、今回、第6期の予約受付が1か月遅れたりだとか、供給の見通しが立たない中で影響がでているかと思いますが、改めて要望したいことがあったり、国の動きどのようにご覧になっているかを教えて下さい。

 

【市長】指定都市市長会からの政府への要望に関しては、私も20市を代表してということでありますので、熊本市独自の要望ということではありません。ただ、接種を希望する対象者に対して、きちんと地方自治体の接種計画どおりに接種を進めることができるように、接種能力に応じてぜひワクチン供給量を十分確保していただきたいということ、そこはやはり安定的な供給を(お願いしたいということです)。それから、詳細な供給スケジュールも、8月末時点の供給が8月10日ぐらいにしかわからないというのは、かなりぎりぎりの状態なのです。ですから、もう少し早めにいろんなことを示していただきたいとお願いをしたいと思います。そして、人口が集中している政令指定都市であるとか、熊本県内でも熊本市内は感染が増えてきていることを考えますと、ワクチンの効果というものについても、こういった大都市部で、円滑・迅速にワクチン接種が行われることが重要です。先ほどもご質問もありましたが、若い方に早く打っていただくためにも、ワクチンをきちんと確保していないと、呼びかけもなかなか難しいということになってきますので、そういったことをぜひお願いしたいと思っています。それと同時に、副反応や有効性に対する正しい情報をできるだけ詳しく周知をしてもらいたいということと、それからやはりワクチンを接種しない方に対する差別であるとか偏見といったものを生まないように配慮した情報発信というものは必要だということを国にも求めていきたいと考えています。

 

【記者】本日午後の指定都市市長会の要望の件でお聞きしたいのですが、要請の中で、ワクチン接種後の方について、行動をどのように制限するかであったり、濃厚接触者の定義をどうするのかということについて、国に見解を求めるとのことですが、その真意はどういうことでしょうか。

 

【市長】基本的には、濃厚接触者の範囲や行動制限の在り方については、それぞれ自治体でも考え方が随分違います。1年半から1年前ぐらいの感染がまだそんなに多くない状況から比較しますと、この辺(濃厚接触者の範囲や行動制限の在り方)についてはいろいろ見解が変えられてきた部分はありますが、濃厚接触者や行動がワクチンの接種等々によっても、大きく変化していくと考えられます。今厳密にいろんなルールを検討しているわけですが、科学的な知見に基づいて、濃厚接触者の範囲であるとか、それから例えば行動制限についても、こういった場合には行動制限を強くしたほうが良いあるいは、例えばワクチンを接種した方々の年齢区分といったものに応じて、行動制限については緩和するといった判断が、それぞれ科学的な知見に基づいて、合理的に行われるようにということで国の見解を早く示してもらいたいということです。それは厚生労働省も含めて、蓄積したデータがあって、そして、アドバイザリーボードであるとか専門家等のいろいろな方々が、慎重に感染状況や実際のワクチンを接種した後の状況というものも、今国でかなりデータを集められていると思いますので、この辺についてぜひ国の見解を聞きたいということです。これは多くの自治体の首長が考えておられるということで、まとまった要請ということになります。

 

【記者】(感染拡大の速度が)4日ほどシミュレーションより早いというのは、デルタ株への急速な置き換わりと関連しているのでしょうか。

 

【市長】そうですね。私も、もともとのシミュレーションで、第4波のときよりも1.32倍感染力が高いと試算をしておりました。しかし、これだけ早いということは、想定していたよりももっと感染力が強く広がりがあると我々としては考えております。ですので、こういったシミュレーションをお出ししたときは、まだ感染もほとんど(広がっておらず)、7月の初めの段階で臨時会見の際にこのグラフを皆さんにはお示ししたと思いますが、このぐらいの時点でまだこのグラフを描いていたわけですが、「いや、そんなに増えないんじゃないのか」というようなリアクションもいただきましたけれども、実際にはこういう想定をしていても(それ以上に感染拡大の速度が)早いということは、デルタ株というのは我々が想像する以上に感染力が強いといことだと思います。ただ一方で、先ほど申し上げましたように、重症化をしている方は今のところゼロだということであります。ただ中等症の方が半数近くいらっしゃるということを考えると、これから重症化をしていく可能性もまた出てくるということですので、その辺の感染力の強さと、それから症状の強さがどう出てくるのかというのは、これからも相当気をつけて見ておかないといけないと思いますし、ぜひ多くの市民の皆さんにも十分な警戒をしていただきたいと考えています。

 

【記者】市長側から知事に対して、例えば時短要請の協力などの要望はなされたのでしょうか。

 

【市長】今、県と市では、市民の皆さんも混乱をしないように、事務レベルで色々な協議を行いながら、対策を考えるようになっていますので、かなり県市連携という意味ではそこは進んでいると思います。県も、時短要請も含めて、早く(行動制限を)かけたほうがこのピークを早く脱することができると、解除も早くなると考えられていると思います。我々としては、熊本市の感染状況等々も踏まえながら、県には、適宜色々な情報を提供しているところでありますから、最終的には、今法律の権限上も県の判断ということになりますので、後は県の判断に委ねたいと思っています。

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