まず初めに、九州市長会の会長就任についてご報告します。
去る5月18日に沖縄市で開催されました「第132回九州市長会総会」において、伝統ある九州市長会の第12代会長に選任され、その重責を担うこととなりました。
これまで、私は、九州市長会の「顧問」を務めておりましたが、前会長でありました田上前長崎市長のご退任に伴い、私が新会長に選任されたものです。熊本県内の市長としては初めての会長就任となります。
九州市長会は、九州119市間の連絡協調を図るとともに、都市に関する諸般の事項の調査研究や積極的な提案活動を通じて、地方自治発展に寄与することを目的として活動しております。
近年、都市自治体を取り巻く環境は大変厳しい状況にございます。人口減少・少子高齢化をはじめ、複雑・多様化する行政課題への対応やコロナ禍・物価高騰で落ち込んだ地域経済の再生のほか、防災・減災、国土強靭化やデジタルトランスフォーメーションの推進、そして社会保障制度改革など、解決していかなければならない諸課題が山積をしております。
これらの課題解決に向け、「九州はひとつ」のスローガンのもと、九州119市が一致団結して取り組み、九州全体の更なる発展に繋がるよう、会長としての務めを全力で果たしてまいりたいと考えております。
また、本年10月18日、19日には本市で「第133回九州市長会総会」が開かれることから、九州各市の皆様に熊本地震から力強く復興した熊本の姿を感じていただくとともに、熊本ならではの魅力でおもてなしたいと考えております。
次に、熊本市-エクサンプロヴァンス市交流都市締結10周年記念事業についてお知らせいたします。
本市とフランスのエクサンプロヴァンス市は、本年2月に交流都市締結10周年の節目を迎えました。この記念事業として、5月28日(日)から31日(水)までの間、ソフィ ジョワサン市長を団長とする4名の代表団をお迎えいたします。
こちらのモニターをご覧ください。
滞在中の5月30日(火)には、現代美術館において「子育てしたくなるまちづくり」をテーマにした公開イベントを開催し、ジョワサン市長のご講演に加え、現代美術館の日比野館長、私の3名によるトークセッションを行う予定です。
エクサンプロヴァンス市は、ユニセフからこれまでの取組が評価され「子どもにやさしいまち」として承認をされるなど、学ぶべき先進的な施策を展開されており、代表団がいらっしゃるこの機会に、子育てについて共に考えていきたいと思っております。
観覧の申込みはすでに終了しておりますが、後日、熊本市公式YouTubeでもその内容・模様について配信いたしますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
また、代表団は本市での滞在中、熊本城や現代美術館、熊本市内の小学校等をご視察頂く予定としております。代表団の行程等の詳細につきましては、改めて担当課からご説明させていただきます。
コロナ禍で中断していた対面での交流をこのような形で再開できますことを大変うれしく思いますとともに、今回の代表団の訪問を心から歓迎いたします。これを契機にエクサンプロヴァンス市との友好関係をさらに深め、政策の学び合いなどを通じ、両市の更なる発展につなげてまいります。
次にChatGPTの実証実験についてお知らせします。
こちらのモニターをご覧ください。
本市では、6月1日からChatGPTの業務利用について、検証チームによる実証実験を開始いたします。
ChatGPTをはじめとした生成AIのような革新的技術は、これから更に加速度的に開発が進み、発展していくものと考えられ、これらを利活用することにより、業務効率化ひいては市民サービスの向上に寄与することが期待されます。
一方で、個人情報を含む機密情報の漏えいや著作権の侵害、社会規範や事実に反する文章の生成などについて懸念しているところです。
このようなことから、入力した情報がAIの学習に利用されないなど、情報セキュリティ環境が整備され、利用者管理や利用ログが追跡できるサービスにおいて、限られた職員で実証実験を行うことといたしました。
次のモニターをご覧ください。
検証チームですが、利用におけるルールなどの検討を行う「運用方針検討チーム」、効果的な活用方法について検討する「利活用検証チーム」、また、業務での利用を希望する職員も加え、合計100名程度で構成します。
実証実験の期間は8月までの3カ月間とし、9月末までに「検証報告書」と、適切な活用方法や利用上のルールをまとめた「利活用ガイドライン」を作成します。
今後も生成AIを含めた最新の技術について、適切なリスク評価を行ったうえで積極的に活用を検討し、行政サービスの質の向上と業務効率化に努めてまいります。
最後になりますが、本日、明治神宮野球場において、「ヤクルトスワローズ村上宗隆選手の熊本市市民栄誉賞授与式」を開催いたします。事前にお知らせしておりますとおり、市民栄誉賞授与式のほかにも、本市の観光や農産物、物産品等を紹介するPRイベントも併せて行います。私もこの後上京し、球場で村上選手の栄誉を称えるとともに、球場にお越しの皆様、そして、全国の皆様にも、本市の魅力を発信してまいりたいと考えています。
私からは以上です。