熊本市第8次総合計画展が「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました!
■グッドデザイン賞の概要
グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みであり、理想や目的を果たすために築いたものごとすべてを「デザイン」とし、有形無形のあらゆるものが応募対象。
(グッドデザイン賞の詳細は以下HPをご覧ください。)
GOOD DESIGN AWARD (g-mark.org)
■審査員コメント
2016年の熊本地震で被災し、10日ほど経った頃、市民から美術館の再開についての問い合わせが急増したという。ライフラインがまだ復旧していない中、避難所や車中泊を余儀なくされたスタッフもいたが、その声に背中を押されるようにして再開館を決意。2002年の開館以来、学芸員たちが市民の一員として地域との関係性を丁寧に紡いできたからこそ、熊本市現代美術館は人々にとって心の拠り所となっていたのだろう。この取り組みは、熊本市の総合計画に基づき、街の未来について市民とともに考えていくための展覧会。同様の企画は、往々にして自治体側からの一方的な発信になりがちだが、これは延べ約8,000人の市民が何らかの形で総合計画展にアプローチしていることから、必要とされるものになっていると言っていいだろう。地震後わずか1週間で現地に入り、自主的に子どもたちとのワークショップを開催するなど、市民との信頼関係を築いてきた館長の人柄とフットワーク、タレント性が、この取り組みにおけるデザイン上の最大のポイント。今後も、熊本市における社会関係資本の核施設の一つとして、市民との対話を継続していただきたい。
熊本市第8次総合計画展って何?
開催の趣旨
4月から、新しい総合計画(本市のすべての計画の最上位に位置付けられる計画)である熊本市第8次総合計画がスタートしました。(熊本市第8次総合計画については「熊本市第8次総合計画について
」をご覧ください。)
この第8次総合計画を市民の皆様と共有し「上質な生活都市」の実現に向けて共に行動する“きっかけ”とするために、熊本市現代美術館にて「熊本市第8次総合計画展」を開催しました。
多くの皆様にご来場いただきありがとうございました!
概要
開催期間 4月3日(水)~5月27日(月)
場所 熊本市現代美術館(ART LAB MARKET、井手宣通記念ギャラリー)
入場料 無料 開館時間 10時-20時〔火曜休館〕
企画監修 日比野克彦(熊本市現代美術館館長、熊本市文化顧問)
日比野克彦さんからのコメント
日比野克彦 現代美術館館長コメント
アートには気持ちを動かす力があります。
今回の展覧会「熊本市第8次総合計画展 感じる計画 PLAN TO FEEL」には、はっきりとした目的があります。
それは、展覧会を訪れた人の気持ちがフワリと動き、熊本市の未来に繋がって行くことです。
8つのビジョンからなる総合計画をテキストで理解するだけではなく、感じる力で自身とリンクしてみよう!という、行政と美術館が一緒になって取組む全国初の試みの展覧会です。
「熊本市第8次総合計画展 感じる計画 PLAN TO FEEL」の感じ方に正解はありません。
一人ひとりの違いは、その人らしさです。
らしさの色が多彩であったほうが豊かになり、ひとりひとりの色も周りの色々な色でより、その色らしく見えてくるでしょう。
そして、ひとりひとりの色が集まったまちの未来は、そのまちらしさの色あいが見えて来るでしょう。
だれもが、その人らしい未来へ。
感じる計画。感じる計画。感じる計画。
感じる計画。感じる計画。感じる計画。
感じる計画、感じる計画。
第8次熊本市総合計画。
PLAN TO FEEL。

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日比野克彦さん |
本展企画監修
日比野克彦
会場の様子
会場の様子をご紹介します!
展示会場(場所:井手宣通記念ギャラリー)
展示会場に向かう壁面には、第8次総合計画に掲げる8つのビジョンを紹介するバナーを掲示しました。
また、第8次総合計画をわかりやすく説明する動画(5分程度)を放映しました。

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展示会場へ向かう壁面 | 説明動画を放映中 |
展示会場の中には、8つのビジョンと響き合う美術作品を展示しました。
それぞれの作品と8つのビジョンがどのようにつながっているのか、想像しながら鑑賞いただきました。

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展示会場の様子(1) | 展示会場の様子(2) |
「感じてつくる」ワークショップ(場所:ARTLAB MARKET)
熊本市現代美術館内「ART LAB MARKET」では、日比野克彦館長プロデュースの「感じてつくる」ワークショップを開催しました。
多数の方々にご参加いただき、たくさんの作品を展示させていただきました!
また、「ART LAB MARKET」では、地域の中でまちづくり活動に取り組む市民の方を取材した映像作品「まちづくりのカタチ」を放映しました。どのような思いでまちづくり活動を行っているのかを感じていただける作品となっています。ぜひご覧ください!
熊本市第8次総合計画”店” を出店しました

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総合計画”店” の様子 |
第8次総合計画展を盛り上げるため、現代美術館内に「総合計画”店”」を出店しました。
総合計画のロゴマークをあしらったお菓子やグッズを引き続き販売しました。
【現在は終了しています】
関連イベントを開催しました
【開催済み】オープニングイベントを開催しました!
展覧会の開幕を記念して、本展の企画監修を務めた日比野克彦館長と大西一史市長によるトークを開催しました。ゲストには東京藝術大学で「文化的処方」の活動に取り組む伊藤達矢教授をお迎えし、まちづくりにおけるアートがもたらす可能性についてお話しいただきました。
■概要
登壇者:日比野克彦(熊本市現代美術館館長、熊本市文化顧問)
大西一史(熊本市長)
伊藤達矢(東京藝術大学社会連携センター教授)
日時:4月3日(水)14時~16時
会場:熊本市現代美術館ホームギャラリー
■アーカイブ動画
【開催済み】トークイベント「ライフラインとしてのアート」を開催しました。
熊本市第8次総合計画展の関連イベントとして「ライフラインとしてのアート」を開催しました。
災害発生時にアートにできることについて、登壇者の経験談を踏まえ、様々な角度からお話しいただきました。
■概要
日時:4月14日(日)14時~15時30分
会場:熊本市現代美術館ホームギャラリー
■詳細はこちら!(熊本市現代美術館のHPへつながります)
【アーカイブ動画あり】トークイベント「ライフラインとしてのアート 」を開催しました。 | CAMKブログ | 熊本市現代美術館 CAMK
(外部リンク)
開催後アンケート結果
熊本市第8次総合計画展にご来場いただいた方の声をお伺いし、今後の施策展開につなげるためアンケート調査を実施しました。
アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
■アンケート結果報告書
■アンケート概要
(1)実施時期
令和6年(2024年)7月8日(月)~7月26日(金)
(2)調査対象者
令和6年(2024年)4月3日(水)~5月27日(月)の開催期間中に「熊本市第8次総合計画展」に来場された方
(3)回答者数
376人
(4)調査方法
WEBアンケートによる実施