文化資源の概要
伊邪那岐神社米おしは、北区立福寺町で毎年10月15日に行われる伊邪那岐神社の秋祭りの一部であり、五穀豊穣に対する神への感謝を表すものと伝わります。
しめ縄をめぐらせた桶を神社の拝殿の中央に置き、それに米が投入されると男性陣が飛びつき、米を掴んでは周囲にまき散らします。桶を中心に男性陣がひしめき合い、男性陣はもちろん、周囲の人々も大いに盛り上がり大声が飛び交います。桶が空になると、袴に裃をつけた座親(祭りは4戸の座元が執り行い、座元の中心となる人物を座親と言います)が胴上げされます。米おしは3回行われ、2回目には来年の座親を胴上げし、3回目には空になった桶を掲げます。まき散らした米には無病息災の効き目があると伝わり、その場で食べる参拝者もいるそうです。
伊邪那岐神社米おしは、伊邪那岐神社米おし保存会の尽力により、地域で誇りを持って受け継がれている大切な文化資源です。