胃がんってどんな病気?
胃がんは日本人に最も多いがんで、胃壁の最も内側の粘膜の細胞から発生します。原因としては、喫煙や食生活などの生活習慣、ヘリコバクターピロリ菌の持続感染などが関係しているとされています。早期胃がんの場合は、多くの患者さんが検診によって発見されています。症状の有無にかかわらず、定期的に検診を受けることが、早期発見のために最も重要なことです。
胃がんについて詳しく知りたい方は、 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター
のホームページをご覧ください。
胃がん検診を受けるには?
胃がん検診の受診方法は以下の2種類あります。
| 胃部エックス線検査(バリウム) | 胃内視鏡検査 |
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年齢※1) | 年度内に40歳以上となる方 | 年度内に50歳以上の偶数年齢になる方 |
自己負担金※2) | 1,000円 | 3,000円 |
受診方法 | 巡回検診(毎月の市政だより で日程をお知らせしています) 集団検診(一部地域のみで実施) セット検診(一部医療機関で実施)※3) | 医療機関一覧から選び、 直接電話予約してください。 |
※1)年度内の年齢の考え方は「4/2生まれ~翌年4/1生まれ」です。
※2)自己負担金の免除については「自己負担額免除対象者の方へ」をご覧ください。
※3)セット検診については「肺・胃・大腸がんのセット検診について」をご覧ください。
年度内(4月~3月)にどちらか一方のみの受診になります。胃部エックス線検査と胃内視鏡検査を重ねて受けることはできませんのでご注意ください。
胃部エックス線検査の受診方法
下記のものをご持参のうえ、直接検診会場へお越しください。事前予約は不要です。
- 身分証明書(住所・氏名・生年月日を確認できるもの)
- 検診料(自己負担額)
※がん検診の受診券はございません。
- 4月~翌年2月の期間、地域を検診車が巡回し集団検診を行っています。検診車がお近くを巡回する際に受診されることをお勧めします。
- お住まいの地域以外の会場でも受けることはできますが、駐車場の確保はしておりませんのでご了承ください。
- 検診の日時、会場は変更になる場合があります。毎月の市政だよりでお知らせしますので、受診前には、必ずご確認をお願いします。
精密検査が必要となった場合は、早期発見・早期治療のため、必ず受診しましょう。
熊本県医師会ホームページに「熊本県がん検診従事者(機関)認定協議会」が認定する熊本県内のがん検診精密検査実施医療機関一覧が掲載されています。
詳しくは、熊本県医師会ホームページ
(外部リンク)をご覧ください。
胃部エックス線検査の注意事項
- 授乳中の方で胃がん検診を希望する方は、事前にご相談ください。
- 胃がん検診を受診する方は、受診前日午後10時以降は、飲食を一切しないでください。受診後は、早期にバリウムの排泄を促すため、適正量の下剤服用と十分な水分摂取を心がけてください。
- 次の方は胃がん検診をお断りする場合がありますので、ご了承ください。
- ひどい便秘の方
- バリウムを誤えん(気管支や肺に入ってしまう)してしまう可能性のある方
- 自力で立位を保持することや体位変換(体を動かすことが困難な方)
- 医師の判断により検診が実施できないと判断される方
- 胃がん検診は、次の方は受診できません。
- バリウムに対して「過敏症(アレルギー症状)」の既往歴のある方
- 以前に消化管の閉塞を起こしたことがあるかまたはその疑いのある方(腸閉塞など)
- 現在、胃腸の病気で治療中の方
- 糖尿病などで治療中の方は、主治医とご相談ください。
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方
※検診当日の服装は、下着・シャツなどはボタン・金具・プリント・刺しゅうのついたものは避け、無地のものを着用してください。また、検診バス内の着替え場所が狭いため、簡単に着脱できる服装でお願いします。
胃内視鏡検査の受診方法
(1)胃内視鏡検査の対象年齢であるか確認する
胃内視鏡検査の対象となるのは、年度内に50歳以上の偶数年齢になる方※です。早見表でもご確認いただけます。
※年度内の年齢の考え方は「4/2生まれ~翌年4/1生まれ」です。
(2)実施医療機関に予約を入れる
胃内視鏡検査を受診する場合は、実施医療機関へ事前に電話で予約をお願いします。
予約の際は、必ず「熊本市の胃がん検診」とお伝えください。
*内視鏡の種類(経口・経鼻)については、直接医療機関におたずねください。
*診療や予約の状況によっては日程のご希望に添えない場合がありますので、ご了承ください。
(3)受診
健康保険証、マイナ保険証、資格確認書のいずれかを持参してください。
※生検が行われた場合には、生検について保険診療として別途請求があり、検診費用のほかに保険診療の一部負担金を追加してお支払いいただくことになります。そのため、必ず健康保険証、マイナ保険証、資格確認書のいずれかを持参してください。
胃内視鏡検査の注意事項
【以下に該当する方は受診できません】
- 職場等で同様の検診を受ける機会がある方
- 検査部位の病気等で治療中・経過観察中の方
- 自覚症状のある方(すぐに専門病院に受診してください)
- 疾患の種類にかかわらず、入院中の方
- 胃全摘術後の方
- 妊娠中、妊娠している可能性のある方
- インフォームドコンセントや同意書の取得ができない方
【以下に該当する方検査をお断りすることがありますので、予約時に医療機関にご相談ください】
- 咽頭・鼻腔などに重大な疾患があり、内視鏡の挿入ができない方
- 呼吸不全のある方
- 急性心筋梗塞や重篤な不整脈などの心疾患のある方
- 明らかな出血傾向またはその疑いがある方
- 最高血圧が極めて高い方
- 全身状態が悪く、胃内視鏡検査に耐えられないと判断される方