ピロリ菌は胃潰瘍、十二指腸潰瘍や慢性萎縮性胃炎、胃がんの発生と深い関係がある菌です。
胃がんリスク検査(血液検査)では、ピロリ菌感染の有無を調べ胃がんとなる危険性を判定します。
※この検査は、がんを見つける検査ではありません。検査後のピロリ菌の除菌や精密検査については、医師の指示に従ってください。
1 検査内容
採血による血液検査(ヘリコバクター・ピロリ抗体検査)
2 自己負担金
700円
※市県民税非課税世帯の方、生活保護受給世帯の方は一定の証明書の提示で無料。必要な証明書については、「自己負担額免除対象者の方へ」をご覧ください。
3 対象者
年度内に40歳~49歳になる方※
ただし、以下に当てはまる方は受診することができません。
(1) ピロリ菌の検査歴または除菌歴がある方(過去に一度でも検査を受けた方)
(2) 胃切除の方(全摘出)
※年度内の年齢の考え方は「4/2生まれ~翌年4/1生まれ」です。
4 申込み
事前の予約が必要です。実施医療機関に直接お電話ください。
予約の際は、「市の胃がんリスク検査」とお伝えください。
5 検査当日の持ち物
身分証明書(運転免許証など住所、氏名、生年月日が確認できるもの)
自己負担金(免除対象者の方は、必要な証明書)
お薬手帳(お持ちの方のみ)
〇50歳以上の方は、胃内視鏡検査でピロリ菌感染疑いが分かります。ピロリ菌感染疑いとなった場合は、精密検査において感染診断を行います。なお、胃内視鏡検査の対象は、年度内に50歳以上の偶数年齢になる方です。
ピロリ菌の除菌について
陽性となった場合の2次検査及び除菌治療について
胃がんリスク検査の結果、陽性となった場合は、2次検査を受診いただきます。2次検査では、原則として胃内視鏡検査、必要に応じて各種ピロリ菌検査(抗体測定、尿素呼気試験、糞便中抗原測定)を実施します。2次検査及び除菌治療については、保険診療となります。
ピロリ菌の除菌療法は、「胃酸の分泌を抑える薬」と「抗菌薬」を服用します。7日間服用する治療法ですが、正しく薬を服用すれば1回目の除菌療法の成功率は約75%といわれています。一次除菌療法で除菌できなかった場合は、再び7日間かけて薬を飲む、2回目の除菌療法を行います。一次除菌療法で除菌ができなかった場合でも、二次除菌療法により、ほとんど除菌が成功すると報告されています。
除菌後について
ピロリ菌を除菌治療により、胃がん発生リスクが除菌前より低下すると期待されています。