文化資源の概要
白梅天満宮風神大根は、中央区細工町の白梅天満宮において11月14日に実施される行事です。無病息災を祈る11月15日の大祭に先立ち、男性のみで大根料理を作ります。
80kg分の大根を洗い、皮をむかずに2.5cmほどの厚さに切ります。まずは40kg分の大根を軟らかくなるまで炊き、鍋の表面が見えなくなる程の赤唐辛子1kgを刻んだもの、いりこ1kg、酒一升、醤油2ℓを順番に入れ、その後、水気が無くなるまで煮ると完成です。
1釜目で作った風神大根は、酒や果物とともに神殿に供えられます。1釜目が炊き上がるとすぐに、残りの大根を使用して2釜目を同様に作ります。
味については「二口と食べられない程辛い」とよく表現されますが、風神大根を食べるとその一年は風邪をひかないと言われ、家族や知人のためにもと風神大根を求めて地域住民が次々と訪れ、持参した容器等に入れて持ち帰ります。
白梅天満宮風神大根は、白梅天満宮風神大根保存会の尽力により、地域で誇りを持って受け継がれている大切な文化資源です。