転院搬送における救急車の適正利用について
近年、救急出場件数は、高齢化の進展等によりほぼ一貫して増加しており、需要増に救急隊の数が追いつかず、真に必要な傷病者への対応が遅れ、救命率に影響が出かねない状況となっています。
限りある救急医療資源を緊急性の高い事案に優先して投入するため、救急車を利用されます皆様へ救急車の適正な利用をお願いしているところであり、傷病者を一の医療機関から他の医療機関へ搬送する「転院搬送」についても同様に、救急車の適正な利用についてご協力をお願いいたします。
転院搬送とは
転院搬送とは、医療機関に収容されている傷病者が、急な症状の悪化などにより、より専門的な処置を必要とし、緊急にその他の医療機関に搬送する必要のある場合において、当該医療機関の依頼に基づき救急車で搬送することです。
転院搬送の要件
消防機関が救急業務として行う転院搬送は、原則として、次の3つの要件全てを満たしている場合に実施するものとなります。
1 緊急に処置が必要であること
2 要請元医療機関での治療が困難であること
3 他に適当な搬送手段がないこと